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6月30日(土) 焼き餃子


 朝は焼き餃子。皮は市販のものを使う。手作りはまた今度。あんの材料は、キャベツ、干し椎茸、長ネギ、豚バラ薄切り。冬ならキャベツの代わりに白菜を使う。
 豚肉はひき肉よりも、薄切り肉を包丁で刻んだほうがおいしい。キャベツは細切りにして塩少々でもんでおく。材料はすべてみじん切り。
 味付けは醤油、紹興酒、塩、こしょう、しょうが汁、ごま油。他の調味料は忘れてもごま油は忘れないように。
 焼くのはフライパンを使っていたが、今はホットプレートで焼いている。ホットプレートの方が具合よく焼ける、今のところは。片面に焼け目がついたら湯をかけて蒸し焼きにする。仕上げのごま油は小生はふらない。油っぽくなる。
 焼き餃子は小生が料理を趣味とするきっかけとなった。昔、友人数人と大阪の京橋で飲んでいた。飲みながらなにげなく居酒屋のテレビを見ると、料理番組をやっていた。焼き餃子を作っていた。簡単やないかと思った。翌日作ってみた。ものすごくおいしく驚いた。へー、自分で作ったらこんなに美味しいのか、ほかの料理も作ってみよう。と、いうわけで今日にいたり料理は小生の趣味となったしだい。
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戦力外通告

 藤田宜永   講談社

いつも何万光年先の異星の話や、寒風吹きすさぶ山中の巨大ダムで、たった一人でゲリラと戦う男の話とか、日常とは遠くかけ離れた小説を好んで読んでいる。でも、ま、たまにはべったりと現実にくっついた小説も読んでみようと思ってこの本を買って読んだ。
 読み終えた。この作品、何万光年先の異星や山中のダムより、現実とは遠く離れた世界の話だった。ま、大人のおとぎ話というかファンタジーですな。
 
小生はリストラ経験者。リストラされると次の2点がこたえる。
①職を失うわけだから収入がなくなる。生活がおびやかされる。
②会社に、お前は不要といわれた。プライドが傷つく。

主人公の宇津木はアパレルメーカーに勤めていた55歳の男。先代社長には重用されたが現社長と対立してリストラされる。中学の一級下の好きだった女性と40年ぶりに再会。不倫する。また、中学の同窓会に出席して旧友たちとも再会。交流を深める。
 宇津木はアパレルメーカーのエライさんだった。だから退職金もたくさん有っただろう。少なくとも小生がリストラされた時より多いだろう。妻は薬剤師で結構稼いでいる。自家用車を持っている。(小生はリストラと同時に手放した)娘がいるが結婚して独立している。具体的な描写は無いが持ち家と思われる。
 従って金には困っていない様子。必死になって再就職先を探す必要が無い。だから①の点では宇津木はこたえていない。リストラされて一番困るのはこれ。生活つまり生存権が脅かされるわけ。その心配がないんだから、こんな気楽なリストラはない。
 作中、宇津木はなんだかんだ理由をみつけて、しょっちゅう中学の同窓生と飲んでいる。それも銀座や六本木の料理屋やバーといった高そうなところばかりで。リストラおやじによくそんな金があるもんだ。宇津木は彼らの悩みを聞き良き相談相手となる。かなり突っ込んだところにまでおせっかいをやく。中学の同窓というだけで、こんなに親密に信じあえるのだろうか。夢のような、ものすごくうらやましいお友だち。それになんと、中学校のアイドル的な存在だった女性に再会。お互い配偶者がいながら恋仲となり、最後の一線を越えてしまう。
 お話の最後は宇津木を追い出した社長は解任され、新社長に懇願されて会社に戻る。これで②もクリア。で、結論は「家庭より恋より仕事を大切にしたい」だとさ。
 なんと申しましょうか、男の夢というかわがままというか勝手というか、こんな結構なリストラなら金を払ってでも経験してみたい。
 

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6月29日(金) 地獄の特訓7日間

 福知山線の脱線事故の最終報告が事故調査委員会から出た。「事故は、オーバーランした運転士が日勤教育を恐れて、それの言い訳に気をとられたために運転を誤った」と結論づけている。この日勤教育、運転士たちの間では懲罰的な意味合いがあり、運転技術の向上には役立っていないとの意見が多い。
 事故発生直後から日勤教育は問題になっていた。精神的な不合理なものでデメリットの方が多いのではとの指摘も多くなされた。それが今回、日勤教育が大惨事の原因であるとの結論が出た。かくなる上はJR西日本は百害あって一利なしのこのようなものは直ちに止めるべきだ。
 いくつかの企業では、この日勤教育のような、何の意味も無いことを従業員に強制していた。
 70年代から80年代にかけて流行った「地獄の特訓7日間」とか「モーレツ管理者教育」とか「中間管理職のための自己開発セミナー」とかいうやつ。たいてい人里離れた山中に数人を缶詰にして、真夜中の山中を行軍したり、滝に打たれたり、山から下りて来て駅前で大声でどなったりする。その合間に「管理者とは」とか「会社に利益をもたらすには」とか「真のプロ営業マンになるには」とかを集中的に講義する。
 要するに洗脳をほどこして会社に絶対忠誠を誓うロボットをつくるわけ。精神力を鍛えるといっているが、精神力は別に山の中で修行しなくても日常生活でいくらでも鍛えられる。例えば喫煙している人は意志の力だけで禁煙すれば充分精神の修行になる。
 未だにこんなアホなことをやっている企業もあると聞く。あんなことをする金があるのだったら従業員を人間ドッグにでも入れる方がよっぽどいいのではないだろうか。

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6月28日(木) 天網恢々疎にして漏らさず

「天網恢々疎にして漏らさず」という言葉がある。天の網は粗くて網の目から漏らしそうだが、漏らしてはいけないものは必ず捉えるという意味。
 むちゃくちゃ、やりたい放題、ごまかし、いいかげん、不祥事のデパートのようなミートホープは20年以上こんな事をやっていたとか。この会社の幹部どもはバレないと思っていたのだろう。ところがバレた。まさに「天網恢々疎にして漏らさず」である。
 NOVA,コムスン、不二家、雪印、三菱自動車、日本ハム、と、いいかげんやズルをしている企業は必ずバレる。こうしている今もやっている企業があるに違いない。
 ほら、そこ。あんた、あんたとこ。そんなことやってたら必ずバレるよ。今すぐそんなことは止めて、正直に世間に公表しなさい。
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キル・ビル


監督 クエンティン・タランティーノ
出演 ユマ・サーマン ルーシー・リュー 千葉真一

 日本のヤクザ映画、深作欣二映画、千葉真一映画、チャンバラ映画、アニメ。香港のクンフー映画。イタリアのマカロニウエスタン。これらはこの映画の監督クエンティン・タランティーノが大好きなものだろう。タランティーノがこれらの大好きなものをエイヤッと全部ぶちこみ、つくり上げたのがこの映画。だからこれらの映画が好きな人が見たら大受けすることまちがいなし。
 千葉真一は本人が出ている。深作の遺作「バトル・ロワイヤル」に出演していた栗山千明がセーラー服の女子高生殺し屋というなんともキャラが立った役ででている。深作監督、千葉出演の「柳生一族の陰謀」でのセリフ「神におうては神を斬り」もちゃんといっていた。
 タランティーノが好き放題に作った映画だけにストーリーは極めて単純。結婚式の日に夫とお腹の子供を殺された女殺し屋が、復讐の鬼と化して仇を順に血祭りに上げていくというもの。どれだけキャラの立った敵役を創るか、どんな趣向のチャンバラを見せるか、というよりそれがすべて。その点は成功している。ゲップが出るぐらいたっぷりと壮絶なチャンバラを見せてくれる。首は飛ぶ、手はちぎれる、目玉はえぐりだされる、もうぐちゃぐちゃ、血でそのへんはベタベタ。大変なんだから。
この映画を見ながら細かいことを気にするのは野暮。なぜ中国系アメリカ人の女が日本のヤクザのボスになるのか、なぜ現代のヤクザたちが銃器をまったく持たず日本刀しか使わないのか、なぜ女子高生が鉄球つき鎖を振り回すのか、なぜ料亭でバンドが演奏していてディスコダンスを踊っているのか、なぜ沖縄の鮨屋が刀鍛冶なのか、なぜ東京のど真ん中で大立ち回りをやっているのに警察が来ないのか。そんなことは気にしない気にしない。ただただチャンバラを楽しめばいい。
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6月27日(水) タイムが大きくなった

 
 5月9日の日記に書いたタイムがこんなに大ききなった。これぐらいになれば充分料理に使える。
 うちには他にローズマリー、スペアミント、イタリアンパセリもベランダのプランターで栽培している。いずれも順調に生育。ハーブ類はちょっと使うだけなので自宅で栽培していると便利。買うとどうしても余ってしまう。
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6月26日(火) パチンコはギャンブル?

 最近テレビを観ていると「仮面ライダー」やら「必殺」といったパチンコのCMをよく観る。ゴールデンタイムにパチンコのCM。いいのかなと思う。パチンコのCMは広告倫理規定にひっかからないのだろうか。
 東関部屋の十両高見藤がパチンコが止められずに力士を廃業したことが話題になった。高見藤でなくとも、パチンコにのめり込んで生活を破綻した人も少なからずいるだろう。パチンコ依存症で苦しんでいる人もいる。
 パチンコはギャンブルである。ところが日本ではギャンブルは競馬、競輪、競艇などの公営のもの以外は違法である。パチンコは公営ではない。矛盾している。
建て前としてパチンコはギャンブルではなく遊戯ということになっている。出玉を直接換金することはできない。パチンコの勝利の代償はあくまで景品である。ところがパチンコ屋のほど近くに小さな窓口があって、そこで景品を買い取ってくれる。景品を持ち帰る人もいるだろう。しかし、ほとんどの人は景品を換金している。
 小生も昔はパチンコをよくした。そのころは手で玉を一発一発入れる単発式で1000円あれば半日は遊べた。今のパチンコはやったことがないのでよく知らないが、そんな牧歌的なものではないのだろう。単発式のころはパチンコで生活を破綻した人はあまり聞かなかった。
 射幸心をあおる台を規制し、景品の買取を禁止してパチンコをギャンブルではなく、本来の健全な遊戯にもどすべきではないだろうか。

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本当の空

「観測ポイントB7に到着」
「どうだデータはとれたか」
「とれた。今から転送する」
 大戦が終わって三五0年。地上の様子は観測ロボットが定期的に報告していたが、最終の確認は人の目で行う必要がある。
 残存放射能が居住可能レベルにまで低下したとのデータが出始めた。三五〇年ぶりに人が地上に出た。
「よしOK。戻れ」
「ちょっと待ってくれ。あれはなんだ」
 地上観測員が何か見つけた。荒野の真ん中に小屋のような物がある。その中にイーゼルがあった。二〇号ぐらいのキャンバスがかけてある。
「なにか見つけたか」
「絵だ」
「絵だと」
「そうだ。空の絵だ」
 キャンバスには空の絵が描いてあった。どんな絵の具を使ったのか分からないが、鮮やかな青い空と白い雲が描いてある。
「絵の画像を転送する」
「受信した。きれいな絵だな」
「他に何かあるか」
「探してみる」
 イーゼルの下に白骨があった。手の骨の先に絵筆と思われる物が落ちていた。この白骨死体がこの絵を描いた画家だろう。その横に音声を保存したレコーダーがあった。
「再生できるか」
「さあ。なんせ三〇〇年以上昔の機器だ」
 地上観測員はその大昔の音声保存機器をしばらく触っていた。その機械はまだ生きていた。録音されていた音声が再生された。
「再生できるぞ。そちらでも聞いてくれ」
 それはある画家の手記だった。

 私たちが結婚して三日後に大戦が起こった。私たちの地上での新婚生活はわずか三日だった。それから五五年。子供は作らなかった。地上を知らないままで一生を終わる子供はかわいそうだ。
 あの大戦で私も妻も親類縁者を全員亡くした。五年前に二人だけで金婚式を祝った。その直後に妻が発病した。私は妻の看病を全てのことに優先した。
 大戦前、私は絵描きをしていた。新進気鋭の画家として将来を嘱望され、結婚もして自分の芸術を大きく花開かせるはずだった。その私の夢を、生活を大戦が奪った。
 多くの新婚カップルの中から幸運にも私たちは抽選に当たった。
 私たちの新生活は地下シェルターでの新生活となった。密かに建設された地下シェルターは地下大都市といってもいい規模の物だ。山や川、湖まである。天井には人工の映像とはいえ空もある。
 地下都市でも絵を描く仕事はあった。看板や各種広告、印刷物のさし絵など。それらの絵は私が描きたい絵とはほど遠い物だ。大都市とはいえ地下の都市だ。限られた空間に限られた人々が生活している。生存に不可欠な活動しか許されていない。芸術的な表現活動ができるのは、人類の宝ともいうべきごく一部の芸術家だけ。私程度の画家はお絵描き職人として地下都市で生活できるだけでもありがたい。
 とはいうものの、私とて画家の端くれ。いつかは自分自身のテーマで私の描きたい絵を描こうと思っていた。そして五〇年が経った。
 夫婦とも歳を取り妻が病気になった。医者の診断は余命一年。それが五年生きた。妻の生きる力もあったが、私の献身的な看病も大きな力となったことは事実だ。
 この五年間私は妻を一日でも、一時間でも、一分でも長く生かせることだけを考えて、そのように行動してきた。ともかく少しでも長く妻と一緒にいたかった。
 そして妻が死んだ。と、同時に私も生きがいを失った。一人だけで妻を送ったあと、私は地上へ出た。
 本物の空を描きたいと思っていた。地下で見るまがい物の空ではなく本物の空を。それが画家としての私のテーマだ。
 地上へ出ることは死を意味する。私は全財産を現金に換えて、地上への出口の警備員を買収した。
 イーゼル、キャンバス、絵の具を持って地上へ出た。そして念願の本物の空を見た。五五年ぶりに見る本物の空。抜けるような青い空、点在する真っ白な雲。それは無限の宇宙へと続く本当の空だ。五五年の閉塞感が失われ私は一気に描いた。
 時間との競争だった。悪化していく体調。薄れていく意識。気力だけで絵筆を振るった。
そして絵は完成した。意識を失う瞬間、私の目には真っ青な空が映っていた。


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パプリカ

監督   今敏(アニメ)
出演(声)林原めぐみ 古谷徹 江守徹 大塚明夫 山寺宏一

「パプリカ」とはサイコセラピスト千葉敦子が人の夢の中に入って活動する時の別名、別人格である。千葉は20代後半から30代前半と思われるクールな美人。パプリカは二十歳前後の活動的な少女。同一人物でありながら二つのキャラを使い分けているのが面白い。
 もう一人面白いキャラが出てくる。天才科学者でありながら大食漢で超肥満体の時田。アニメでこういうキャラはあまり観たことがない。
 原作は筒井康隆の実験作。全体としては筒井的な感じはあまり出ていないが、所々にある皮肉やくすぐりが筒井原作であることを彷彿とさせて面白い。
 お話は時田が開発した夢進入機器「DCミニ」が何者かに盗まれる。そして千葉の周囲の人間の夢が何者かに犯され狂っていく。事件の真相と黒幕を探るためパプリカ/千葉敦子の活躍が始まる。
 映像的には大変に魅力的な作品だ。重要なイメージの象徴として出てく日本人形や、いろいろなオブジェがパレードするシーンは、まさに色つきの悪夢そのもので見事な見ものだ。ただ、押井守+スタジオジブリという感じがしないでもない。さきほどいったパレードのシーンは「平成狸合戦ぽんぽこ」の妖怪大作戦のシーンだし、ラスト近くの理事長巨大化は「もののけ姫」のダイダラボッチだ。全体の感じは「イノセンス」に似ている。それでも傑作であることには間違いない。



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6月25日(月) シアノバクテリアじいさん怒る

「はいはい。わしを呼び出したのはあんたかな。わし、わしはシアノバクテリアじゃ」
「で、わしに何が聞きたい」
「うん。そうじゃ。確かに酸素をせっせと出して地球をこんな星にしたのはわしじゃ」
「感謝されても困る。わしは別にあんたら人間のために酸素を出したわけではない」
「ま、結果的にわしのしたことは、あんたら酸素を吸っている生き物にとって都合のええ具合になったな」
「うんうん。ほー。炭酸ガスがな。で、なにか、炭酸ガスが増えると温暖化して地球のためにならんじゃと」
「で、大恩人のわしに相談したいと」
「そんなこといわれても困る。わしはただのバクテリアじゃ」
「温暖化して何が困る。困るのはあんたら人間だけじゃろ。温暖になって喜んどる生き物もおる。地球はいっこうに困らん」
「なんじゃと。地球をこんな星にした功労者のわしにあやまりたいだと。なんであやまるんじゃ」
「炭酸ガスを出しすぎて申し訳ないだと」
「このバカもんが。お前らが炭酸ガスを出すのと、わしが酸素を出すのどう違うのじゃ」
「酸素ちゅうんは酸素を吸わん生き物にとって毒じゃ。だからわしが酸素を出し始めたころは恨まれたもんじゃ」
「そうじゃ。わしもあのころは、ちょうど今のあんたらのように酸素を出すゆうんで肩身がせまかったもんじゃ。ところが今は大恩人じゃろ」
「遠慮せんでもええんじゃ。炭酸ガス出したらええんじゃ。それも地球の活動の一環じゃ」
「そうじゃ。わかったか。わしを生み出したのもお前らを生み出したのも地球じゃ。酸素を出すのも炭酸ガスを出すのも地球の活動じゃ。炭酸ガスで地球が温暖化して困るのはお前ら自身じゃから、お前らが騒いどるだけじゃ。地球にとってはほんの歴史のひとこまにすぎん」
「だからわしにあやまらんでもええんじゃ」

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6月24日(日) ソノラマ文庫の功績

 喜多哲士さんのブログで先ほど知ったが、朝日ソノラマが店仕舞いするとのこと。非常に残念。
 ソノラマ文庫は高千穂遥の「クラッシャージョー」を世に出し、これが和製スペースオペラの嚆矢とされている。また、夢枕獏、菊池秀行らに初期のころから発表の場を提供して、伝奇アクションというジャンルを作り上げたのはソノラマ文庫であるといえよう。
 いちいち個人名をここで挙げないが、ソノラマ文庫をスタート地点として、大きくなっていった作家は星の数ほどいる。ジュビナイルSFにとって実に巨大な供給源であった。このように朝日ソノラマが日本SFに果たした功績は計り知れないものがある。
 今後はソノラマブランドは朝日新聞社が引き継ぐとのことだが、朝日はソノラマの持つ独特な雰囲気をそっくりそのまま継承するとは考えにくい。願わくは、新人発掘、日本SFの底辺拡大、新ジャンルの創出といったソノラマ文庫が行っていた仕事を朝日がしっかり引き継いでもらいたい。

阪神VS日本ハム。
 今日はないだろうと思って昼寝。起きたらジャンが投げていた。あいかわらずボーク。雨に濡れたのか汗なのかようわからん、びしょびしょ。でも、ま、3失点なら合格か。
 昨日は同点でJFK。今日は負けててJFK。休ませてやれよ。これから4日間休めるとはいえ、このところ勝ち負け関係なくのべつJFK。
 確かに僅差で負けていても、勝利を捨てていないという監督の決意を見せる意味でJFK投入もいい。ただしそれは逆転の見込みがあればこそ。今の阪神の打線にその可能性はうすい。特に今日は何を根拠に逆転を信じたのだろう。延長戦になれば、また橋本か。このところのJFK投入の意味がようわからん。



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6月23日(土) 清蒸魚

 夕食のメニューは、清蒸魚.、麻婆茄子、ごはん。ビール。
 清蒸魚はイサキを使う。白身の魚がいい。この時期だとスズキなんかもおいしいマナガツオでもいい。切り身でもいいが尾頭つきの方が豪華。
 長ねぎを枕にして魚を皿にのせ、塩、こしょう、酒をふりかける。、しょうが、青ねぎを魚にのせて皿ごと蒸し器に。強火で15分蒸す。蒸しあがったら、ちんちんに熱したゴマ油をジューとかける。醤油、砂糖、酢、しょうが汁で作ったタレを振る。香菜のみじん切りをトッピングして熱いうちに食べる。
 麻婆茄子。茄子は縦に細い目に切る。油通ししておく。油ならしした中華鍋にピーナッツオイルを少々。豆板醤を入れて炒める。にんんく、しょうがのみじん切りを入れ、次に豚挽き肉を入れる。豚挽き肉は充分に炒める。トウチ、甜面醤を加える。茄子を入れスープを注ぐ。醤油、酒、砂糖で味付け。長ネギをパラパラ。火を最強にして水溶き片栗粉でとろみをつけ、ゴマ油少々を化粧油として振る。最後に花椒を砕いてトッピング。
 ごはんにもビールにもあう。
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6月22日(金) カスミ料理法

 リストラされる以前の勤務先で労働組合の執行委員をやらされた。ある年の春闘。組合が出した賃上げの数字と会社の回答の数字が天地ほどの開きがあった。信じられないほどの低額回答。「カスミを食え」といっているのと同じ。小生は教宣担当だったので集会で配るビラの文章を書いていた。 どうせカスミを食べなくてはいかんので、せっかくなら美味しく食べた方がいい。と、いうわけでカスミ料理法をビラの裏に書いた。このブログをご覧の方々の中にもカスミを食べなければいかん人もおられるでしょう。そこでカスミ料理法を紹介しよう。。

カスミちまき 
材料  カスミのかたまり 干しエビ 干し椎茸、カシューナッツ うずら卵 長ねぎ もち米 
調味料 醤油 紹興酒 五香粉 八角  
調理  カスミを一口大に切る。カシューナッツは油でキツネ色に揚げる。うずら卵はゆでる。カスミ、しいたけ、エビをスープで煮る。調味料で味付け。もち米を炒めて煮汁で味をつける。もち米に具を入れて竹の皮で包んで 強 火 で30分蒸す。

カスミのちゃんこ鍋 
材料  骨つきカスミ カスミのもも肉 白菜 油揚げ きのこ 調味料 塩 酒味噌 
調理  骨つきカスミを水から煮る。いいダシが出る。もも肉はミンチにしてつ くねにする。カスミ2種に火が通ったら白菜、きのこといった野菜を入れる。油揚げは大きめに手でちぎる。味付けは塩、酒、味噌。煮えたらどんどん食べていく。残った汁にご飯を入れて雑炊にする。カスミ雑炊はすっぽんのマル雑炊に負けない美味しさ。

カスミのムニエル 
材料  カスミの切り身 小麦粉 生クリーム  調味料 塩こしょう バター レモン汁 
調理  カスミに塩こしょうして小麦粉をまぶす。フライパンにバターを溶かし てカスミを入れる。ソテーする。溶けたバターでアロゼしてカスミをカリッと焼く。焼けたカスミを皿に盛り、生クリーム、レモン汁のソースをかける。  

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6月21日(木) 介護事業でもうける?

 コムスンなどグッドウィル・グループの介護事業の買収に名乗りを上げている居酒屋チェーン「ワタミ」の渡辺社長が朝日新聞の取材に対し、介護事業を行うについて「コムスン従業員より利用者を大切にしたい」といった。いくつかのファンドからの資金提供の申し出が有り、「利回りを約束する」とのこと。
 グッドウィルの折口氏の二の舞にならないか心配。この渡辺なる人物、いかなるご仁かよく知らないが、大手の居酒屋チェーンを作り上げた人物だから、一筋縄ではいかないご仁だろう。「利回りを約束する」とのことだからもうけるつもりらしい。「民」に開放されている市場だから、居酒屋のオヤジがもうけるために介護事業をやってもいいわけだ。
 なんでもかんでも「官」から「民」という今の風潮に疑問を感じる。特に介護などは「官」でやるべきことだと思う。そのために税金を使われても、納税者として小生は納得する。百歩譲って「民」がやるにしてもどういう人物が経営者かしっかり見極める必要がある。「民」でやるからには利益を出さなくてはいけない。そして、その利益は現場の従業員と介護の質の向上にあてなくてはだめだ。折口氏のように自分の贅沢のために利益を使うなどはもってのほか。この渡辺氏の場合、利用者に目を向けているようなことをいっているが、本当は出資者に目が向いているわけだ。
 渡辺社長は「従業員より利用者」といっているが、こういう考えはいかがなものか。介護の現場で働くヘルパーさんはみんな薄給で苦しんでおられる。薄給だから人が定着しない。当然、介護の質も低下する。まず現場の従業員の待遇を改善してこそ、真に利用者のためになるというもの。彼は利用者に直接接するのは人間であるという事実を忘れているのではないか。人間はカスミを食べて生きていけないのだ。
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6月20日(水) SFマガジン7月号

 SFマガジン2007年7月号(№615)読了。
 今号はワールドコン特集Ⅰと銘打って、本年度のヒューゴー賞候補作が掲載されていた。
 
 きみのすべてを マイク・レズニック 内田昌之訳
 夜明け、夕焼け、大地の色 マイクル・F・フリン 小野田和子訳
 八つのエピソード ロバート・リード 中村融訳
 同類 ブルース・マカリスター 嶋田洋一訳
 見果てぬ夢 ティム・プラット 小川隆訳

 いずれも一定の水準には達している。しかし候補作というからには、この中からヒューゴー賞がでる可能性が高いということか。と、いうことは昨年アメリカで発表された数多のSF短編のトップクラスがこれらの作品ということか。
と、いうと昨年のアメリカSFで短編は不作だったのでは。もっと良い作品がありそうな気がするが。なにか足りない感じ。
 印象に残った2作に言及しよう。
 
「きみのすべてを」
 ある星の軍務に就いた者が次々に不可解な死を遂げる。その謎の解明にくだんの星に赴いた主人公は「理想の女性」に会う。
 死の謎と女性の正体の興味で読ませる。このへんのテクニックはさすがレズニック。しかし、謎が解明されたら、もひとつ釈然としない。その程度のことで人は命を賭けるか?
 小生は入院した経験を持つ。大変に優しく献身的に看病してくれた看護師さんにも会った。その看護師さんの番が来るのが待ち遠しかった。しかし、退院したらそれっきり。そんな看護師さんのことはコロッと忘れている。そんなもんだろう。
「夜明け、夕焼け、大地の色」
 千人近い乗客を乗せた大きなフェリーがこつ然と姿を消した。この事件を様々な立場の人の視点で描く。最初は面白かったが後半ダレた。長すぎ。もう少し刈り込んで整理する必要があるのでは。

 阪神VS楽天。楽天に快勝。赤星が走って金本が打って久しぶりの先取点。上園、楽天の田中のマーくんに投げ勝つ。先発陣総くずれの中で上園が出てきた。阪神にとって希望の星やな。このところ、ジャン、下柳、そして今日の上園と、先発投手がゼロに抑えてJFKにつなぐという阪神の勝ちパターンができるようになった。少し光が見えてきたかな。これで先発投手が完投できて、野手がもっと打てるようになったらええのにな。
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