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「とつぜんブログ」終了のお知らせ

この「とつぜんブログ」は、これにて終了します。
どうも、長い間ありがとうございました。
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神戸新開地喜楽館1周年特別記念公演


 昨日は神戸新開地喜楽館1周年特別記念公演に行ってきました。昨年の7月11日に開館して、もう1年なんですね。私のような神戸の上方落語ファンにとって、実にうれしい神戸の上方落語定席ができたわけです。新開地に行けば、いつでも生の上方落語に接することができるのです。
 さて、記念公演の開口一番は、この喜楽館開館に尽力され、喜楽館名誉館長の桂文枝師匠のお弟子さん、桂三度さん。「真田小僧」を演じはった。子供が親を脅迫して小遣いをせびる噺です。お父ちゃんがおらへんとき、お母ちゃんを訪ねて、白い服にステッキ色眼鏡というキザなかっこうした、よそのおっちゃんが来た。話ここまで、先を聞くんやったら、もう10銭。この噺「初天神」の前半のユニットとしても使われています。
 2番手は笑福亭喬介さん。今が伸び盛りの若手の上方落語家さんの1人ではないでしょうか。演目は「時うどん」です。「ひっぱりな」がある二人バージョンでした。ごく普通の時うどんでしたが、喬介さんらしいメリハリのついた演出で楽しめました。この噺、冬に似合う噺です。それを夏にするのだから、夏バージョンに改造して欲しかったですね。「時そうめん」とか「時冷し中華」とか。「ひっぱりな」「ひっぱりなちゅうねん」「やるがなやるがな。ほれ」「ええ、これが16文の冷し中華?きゅうりが1本と錦糸卵が2本あるだけやんか」
 色もんは華乃家ケイ姐さんのハイカラソング。ようするに昭和のナツメロをアコーディオンを弾きながら歌うだけ。途中、思わぬ大物の飛び入りが。だれだったかはナイショ。
 4番目は桂花團治さん。虎キチで有名だった先代桂春蝶師匠のお弟子さん。まくらで師匠の思い出を。先代春蝶師匠といえばやせていること。ほんと、ガリガリだったそうです。春蝶師匠がゴルフしていると、どこからがクラブでどこまでが腕か判らんかったそうです。
やらはったのは師匠直伝の「昭和任侠伝」この噺桂枝雀師匠の一番弟子桂音也さんが創った創作落語ですが、先代春蝶師匠が「ぜんざい公社」とともに得意とした噺です。いま聞いても面白い落語ですが、令和のいま、さすがに昭和の高倉健とか鶴田浩二、藤純子といった東映任侠映画をネタにするには、いささか時代錯誤な感がなきにしもあらずです。花團治さん、ひとつ「令和任侠伝」を創ってくれませんか。
仲トリ前は3月に桂きん枝あらため、小文枝を襲名した4代桂小文枝師匠。まだまだ実感がわかないそうです。半分だけ小文枝でもう半分はきん枝。上半身は小文枝で下半身はきん枝ですって。なんとも大昔の旧悪を想い起こすくすぐりでした。自虐ネタでしょうか。演目は「禁酒関所」です。襲名披露はまだ続くそうです。9月1日に神戸国会館こくさいホールで行われる、「きん枝改め、四代桂小文枝襲名披露公演」には私も行きます。チケットは入手ずみです。
仲入り後の最初は桂三歩さん。歯のない口を開けて熱演です。師匠桂三枝作の創作落語「青い眼をした会長さん」自治会の会長さんにフィンランド人がなりました。帰宅して女房に聞きます。「今度の会長、だれがなってん」「知らんねん」「知らんって会長選挙があったんやろ」「だから、知らんねんって」「知らんはずないやろ」「フィンランド人のシランネンさんが新会長や」フィンランド人はニッカネンとかアホネンとネンのつく人が多いでっしゃろ。
トリ前は桂塩鯛師匠。これも桂三枝作の「宿題」子供が塾で宿題を出されます。お父さんに聞きます。算数の鶴亀算の宿題。お父さん、よう判らん。会社で京大卒の部下に聞きます。私も子供のころは算数が苦手でした。
 さて、大トリは桂文枝師匠。明日(つまり今日)誕生日ですって。私が12日ですから4日違いなんですね。演目はもちろん創作落語です。「惚けてたまるか」おじいさんが認知症のテストを受ける噺です。文枝師匠ぐらいの年になると、マジか落語か判らんです。
 文枝師匠、オチをいって頭を下げて幕が下りようとしたら、師匠、幕をもう一度上げさせて、喜楽館1周年のごあいさつ。帰りしなロビーの売店で喜楽館1周年記念てぬぐいを買いました。
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キャプテン糸原の肉厚ステーキ重弁当


 7月12日。きょうはワシの誕生日や。いくつになったかはヒミツ。ただ、生まれてから今までと、今から死ぬまでの時間を比べると、今から死ぬまでの時間の方がううんと少ない。残り時間は有限や。だから無為に過ごす時間はないはずなのやけど、つい、安易に楽に過ごして、あとで後悔のホゾを噛んで悔やむのである。トシはとってもいっこも進歩せえへん。まったくもって困ったもんや。
 誕生日は3食とも家人がワシのリクエストで好物を作ってくれる。特に弁当は阪神タイガースの主力選手にちなんだ弁当や。去年一昨年糸井弁当やったけど、今年はキャプテン糸原の肉厚ステーキ重弁当や。
 前半戦も終わり、15日から後半戦や。わが阪神タイガースは2位でおりかえしたけど、巨人が独走状態やな。あの弱い阪神が2位やねんから、あとのDeNA,中日、広島、ヤクルトは想像を絶する弱さちゅうこった。
 近本の弁当はまだないけど、来年は近本弁当はあるやろ。近本は淡路島出身。淡路の名産品はなんといっても玉ネギ。ようし、来年のワシの誕生日の弁当は近本の玉ネギ弁当や。
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7月のもとまち寄席恋雅亭


 某所からゴーフルをいただきました。3時のおやつに食べました。おいしいです。もとまち寄席の会場は元町の風月堂の地下です。なかなかけっこうな会場です。風月堂に栄光あれ。
 さて、7月のもとまち寄席恋雅亭です。開口一番は6代桂文枝門下の桂三語さんです。いろんな所で落語をやらはるのですが、いろんなお客がおるそうです。客席、それも三列目ぐらいの席から、双眼鏡で演者を見るお客がいたそうです。また、鶏のから揚げをむしゃむしゃ食べながら落語を聞く客とか。にいちゃん食べるかと、話しかけられたそうです。生の落語会に行くと、高座で仕事中の落語家に話しかけるお客が時々おります。
 三語さんは「二人くせ」をやらはった。「つまらん」「いっぱい飲める」が口ぐせの二人。くせをいったら1000円。前座でよく演じられる噺です。
 2番めは桂ちょうばさん。閻魔のお裁きがまくらです。100歳でちょうばさんは亡くなるそうです。閻魔さんの手元のちょうばさんの資料。65歳で上方落語協会会長、70歳で人間国宝ですって。だとしたら桂ちょうばではなく、3代目桂ざこば、いや、ひょっとすると4代目桂米朝になっているかも知れません。
演じはったのは「皿屋敷」です。幽霊のお菊が大人気。秋元廉左衛門という目先の聞く人が興業もんにしてお菊さんはアイドル。安藤忠之丞という人に建物を造ってもろたけど、デザインはかっこええけど住みにくい。ちょうばさん、なんか故桂吉朝師匠に雰囲気が似てきました。
 3番目は笑福亭鶴二さん。「そこつ長屋」です。オーソドックスな「そこつ長屋」ですが、鶴二さんのキャラ演出で大いに笑わさせてもらいました。演目のタイトルに「長屋」がついてますが、この噺、いわゆる長屋噺ではなく、たいへんに不条理な噺です。向こうで人だかり。行き倒れです。顔を見ます。「ワッ、クマや」
「知り合いか」「ワシの隣の男や」「だったら親兄弟にしらせてやれ」「いや、クマは天涯孤独や。本人に引き取らせる」「え、初めて死んだからわからんのやろな」という噺です。
 中トリは桂小枝師匠です。羽織の脱ぎ方3種を披露してくださいました。まず、普通の脱ぎ方。それから、ちょっと肩をだしてシュと一気に脱ぐ先代春團治風のかっこええ脱ぎ方。そして小枝式羽織の脱ぎ方。これは大爆笑です。どんな脱ぎ方かはここではいいません。知りたければこんど小枝師匠が出る落語会に行ってください。
演目は「小倉船」です。旅ネタです。海の旅です。途中で主人公が海にお金を落とします。ギヤマンの容器に入って海の底に。海洋冒険落語です。海底2万哩か原子力潜水艦シービュー号かという噺です。ニセ浦島になって竜宮城に行きます。タイやヒラメの舞い踊り。ここで小枝師匠は扇子を使って、鮮やかな手技を披露。さすが南京玉すだれの達人小枝師匠です。
中入り後の最初は月亭遊方師匠。「戦え、サンダーマン」という創作落語です。兵庫県三田市出身のサンダーマンというスーパーヒーローが、とある遊園地でスーパーヒーローショウをやってます。そこのステージに子供を人質にとった凶悪強盗犯がたてこもります。人質の子供はサンダーマンが助けてくれると思ってます。警察やスーパーヒーローの相手悪の秘密結社の怪人どもが大さわぎのドタバタを繰り広げます。先月もそうでしたが、トリ前はこういう派手な噺を派手な落語家さんがやることが多いです。
 さて、トリです。桂福團治師匠です。「しんどおまんな。こう半世紀もこんなことやってまんねんで。商売道具はこの扇子一本だけや。今はからだの支えですけど」といういつものまくらから「南京屋政談」をやらはった。福團治師匠お得意の人情噺です。
 道楽がすぎて親だんさんから勘当された若ぼん。叔父さんのとこでやっかいになります。この叔父さんに与えられた仕事が、南京かぼちゃの行商。おうこ天秤棒をかたげて南京かぼちゃを売りに行きます。ぜんぶ売らな帰ってくるなと叔父さんに厳命されてます。なんやかんやあって、この若ぼん、心を入れ替えて真面目に働きます。勘当がとけましたが、家には帰らず南京売りは続けます。やがて、大きな青もの問屋となりました。さすが福團治師匠、じっくり聞かせられました。

 星群の会ホームページ連載の「SFマガジン思い出帳」が更新されました。どうぞご覧になってください。
 
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六甲山ウィスキー

 小生は酒は、ビール、日本酒、ウィスキーしか飲まない。特に好きなのはウィスキーだ。国産、スコッチ、バーボンと主にこの3種類のウィスキーをローテーションで飲んで楽しんでいる。
 この3種類のウィスキーのうちで、特に入手が困難なのが、国産のウィスキーだ。オールドやブラックニッカといった廉価なウィスキーは普通に買えるが、響、山崎白州竹鶴といった高級ウィスキーは非常に入手困難である。
 この国産ウィスキー、ニッカ、サントリーといった大手以外もいろんな蒸留元がウィスキーを造っている。中にはイチローズモルトのように国際的に高い評価を受けたウィスキーもある。いわば全国各地いろんなところで地ウィスキーが造られている。
 ここ神戸のお隣、明石にも「あかし」というウィスキーがある。そしていよいよ神戸にも地ウィスキーができるはこびとなった
 徳島の企業が六甲山上に蒸留所を設置して、2020年からウィスキー造りを始めるとか。ウィスキーは蒸留したあと樽でねかせて熟成させなければいけない。造るのに時間がかかる酒だ。12年ものだと2020年に仕込んだら2032年までかかるわけだ。この六甲山ウィスキー、小生の口に入るのはいつごろになるだろうか。それまで人類が絶滅しなければいいが。
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7月になりました。


 7月になりました。私の生まれ月です。夏本番です。私の大好きな季節です。日本は四季のある国だったんですが、今は春と秋がなく、二季の国となってしまったといってもいいんではないでしょうか。
 夏好きの私はいいですが、春と秋の好きな人はお困りでしょうね。まだ、ここ近畿の梅雨はあけてませんが、梅雨があけて、桂枝雀師匠(先般、桂雀三郎師匠もやってはった)の「おひいさんが、カー」の季節がやってくると、なぜかうれしいのでございます。
 7月の予定といってもたいした予定もありません。例によって落語会に二度行きます。10日は毎月吉例、もとまち寄席恋雅亭です。桂福団治師匠がトリを務めます。中トリは桂小枝さんです。小枝さんといえば長いあいだ「探偵ナイトスクープ」で探偵をやっておられたが、いまは退任されてます。その小枝さんが「最近のナイトスクープは、おもんない」と苦言を呈されています。私は小枝さんに賛成です。私も「探偵ナイトスクープ」はファンで毎週必ず観てました。ところが面白くなくなって、観るのをやめました。私が観るのをやめたのと小枝さんが探偵をやめたのは、ほぼおんなじ時期だったのですね。 
 15日は喜楽館です。神戸新開地喜楽館、開館1周年記念特別公演です。喜楽館が開館して1周年なんですね。私も2018年の7月11日のこけらおとし公演に行こうと思って、チケット発売日にチケットピアに行きました。ところが三宮のチケットピアの周りを十重二十重の行列。1時間以上待ち。セブンイレブンでもネットでも買えず断念しました
 実は私、喜楽館のこけらおとし公演に招待されるかもと期待してました。神戸の新開地に新しい上方落語の定席ができる。それのネーミングを募集してました。私は「新開地ええとこ亭」というネーミングで応募しました。
 新開地の今はラウンドワンがあるところは、昔は聚楽館という映画館でした。この聚楽館が「ええとこええとこ聚楽館」といわれてました。その聚楽館も今はありません。そこで新しい上方落語の定席に「ええとこええとこ」を引き継いでもらおうとの願いを込めたネーミングです。採用されればこけら落とし公演の招待券をもらえるはずでした。かなり自信を持っていたのですが、結果はご承知のとおり「喜楽館」となったのです。
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阪神のない夜

 小生の本業は購買仕入れ。毎日、いろんなところから、いろんなモノを仕入れている。ところが、27日から月末にかけてG20にまつわる交通規制により出荷配送を停止するとの連絡が、複数の業者から入った。まったくもって迷惑千万。
 それはさておき、プロ野球の交流戦も終わった。わが阪神タイガースは、貯金を減らす不本意な結果となった。おおかたの虎ファンの見方どおり、ジョンソン不在、梅野、近本の打撃不振がその要因であろう。
 さて、これで金曜日まで、帰宅後の夜の楽しみ阪神応援はなくなった。シーズン中はウィスキーをちびちび飲みながら阪神タイガースを応援するのが何よりの楽しみである。おかげさまで、ここ関西では阪神タイガースの試合は、ほぼテレビで見られる。特に小生の地元神戸の放送局サンテレビは、なにがあっても試合終了まで放送してくれる。サンテレビに栄光あれ。
 で、金曜までの阪神の試合のない夜はどうすごすかである。基本的には読書、テレビ、上方落語である。
まずテレビ。昨夜はNHKのスイッチインタビューを観た。この番組、思わぬ人同士の対談でなかなか面白くときどき見てる。今まで、印象に残っている組み合わせは、芦田愛VS糸井重里、石黒浩VS清水みちこなど。昨夜は養老孟司と山下洋輔の対談。山下洋輔、わりと常識的な普通の人だった。養老先生は普通じゃなかった。
今夜は何を観よう。「らくごのお時間」を観るとしよう。たしか笑福亭松喬師匠の「花色木綿」松喬師匠お得意の泥棒ネタだ。
 明日の夜はDVDに保存してある落語を観る。小生、上方落語のDVDをかなり持っている。上方の落語家のほとんど、ネタのほとんどを持っているのではないだろうか。それを阪神のない時にちびちび観ている。まだまだあるから死ぬまでの娯楽は保証されているのだ。 
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西宮八園虎日記 6月21日

「ふうーむ。やっと勝ちましたな玄白さん」
「そうですな甚兵衛さん。なんとか貯金を一つ戻しましたな」
「いままで先取点を取るけど後半に、守屋、島本、能見が打たれて逆転負けというパターンやったけど、今日は点差を守り切って勝ちましたな」
「岩崎の手柄ですな」
「そうですな。岩崎はなにかと便利使いされるピッチャーやけど、もっと評価したらあかんピッチャーですな」
「そうですな、ちょっと前の渡辺といっしょやな」
「岩崎、渡辺、鶴、もっと前なら弓長、こんな地味なピッチャーにももっと光を当てなあきまへんな」
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トラキチ酒場せんべろ屋 6月20日

「こら、せーやん、どないしてくれるねん。阪神、いっこも勝てんようになったやんか」
「そんなことワシにゆうてもあかん。矢野にいいな」
「しかし、まあ、なんですな。6連敗。とうとう貯金のうなってしもたな」
「ま、あれだけミスエラーすんねんから勝てんわな」
「バックでこれだけポロポロエラーすんねんから、ピッチャーはやっとたれんな」
「ほんまやな」
「大将、ビールまだか」
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FRでマニュアル車

 運転免許の更新をしなくてはならない。小生はゴールド免許なので5年に1度だ。優良運転者なので更新の講習はすぐすむ。
 この5年間は無事故無違反である。それも当然でリストラされたのを契機に愛車インテグラを手放してから車は持ってない。会社でフォークリフトを運転するが、まったくのペーパードライバーである。
 もう車を持つことはないと思うが、もし、小生が車を持つとすれば絶対にマニュアル車が欲しい、インテグラはFFであったができればFRがいい。
 今どきマニュアル車は絶滅危惧種。その中でもマツダは他のメーカーに比べてマニュアル車を温存している。軽快なスポーツタイプがいい。FRのマニュアル車となると選択肢はマツダロードスターということになる。ホンダ車に長いあいだ乗っていたが、小生はマツダというメーカーも好きで、ごく初期のロータリー車に乗っていたこともある。
 さて、マツダのロードスターを買ったとしよう。もちろんマニュアル車だ。天気のいい日曜日。すいている山道をドライブしている。前方にカーブ。カーブの手前でヒール&トゥー。ダブルクラッチを踏んでシフトダウン。減速。アクセルを軽く踏んだままカーブを曲がる。キュッキュ。後輪が鳴く音がして軽くドリフトする。カーブを出た。加速。背中にGを感じる。うう。ええな。
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桂雀三郎独演会


 昨夜は桂雀三郎独演会に行って来ました。場所は喜楽館です。私の勤務先は兵庫区なので地下鉄でハーバーランドまで行けば、地下街を通って歩いて喜楽館まで行けます。神戸の落語好きといたしましては喜楽館ができて便利になりました。
 グリル一平で夕食を食べました。ハンバーグを食べたのですが、いちおうおいしゅうございましたが、少し黒こしょうが利きすぎておりました。正直、私のハンバーグの方がおいしいです。かように外食して思うのですが、私の料理もなかなかのもんではないでしょうか。
 さて、腹ごしらえもすんだことですし、喜楽館に入ります。グリル一平の向かいです。
 開口一番は桂弥っこさん。若い落語家さんです。桂吉弥師匠の3番弟子です。桂米朝師匠から見ると曾孫弟子ということになります。
「子ほめ」を演じはった。無難にそつなく演じてはったが、ストーリーをそのままなぞっているだけでした。噺が平板です。2014年に吉弥師匠に入門というからキャリア5年。このキャリアですと、登場人物のキャラの描写とか、情景の演出といったことは無理ですが、独自のギャグを考案するとか、登場キャラの独自の解釈はできるでしょう。そのへんのことは吉弥師匠は指導しないのでしょうか。
 桂雀三郎師匠の最初の落語は「ちしゃ医者」上方落語の名ヤブ医者赤壁周庵先生が出てくる噺です。赤壁先生がいかにヤブ医者かを表現するのが聞かせどころの噺です。なんせ健康な人でも赤壁先生の手にかかると病気になります。病人なら死んでしまいます。雀三郎師匠の師匠桂枝雀師匠が得意としてた噺です。雀三郎師匠の「ちしゃ医者」も師匠ゆずりの誇張した表現で大笑いでした。
 色もんはスタンダップコメディーのナオユキさん。私はこの芸人さんは知りませんでした。ハンチング帽に作業ズボンみたいなズボンという尼崎センタープール前か、ここ新開地でもボートピアあたりにおるおじさんみたいな芸人さんです。「雨のなかを歩いている」「商店街を歩いている」「酔っぱらいのじいさんが居酒屋で」「やさぐれ女がひとり」といった同じシチュエーションで短い小話をつぎつぎしゃべる芸です。なかなかシュールでいいのですが、少ししつこく感じました。この人、元は落語家さんかなと思って調べてみると、漫才さんで落語はやらないけれど笑福亭鶴光師匠のお弟子さんなんですね。
 雀三郎師匠の2番目。夏の噺の「船弁慶」主人公きーこの女房「雀のおまつ」「雷のおまつ」のおしゃべりがおもしろい噺です。昨夜の雀三郎師匠の「船弁慶」で私はひとつ念願をかなえました。枝雀師匠の夏の噺というと必ずアレが出てきます。「夏のカンカン照りでございます。おひいさんがカー」と頭に手をかざす芸です。枝雀門下に多くの落語家さんがおられますが、この芸ができるのは雀三郎さんだけではないでしょうか。なんせ二人は同じおつむですから。一度、雀三郎師匠の「おひいさんがカー」を見てみたいと思ってました。昨夜、ついに雀三郎師匠の「おひいさんがカー」を見ました。雀三郎師匠の「おひいさんがカー」は枝雀師匠のに比べて頭と手の距離が少し離れているように感じましたが、雀三郎師匠の枝雀師匠に対する遠慮があったのではないでしょうか。
 さて、中入り後はこの独演会で一番楽しみにしていた雀三郎師匠の大ネタ「らくだ」です。「らくだ」というと6代目笑福亭松鶴師匠ですが、私は桂米朝師匠の「らくだ」も聞いたことがあります。松鶴師匠の「らくだ」が斧だとすれば米朝師匠のは剃刀といったところでしょうか。さて雀三郎師匠のはどうでしょう。この噺はらくだの兄弟分のうてんの熊五郎と紙くず屋の二人が出てきますが、紙くず屋ははじめは乱暴者の熊五郎に脅されているのですが、酒が入るにつれ酔っぱらって、腹がすわり熊五郎を圧倒して、立場が逆転するところが面白いです。
 雀三郎師匠は松鶴師匠の「らくだ」とも米朝師匠の「らくだ」とも違いました。二人の大師匠のに比べて「しびとのかんかん踊り」のくだりあっさりしてました。
 私の記憶に間違いがなければ枝雀師匠は「らくだ」はやらなかったです。もし枝雀師匠がご存命で「らくだ」をやらはったら、きのうの雀三郎師匠の「らくだ」になっていたのではないでしょうか。
 そういえばきのうの雀三郎師匠の落語を見て感じたのですが、枝雀師匠によく似てきました。一瞬、枝雀師匠が生き返って喜楽館の高座にあがってはるのではないかと思いました。
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6月のもとまち寄席恋雅亭に行きました


 昨日は10日です。毎月10日は落語の日です。と、いうわけで昨夜は元町は風月堂の地下で毎月行われている、もとまち寄席恋雅亭に行きました。私は、喜楽館や繁昌亭などもよく行くのですが、このもとまち寄席は筋金入りの上方落語ファンが多くいるようです。
 さて、昨夜の開口一番は桂優々さん。4月にこの席でトリを務めはった桂雀々師匠のお弟子さんです。弟子は師匠から1字もらうのですが、優々さんの場合、々という字をもらったそうです。雀々門下には鈴々(れいれい)草々(そうそう)というお弟子さんもいたそうですが、二人とも廃業、いまは優々さんだけですって。ゆうゆう、れいれい、そうそう。なんか上野か白浜にいそうですね。神戸の王子にもいますが。「普請ほめ」をやらはった。「牛ほめ」の半ばまでです。
 2番目は桂福矢さんです。マクラは東京での桂文珍師匠の独演会に行かはったときの話です。高座には上がらず下座で笛を吹く仕事だったそうです。文珍ファンが楽屋に来て、福矢さんひとりだけいました。「落語家さんですか」「はい」色紙を差し出されてサインを求められました。「なにをやるんですか」「笛」「色紙に笛と書いてください」演目は初夏の噺「野崎参り」です。
 3番手は笑福亭生喬師匠。生喬師匠がこんなところで出てくるのですね。なんとも贅沢な落語会です。
生喬師匠は「笠碁」です。この時聞いた桂ざこば師匠の「笠碁」も絶品でしたが、昨夜の生喬師匠の「笠碁」も絶品でした。今は孫のいるええ年したおっさん二人、幼なじみで、今は隠居して碁を打つのを何より楽しみにしている。
「待った」「待たへん」でケンカになるのですが、おっさん二人の意地の張り合いが実におかしい。生喬師匠は絶妙の間でおっさん同士のにらみあいを表現してはった。二人は絶交するのですが、碁の相手がおらへんから退屈。碁会所に行っても二人ともヘボだから弱すぎて相手がおらへん。このおっさんの退屈ぐあいがおもしろい。やっぱりワシの碁の相手はあいつしかおらへん。なんとか仲直りして碁を打ちたいけど素直になるのはシャクさわる。で、結局、二人は仲直りして碁を打つのだけれど、このおっさん二人が実にかわいいです。
 4番手は露の新治師匠。電車の中で化粧している女性を目撃したそうです。それは別に珍しくないことですが、電車が揺れたひょうしに口紅を鼻の穴に突っこんだそうです。その時のその女性の表情が実になんとも。と、いうマクラでした。
「紙入れ」をやらはった。ダンナが留守中に人妻と不倫する噺。さて、コトにおよぼうという時に、予定より早くダンナが帰宅。わあ、えらいこっちゃ。という噺ですが、新治師匠の演ずる人妻が、これまたとんでもなく色っぽい。不倫男はあわてて狼狽して取り乱すが、人妻は平然として裏口からの脱出を指示。色っぽくて度胸のある人妻でありました。
 中入り後の最初は桂三風さん。客席参加型の落語家の三風さんは創作落語「ああ定年」をハデに陽気ににぎやかに演じはった。
 なんも趣味のない男が定年。カラオケ教室に通う。三風さんカラオケで「長崎はきょうも雨だった」と「大阪ラプソディ」を熱唱。手をたたいて客席は大盛り上がり。しかし、こんな落語をやられた後は後から出てくる落語家はやりにくいでしょうな。
 さて、トリは桂塩鯛師匠。私の落語は普通にやります。さて、もとに戻りましょうか。と、最初にいわはった。三風色に染まった客席を無色に戻さはったのです。それからはさすがに塩鯛師匠。お客は塩鯛ワールドに引き込まれていったのです。
 マクラは今年の2月に亡くなった笑福亭松之助師匠の話。松之助師匠は他の一門の落語家にも噺を教えはった。たいへんに厳しい師匠であったそうです。塩鯛師匠が都丸時代に「桜の宮」を習ったとき「こんにちは」「お、こっち入り」だけで一ヶ月かかった。結局、1年半かけて都丸さんは松之助師匠に「桜の宮」を伝授してもらったそうです。
 ずいぶん昔のことです。塩鯛師匠の師匠、桂ざこば師匠が朝丸時代に松之助師匠に稽古してもらった。朝丸さん、その噺を「枝雀朝丸二人会」でやろうと算段してたのですね。落語会まであと少し、朝丸さんがなんとかサゲまでしゃべって松之助師匠に聞くと「うん」とだけいわはった。
 さて落語会までもう少し。朝丸さんに松之助師匠から電話がかかってきた。
「ポスター見たけどな。ワシはあの噺合格やゆうてへんで」朝丸さんあわてて松之助師匠の所にとんで行って、平身低頭「あの噺はもうぼくがやることになってます。なんとかお願いします」すると松之助師匠「ちょっと待っとけ」奥に行って紙に字を書いて持ってきはった。「仮免許」と書いてあった。
 朝丸さん高座に上がって「仮免許」の紙を見せて落語をはじめはった。シャレのわからん人がいるもので「仮免許の落語で金とるのか」とアンケートに書いた人がおったとか。
 で、塩鯛師匠、「きょうはその仮免許の落語をします」その落語は「へっつい幽霊」もちろんこの時の落語はゴールド免許でした。
 
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6月になりました


 6月になりました。6月の1日です。3年前の2016年の6月の1日といえば入院中でした。5月14日入院6月15日退院ですから、入院生活半ばという所です。治療の目的が消化器系から泌尿器系に切り替わるころでした。
 あれから3年。今はすっかり健康を取り戻し元気に仕事に励んでおります。これから夏に向かうのですが、今年の夏も猛暑になると思われます。比較的暑さに強い私ですが、さすがに40度近い高温になると、いささか応えます。
 6月の予定といってもさしたる予定もありません。落語会に二度行く予定です。10日は毎月のことで、もとまち寄席恋雅亭です。桂塩鯛師匠がトリを務められます。もう一度は喜楽館です。桂雀三郎独演会です。「らくだ」をやらはるそうです。雀三郎師匠は米朝一門の中では、「らくだ」「三十石」といった主に笑福亭が得意とする噺を演じられます。どんな「らくだ」か楽しみです。
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銅のビアコップと落語会のチケットを買う


 小生、酒は日本酒、ビール、ウィスキーしかたしなまぬ。酒を飲む時はそのへんの茶碗でもいいいというわけでない。それなりの酒器で飲みたいわけだ。
 日本酒用の酒器は備前の徳利とお猪口をはじめいくつか有る。ウィスキーは水割り用、ロック用、ハイボール用、テイスティンググラス、ホットウィスキー用グラスと持っている。ところがビールは普通のビアグラスとジョッキしかなかった。そこでビアコップの適当なのが欲しいと以前から思っていた。
 三宮の東急ハンズに立ち寄る。銅の打ち出しのビアコップがあったので買い求める。
「夏の炎天下でございます。おひいさんが、カー」と、桂枝雀師匠が頭に手をかざして表現するような真夏。汗だくで帰宅。さっと風呂。湯上りにキンキンに冷えたエビスビールをこのビアコップに注ぐ。まわりに水滴がつく。ガーと飲む。んま。テレビをつける。阪神勝ってる。も、サイコー。
 と、いうふうに使おう。あと、ピーラーと竹の皮も買う。
 東急ハンズを出て、交通センタービルのチケットピアへ。9月21日に大倉山の神戸文化ホールで開かれる「東西落語名人選」の前売りを買う。この落語会はなかなかの人気で昨年は完売でチケットを買い損ねた。
 昼の部を買った。出演者は、西から桂福団治、笑福亭仁智、笑福亭松喬、東から立川志の輔、柳家三三、柳家小三治と豪華メンバー。これで9月までの生きる楽しみができた。
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3年前のいまごろは入院していた

 3年前のいまごろは六甲アイランド甲南病院に入院していた。2016年の5月14日に入院して6月15日に退院した。ちょうど1ヶ月の入院であった。消化器系からよく血を出す小生は入院経験は豊富だ。そんな小生でも1ヶ月もの長期の入院は初めてであった。
 このあたりの経緯は「前立腺風雲録」に書いたので、ここでは省くが、最初は大腸からの出血であったが、前立腺が肥大して膀胱がパンパンにはれている事が判った。導尿で尿を排出してなかったら膀胱が破裂して命にかかわるところであった。いまから思えば大腸が出血して良かった、あのまま前立腺肥大によって膀胱に尿がたまったまま知らずに生活していたら危ないところであった。
 前立腺は手術したが、大腸出血の原因である憩室はそのままである。そもそも憩室は病気ではない。体質である。憩室そのものは、癌、潰瘍、ポリープといった病気ではなく、腸の形状である。そのままだと何もないが、憩室が炎症を起こして発熱したり出血すれば病気である。憩室の出血は再発することが多い。なんとか憩室が炎症を起こさぬよう気をつけよう。

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