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阪急電車 片道15分の奇跡


監督 三宅喜重
出演 中谷美紀、戸田恵梨香、南果歩、谷村美月、有村架純、芦田愛菜、宮本信子

 有川浩の原作は、SFもんの小生ではあるがお気に入りの小説である。関西人で阪急電車を利用する機会も多い小生としては、地元小説としても楽しんだ。大変にかわいらしく、いとおしい小説だ。
 それが映画になってDVDにもなった。観た。予想以上に良かった。原作のもつ、ふんわかとしたハッピーな雰囲気がよくでていた。紗がかかったようなやわらかい画面の中を走る小豆色の阪急電車の車体がよく似合っていた。
 お話しは、ほぼ原作どおりだが、登場人物の中で最もピュアなキャラクターである、権田原美帆を演じた谷村は、原作どおりの地方出身者らしい純朴な感じが良かった。また、最もかっこいいキャラの時江の宮本も適役だったが、電車の中で騒がしいおばさんたちをたしなめるのだが、ここのシーンが少し長ゼリフすぎた。短くぴしっととしたセリフの方が良かったのではないか。
 戸田(神戸出身)南(尼崎)谷村(堺)有村(伊丹)芦田(西宮)と、主要登場人物の女優さんは、中谷と宮本以外全員関西出身だけあって、根っからの関西人(西宮出身神戸育ち)である小生が聞いても、ごく自然な関西弁で好感が持てた。こういう関西が舞台の映画で不自然な関西弁を聞かされるほど興ざめなものはない。
 できれば原作を読んで、可能ならば西宮北口から宝塚まで阪急電車に乗ってから、この映画を観ることをお勧めする。そして後日、小林(おばやし)で下車して、駅周辺をぐるりと歩かれるがいい。ほんとになんということもない街だが、この映画を観てから小林を歩くと、いい街に見える。
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サバの五香揚げ


 これからサバがおいしい。定番の味噌煮も良いが、今回は中華で行く。サバを揚げて、五香粉の香りを効かせて食べる。サバの五香揚げである。
 サバはさばいて切り身にする。切り身になっているのを買ってくれば、その手間はいらない。サバはしゃっきりとした魚で非常にさばきやすい。3枚おろしの練習をするのにはいい魚だ。
 サバの切り身に醤油、紹興酒をふって下味をつける。別に日本酒でもいいが、中華料理の調味料のお酒はできるだけ紹興酒を使おう。本格的な中華料理っぽくなる。
 つけ汁を作る。スープに醤油、砂糖で味付けして加熱。それに長ネギとしょうがのみじん切り、それに五香粉を入れて香りをつける。
 サバに片栗粉をまぶして、170度の油でカラッと揚げる。揚げたらすぐつけ汁につける。ジュッと音がするぐらいすぐに。20分ほどサバを汁につけておけばできあがり。サバの生臭みがなくなって、大変においしく食べられる。アジやブリでやってもおいしい。
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木の葉丼


 これが木の葉丼や。関西以外の人にはなじみがないかも知れんな。けど、関西の大衆食堂のメニューにはたいていあるで。そんなに高いことないから、金欠の時のお助けメニューや。
 木の葉ちゅうても、木の葉っぱが入っとるわけやないで。カマボコや。ヒラヒラにうすく切ったカマボコが入っとる丼や。
 作り方は親子丼とおなじや。鶏肉の代わりにカマボコを使うんやな。フンパツして干し椎茸も入れてやろう。出汁を入れた小鍋に、醤油、砂糖、味醂を入れて味付け。出汁は鰹節と昆布でちゃんと取ろうな。出汁は料理の土台やで。その味付けした出汁に、カマボコ、戻した干し椎茸、長ネギを入れて、しばし煮る。煮えたか。煮えたらここからが勝負やで。卵でとじるんやけど、卵とじの丼は卵のとじ具合で勝負が決まる。卵をよくといで、フワフワにしても良し、卵をあまりかき混ぜないで、トロトロにしても良し。ワシはトロトロの方が好きやけど、今まで満足の行く卵のとじ方をしたことがない。ほんま、卵のあつかいはむつかしい。
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ドラフトは憲法違反ではないのか

 昨日ドラフト会議があった。巨人の原監督の甥、東海大学の菅野は結局、日本ハムが交渉権を引き当てた。菅野本人も巨人に行きたい、巨人も菅野に来て欲しい。相思相愛を日本ハムが邪魔した形だ。
 小生は、選手が行きたい球団があれば行かしてやればいいと思っている。菅野は巨人に行かしてやればいいではないか。だいたいがドラフトなるものを見るにつけ、どうも違和感を感じる。選手個人の意志意向は全く無視して、就職先をくじ引きで決める。人権侵害の人身売買の場に見える。
 ドラフト会議は、青天井に上がる契約金をおさえるためと、全チームの戦力を均衡にして、リーグ戦を面白くするためが目的だろう。契約金の件は、球団経営者の論理だし、戦力均衡はファンの論理だ。肝心の選ばれる選手の論理は全く無視されている。彼らはまな板の上の鯉である。可能ならば、アマチュアの野球選手全員が組合でも作って、いっせいにドラフト拒否すればいい。
 かような制度は職業選択の自由を保障した憲法に反するのではないか。確かに野球選手になるという自由は保証されているが、どこの球団に行くかの自由はない。プロ野球界全体が1つの会社で、巨人だの阪神だの西武だのは、1つのセクションだ。入社して経理営業生産どこに配属されるかは会社が決めることで新入社員は自由にできない。これと同じだという意見もある。だったら、12球団、新人の待遇はすべて同じにしなくてはならない。金銭面は選手それぞれ能力が違うから、収入の多寡はしかたがない。しかし、球場のロッカーから、入居する寮、食事にいたるまで、12球団が統一した規格を作り、全く同じ待遇で新人選手を遇しなくてはならない。どこの球団に入っても、金銭面以外は全く同じ待遇、金銭はあなたの活躍しだい、というのでないといけないのではないか。
 ドラフトなんかなくなれ。だったら金満球団に有望選手が集まってしまう。プロ野球が面白くなくなる。確かに面白くなくなるだろう。金満球団の経営者とてバカではいだろう。自分とこだけでは野球はできない。必ず相手が必要。そんなことをしていれば自分で自分の首を締めることぐらい判っているはずだ。なくしてしまえは、極論だが、このままではいけないことは確かだ。
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とつぜんSFノート 第24回

 小松左京氏が亡くなって3ヶ月が過ぎた。小生は、小松作品を全作読むといった熱心な読者ではなかったし、小松左京研究会に入っているほどのファンでもない。小松さんと言葉をかわしたのは、ほんの数回に過ぎない。それでも、「日本沈没」「果てしなき流れの果てに」「復活の日」「継ぐのは誰か?」などの長編や短編集を何冊か読んでいる。また、小松さんの講演も何度か聞いた。そんな小生も、小松左京がいないということを改めて認識すると、たまらなくさみしい。自分自身がSFファンであるとの自覚をして、40年以上の歳月がたった。SFファンダムなる世界で遊んでいると、どこにいても小松さんが目に入った。あたかも、静岡山梨といった地域にいると、どこにいても富士山が目に入るように。富士山が突然なくなったら、日本人としてさみしいだろう。それと同じだ。
 このブログでも稚拙ながら、追悼文思い出を綴らせてもらった。また、小松さんに関する論評はあまたのマスコミで行われているし、イベントでも話題となり、 小松左京を研究する出版物はこれからも出版されるだろう。だから、そういうことをここで書いても意味はないし、小生にその能力はない。だから、小生の個人的な小松さんの思い出を書く。
 小松左京というと、上記のような長編、あるいは「地には平和を」「日本売ります」などの短編が話題になることが多いが、小生は小松左京のショートショートも大好きだ。ハヤカワSFシリーズの「ある生き物の記録」を持っているのだが、実はこの本は高校の修学旅行に持っていった。
 小生の高校の修学旅行は南九州だった。別府→阿蘇→宮崎というルートだった。宮崎交通の観光バスで、小生たちのバスは大当たり。ガイドさんが他のクラスのバスに比べて、抜群にきれいなガイドさんだった。こんなきれいなガイドさんだから、バスで移動中は本なんか読まない/読めない、くだんのガイドさんのおしゃべりを聞いて、ガイドさんの顔を見とれている。バスに乗り込み、発車するまでの間に、「ある生き物の記録」を読む。ショートショートだから、1編読めばバスは動き出す。そうなれば興味は、小松左京よりべっぴんのガイドさんへと移る。
 宿についても本なんか読まない/読めない。定番の男子高校がやる修学旅行の夜の行状を行うのである。さすがに喫煙はしなかったが、飲酒はした。ウィスキーの小ビンをだれかが部屋に持って来て、それを回し飲みし、だれぞが買って来た平凡パンチのヌード写真を見ていた。ウィスキーの空ビンと平凡パンチは押入れに入って、天井板を動かし天井裏に隠した。と、絵に描いたような男子高校生の修学旅行の夜を過ごしたのである。ここでも小松左京よりの裸の女の子の方が興味があった。宮崎のどういう旅館か忘れたが、もし建物があのままなら、あのウィスキーのビンと平凡パンチは今もあるだろう。
 とはいえ、修学旅行中にはこまぎれの時間がけっこうできる。そんな時間に「ある生き物の記録」を読んだ。ものすごく面白かった。星新一のショートショートが無味無臭な乾いた作風で無国籍ならば、小松左京のショートショートはウエットで、醤油の味がする日本的なショートショートだ。情緒がふんだんにあり、失われ行く古き日本へのノスタルジーがテーマとなっている作品が印象に残っている。ともかく修学旅行中に「ある生き物の記録」を読み終えた。 小生の修学旅行は旅行の楽しさと小松さんのショートショートの面白さと、2重に楽しい修学旅行だった。ところで、宮崎はえびの高原で買った、木彫りのマスコットを今も持っている。ひもの先につけて蛍光灯のプルスイッテにくくりつけて寝ている。布団の中で本を読み、眠くなったらそのマスコットを引っ張って蛍光灯を消灯して眠る。そのマスコットは40年以上小生を見守り続けているのだ。
 その楽しい修学旅行からほどなくして、しゃべる小松さんと毎週あうことになる。小松さんだけではない。あのころ、ある時、わが家もステレオを買った。弟は音楽にさして興味を示さない子供だったから、小生向けに買ったものと思われる。フォーク・クルセダースや高石ともや、ピンクフロイトやエマーソン・レイク・アンド・パーマーのレコードと一緒に桂米朝落語全集のレコードを買った。確か東芝EMIだった。小生は高校のころからアルバイトをしていたから、わりあいと小遣いはあったのだ。一番よく聞いたのは米朝師匠のレコードだった。小生の母は漫才ファンで、ダイマル・ラケット、いとし・こいし、なんかの漫才を観て喜んでいた。小生もつきあいで観ていたが、漫才よりも落語を好む子供だった。機会をとらえて米朝師匠、6代目松鶴師匠なんかの落語を聞いていた。特に好きだったのが米朝師匠だった。
 すでにSFファンだった小生は、小松さんがおしゃべりしているラジオ番組を知った。その小松さんの相手が、なんと桂米朝師匠。このお二人に菊地美智子アナウンサーがからむ。
 ラジオ大阪の「題名のない番組」だ。確か水曜日午後11時からだった。小生は番組スタートから聴いていたわけではないので、知らないが、なぜこのような番組名になったのか。チラッと聞いた記憶があるが、ちゃんとした番組名をつけるつもりだったのだが、決まらないまま番組が始まって、この名前が定着してしまったのではないか。お二人もリスナーも「題なし」といっていた。
 非常に知的な番組で、小松左京、桂米朝という関西が誇る「知の巨人」二人が、知識のリミッターを外し、しゃべりまくる、まさに知的エンタティメントのラジオだった。小生は、毎週水曜日になるのが待ちかねて聞いた。内容はリスナーからのハガキを二人が紹介するものだが、こんな番組を聴いているリスナーである、知的水準が高く諧謔精神にあふれた人が多く。いろんなパロディを送ってくる。主に日本の古典をひねったパロディが多かった。源氏物語、方丈記、徒然草、枕草子といったメジャーなものではない。だれも知らないようなマイナーな古典のパロディ送ってくる。ところが、さすがにお二人、ああ、これはあれのパロディーやな、と、たちまち見破ってしまう。こうなるとリスナーと小松さん、米朝師匠の二人の勝負となった。小生も何度か投稿したが、1度か2度採用されたかな。もちろん見破られてしまった。
 小生が生の小松さんを見た最後は2002年に島根で行われた日本SF大会。いまからもう9年も前だ。やれやれ、SF大会も終った。神戸に帰ろう。その前に石飛さんにあいさつしていかなくては。ロビーのソファに石飛卓美さんが座っている。そのとなりに小松さんが座っていた。
「石飛さん、帰るわ。ほんじゃな」といって、となりの小松さんにペコリと頭を下げた。「気つけて帰りや」といってくださった。
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有給休暇をとって映画を観に行く

10月になって一日も休んでいない。こりゃ、ちょっとぐらい休んでもバチは当たらんだろう、ということで有給休暇を取る。と、いっても朝のうちだけ会社に行って、液化酸素と液化炭酸ガスのCEタンクバルブ開放だけを行う。なんせ特定高圧ガス取扱い主任の資格を持っているのは、小生と工場長だけ。よっぽど特段の事情がなく、身体が動くのなら小生がやるようにしている。
 家に帰って、ちょっと休憩して出かける。「午前10時の映画祭」の「荒野の七人」を観に行く。「TOHOシネマズ西宮」かっての阪急ブレーブスの本拠地だった西宮球場の跡地にできた、阪急西宮ガーデンの映画館だ。
 阪急西宮北口の駅から、少し南。動く歩道を二本歩いて、東側にある。この阪急西宮ガーデンは巨大商業施設としては成功した部類ではないか。人出が多く、多数ある飲食店もいつもにぎわっている。ただ、どの店も高そうで、小生は貧乏人につき入ったことはない。「午前10時の映画祭」は関西ではここの映画館と梅田でしかやってないから、いつもここへ来るのだが、映画を観終わった後の食事はここでしたことはない。吉野家でもあればいいのだが。
「午前10時の映画祭」まだ上映予定は少しあるが、小生はあとの映画を観に行く予定はない。この企画、実に結構な企画である。ふだん映画館にはあまり行かない小生でもこの企画だけは何回か行った。客は、比較的年配の人が多く、本当に映画が好きな人たちなんだろう。映画の見方を知っているマナーを心得た人ばかりで、気持ちよく映画を観られる。映画好きである小生が、あまり映画館に行かないのは、映画に見方も知らぬマナーを心得ない猿どもと一緒に映画を観るのが嫌だからだ。その点「午前10時の映画祭」に来ているような客となら気持ちよく映画鑑賞ができる。
 この企画、今回が2回目だが、ぜひ3回目を、そして日本映画編をやってほしい。
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2011年阪神タイガースをふりかえる

選手の顔ぶれと数字だけ見れば優勝するはずだった。最多安打で最後まで首位打者争いをしたマートン。打点王の新井。セーブ王の藤川。チーム打率はリーグ1位、防御率は3位。打撃ベスト10に4人、防御率2点台に4人。得点482点、失点443点。39点の黒字。この黒字は巨人に次いで2位。優勝、最悪Aクラス入りしていなければいけない数字だ。ところが現実は4位。ファンとしてはなんとも残念で、消化不良なシーズンだった。
 エンジンはパワフル。ブレーキは確実。サスペンションもしっかりしている。ボディは高度な剛性を保っている。こんな車があった。ところがレースで勝てなかった。なぜか。ドライバーの技量がなかった。真弓監督になってからの阪神タイガースを例えるとこういうことか。選手たちを車とするなら、監督はドライバーである。退任する人に厳しいことをいうのは気が引けるが、真弓さんはプロ野球の監督にむいた人ではなかったということだ。真弓さん一人ではなく木戸、久保といってコーチ陣も同罪だろう。そういう意味からも、真弓明信さんに監督を退任してもらったのは、来季への補強の最初の処置としては適切だ。真弓さんは人間的には素晴らしい人だろう。温厚で選手を絶対に悪くいわない人だった。本当に良い人だった。良い人過ぎた。良い人ではあったが勝負弱い監督だった。
 外国人選手の優劣はチームの成績に大きく影響する。阪神タイガースは外国人選手運を、ランディ・バースで使い果たし、その後の外国人選手運は良いとはいえない。特に近年は、投手はジェフ・ウィリアムスがいたが、メンチ、フォードと野手は外れ続きであった。ところがこの2年、スタンリッジ、メッセンジャー、マートン、ブラゼルの4人は、4人そろって大当たりであった。1軍の外国人全員が活躍する球団は阪神ぐらいだろう。特に今年は、ブラゼルのケガ、スタンリッジの不調があったとはいえ、4人ともチームの重要な戦力であった。この点を考えても、今年は優勝できるはずであった。4人のうち、マートンはアメリカ復帰の可能性もあるが、他の3人は阪神に愛着を持ち残留を希望している。来期も契約すればいいだろう。

投手たち
 能見、岩田、スタンリッジ、メッセンジャーの先発4本柱は、防御率2点台で、年間を通じてローテーションを守った。能見12勝9敗、メッセンジャー12勝7敗、スタンリッジ9勝7敗、岩田9勝13敗。この4人で六つの貯金を作っている。岩田だけが借金投手だが、5回か6回にポコポコと打たれるクセが治れば岩田は、勝ちはともかく負けは少なくできるだろう。
 先発はこの4人に久保が本来の力を発揮し、鶴、小嶋、秋山あたりが成長すれば充分に及第点はやれるだろう。
 問題は、うしろを投げる投手である。ここでの最大の誤算は小林宏だ。ロッテの守護神を勤めていたから、とのことで取ったのだろうが、大きな目論み違いであった。この件に関しては小林を取らなかったアメリカの球団の目は確かだったということ。小林は先発に転向させたらどうか。小林と同じぐらい期待を裏切ったのは久保田だ。JFK時代の投げすぎが原因だろう。正直、旬を過ぎた投手という感が否めない。来年も2軍暮らしが長ければトレードもやむを得ないだろう。この二人が頼りにならから、新人の榎田に大きな負担をかけてしまった。また榎田も期待に応えた働きをした。まことにあっぱれである。その榎田を補佐する形で投げたのが、渡辺、福原の二人。渡辺はベンチにとって実にありがたい投手である。負けてても渡辺、勝ってても渡辺。中継ぎ投手でありながら防御率1.98、5勝1敗は実に立派な成績である。
 不動の守護神は藤川球児だ。ところが、どうも絶対的守護神から、「絶対的」が取れそうだ。ただの「守護神」になりかけていると見えるのは小生だけだろうか。高めのストレートで空振りを取るシーンをとんと見なくなった。藤川も「岩瀬化」してきたのだろうか。とはいえ、藤川は阪神の「守護神」であることは変りはないし、来年も「守護神」であってもらわねば困る。しかし、藤川とて人間だ「守護神」がただのストッパーになる日も来るだろう。その備えも和田+藪の仕事だろう。次の絶対的守護神はだれか。榎田ではどうか。榎田の先発も見てみたいという意見もあるが、先発はいまのところ間に合っている。榎田が新守護神というのでどうか。

野手たち
 よく藤井を取っていたものだ。城島がケガで離脱して、藤井がいなければ小宮山、清水、岡崎あたりが捕手を務めていただろう。後半戦、小宮山が先発マスクをかぶることが多かったが、ベテラン藤井がベンチに控えていたから、安心して若い小宮山を先発させることができたのだろう。
 野手の主たる仕事は点を取ることだ。投手がいくら0点におさえても、点が取れなければ勝てない。阪神の今年の得点は482点。これはヤクルトと同じリーグトップである。得点力は充分に合格である。だから阪神の打線は貧打ではない。ムダな得点が多いのではないだろうか。0対0でとる1点と、7対2で負けていて7対3にする1点では、同じ1点でも価値が違うだろう。同点、あるいは負けている時に、救世主的な神がかり的な1本を打つ選手が今年の阪神にはいなかった。金本の全盛期はそういう1本を打っていた。金本の後継者たる4番の新井にはそういう1本がない。かわりに併殺打が多い。その割りには打点が多い。勝利につながる打点が少ないということだ。
 金本のことだが、確かに40を越して力は衰えている。だから今年はいろんな虎ブロガー諸氏は金本の悪口で花盛りだった。しかし小生は金本の悪口をいう気にはなれなかった。このブログで金本の悪口は1度もいわなかったはずだ。現役の阪神の選手で貢献度№1はなんとっても金本だろう。とはいえ、さすがに戦力としてはアテにはできないだろう。しかし、その存在感は抜群だ。今年12本のホームランを打ったが、そのライナー性の打球を見ると、まだまだ力があることが判る。来季はコーチ兼任になるとか。賛成だ。野球に対する見識、心構えなどは若手がみな習うべき所は多いだろう。

阪神タイガース2011年MVP

投手
榎田大樹
  新人でありながら、小林宏、久保田二人分の穴を充分に埋めた。彼がいなければ5位だったかも知れない。
次点
渡辺亮
  みょうばん投手。いついかなる時でも投げて、相手打線を鎮める。
ランディ・メッセンジャー
  能見とともチームの勝ち頭。

野手
鳥谷敬
 安定した打撃もさることながら、鉄壁のショートの守備は幾度となくピンチを防いだ。
次点
マット・マートン
 セリーグ最多安打。こんな選手に後半戦6番は不可解。
新井貴浩
 腐っても打点王。 

 最後に下柳剛投手、ごくろうさまでした。また一人、近年の阪神タイガースを支えた選手が去って行く。さみしい限りだ。現役続行を希望とか。小生個人としては阪神にて現役を続け、阪神で引退式をやってもらいたかった。新天地での活躍を祈る。 


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虎盛

 はい、古典の時間、今年最後です。授業の前にみなさんに大切なお知らせがあります。真弓校長先生はご家庭の都合で本校を退職され、新校長に和田先生が赴任される予定です。みなさん来年からは和田校長先生を盛りたてて行きましょう。いいですか、柴田君、榎田君、小宮山君。アメリカからの4人の留学生のお友だちも、全員本校に残るといいですね。あ、鳥谷君、転校はダメですよ。
 さて、きょうは幸若舞の「虎盛」を勉強しましょう。虎盛は源平の戦いのおり、平家の若武者平虎盛と源氏の武将熊谷直実の一騎打ちに材を取った幸若舞で、織田信長が好んで舞ったとされます。桶狭間の合戦に出陣にさいして、信長は湯漬けをかっこみ「虎盛」を一さし舞った後、出陣したと「信長公記」に記録があります。

思えばセリーグは虎の住み家なりき
飛ばぬ球に悩まされ、好機にあと一押しできぬはあはれなり。
球児につなぐ投げ人は猿面の若き者のみ、とりぷるけいの夢は無常の風に誘わるる。
甲子の園の集いし輩も、下位に低迷し秋風に吹かれ隙間が目立つなり。

年間144試合、セリーグのうちを比ぶれば、夢幻のごとくなり。
他もうらやむ戦力を有し、優勝せざるるはあるべきか。
これを監督のせいと思いさだめざらんは、くやしかりき次第ぞ。

 信長が好み、人口に膾炙しているのは、後半の3行です。
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ミステリー講座「横溝正史・人と作品~神戸から」を聞く

 昨日の日曜日、芦屋の谷崎潤一郎記念館へ行ってきた。秋の特別展示「妖しの世界への誘い─谷崎・乱歩・横溝」をやっている。この企画の一環としてミステリー講座が開催された。昨日は第1回「横溝正史・人と作品~神戸から」講師は神戸探偵小説愛好会代表の野村恒彦氏。
 小生はSFもんにつき探偵小説にも横溝正史にもなかなか手がまわらないが、興味は大いにある。それに講師の野村氏とは懇意にさせていただいており、何度か酒席をご一緒させていただいたこともある。
 会場の谷崎潤一郎記念館は、芦屋市の南の方、海沿い埋立地に程近い臨港線沿い。このあたりは図書館、美術館、小出楢重記念館と並んでおり、芦屋市の文化ゾーンともいうべき所。小生宅は西隣の神戸市東灘区だから、自転車にて来館する。大熊宏俊さんも来ておられた。
 野村さんの講演は、まず野村さんと横溝との出会いから。高校生のころ横溝作品に接して衝撃を受けた。それまで、クリスティーやクイーンなど海外のミステリーを読んでいたのが、日本にもこんなすごい探偵小説作家がいたのかと認識した。それから横溝作品を読み、古書を収拾し、横溝本人にも手紙を書いた。返事がきた。晩年には年賀状のやりとりまでした。
 横溝は神戸市中央区東川崎町に生まれた。川崎重工の有るところ。川重の正門の近くに横溝正史生誕の地の碑がある。野村さんはこの碑の建立にも尽力された。
 横溝は江戸川乱歩の誘いによって、東京の博文館に入社。「新青年」の編集長となり、博文館退社後、探偵小説に健筆をふるう。戦後、しばらく忘れられていたが、角川文庫が横溝作品を発行。映画化もされてブームとなる。
 横溝と谷崎だが、もちろん接点はある。乱歩によれば横溝は谷崎に心酔していたと想われる。横溝作品の着想は谷崎に似ている。また、横溝が「真珠郎」を出した時、題字を谷崎に頼んだ。谷崎はこれを快諾。横溝は谷崎にお礼の手紙を書いた。その手紙に谷崎から返事がきた。その手紙に「私も探偵小説を書いてみたい」とあった。それがどうも谷崎の「鍵」ではないかと、乱歩がいっている。
 野村さんの推す横溝作品のベスト3は「本陣殺人事件」「蝶々殺人事件」「獄門島」だが、「本陣」と「獄門島」は角川文庫にも入っていて入手しやすいが、「蝶々」は東京創元社版しかない。なぜか。「本陣」と「獄門」には金田一耕介が登場するが「蝶々」には金田一は出ない。やはり横溝の人気は金田一人気だ。
 横溝作品の魅力は、日本の土着的な血と因習によって彩られたおどろおどろの殺人事件ではあるが、きっちりミステリーとしての整合性が成り立っている。どろどろの怪奇な雰囲気と本格ミステリーの謎解きの楽しみが両立していることだ。また、それに反して短所は、横溝は多作家であるということ。編集者から、いつまでに、こういう作品を書いてくれとの依頼があると、確実にその日まで、その通りの作品を仕上げる作家だった。そのあたりの手際は天才的だった。多作家ゆえに玉石混合である。
 神戸は探偵小説作家を何人も輩出した土地である。名前を挙げると、島久平、天城一、山沢晴雄、芦川澄子、山本禾太郎、戸田巽、酒井嘉七といった人たち。不勉強ながら小生は一人も知らない。
 横溝正史生誕地碑建立7周年記念イベントが来たる11月26日午後2時から、神戸市中央区の東川崎地域福祉センターで行われる。今度の講師は江戸川乱歩の権威で、小生とはチャチャヤング同級生だった中相作氏。もちろん小生は行く。

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ジャージの二人


監督 中村義洋
出演 堺雅人、鮎川誠、 水野美紀、田中あさみ、ダンカン、大楠道代

 なんか、こう、な~んもない映画である。な~んもないけど退屈しないのである。
 息子32歳無職。妻は浮気中。親父54歳カメラマン。二人は携帯電話の電波も届かない山の中の山荘で夏を過ごしているのだ。
 親父はカメラマンではあるらしいが仕事をしていない。一日中寝転がって麻雀ゲームに興じている。息子は小説を書くつもりらしいが、原稿用紙を広げるだけ。な~んにも書いてない。することがないから犬の散歩に精を出すのだ。
 もらいものらしい古いジャージを着た二人の山荘には、時々、近くの山の精霊みたいなおばさんがやってきてトマトをどっさりくれる。だから二人はトマトばっかり食べているのだ。また浮気中の息子の妻が来たり、父の娘、息子の腹違いの妹が来てビデオを見るのだ。ところがなんせ山の中、レンレルビデオまで車で1時間なのだ。デッキもないから、精霊のおばさんに借りるのだ。
 こうして、息子と親父は山の中の山荘でな~んもない夏を過ごすのだ。なんか、こう、脱力していやされる映画なのだ。
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中華ちまき

 
 中華ちまきである。大作だ。時間も手間もかかる。しかし、確実においしいので、お勧めする。では、早速、調理にかかろうか。

材料(10個分)
もち米 300cc
竹の皮 10枚
豚バラかたまり 250g
干し椎茸    5枚
干しエビ    1袋
長ネギ     1本
カシューナッツ 1袋
うずら卵    10個

調味料
スープ  400cc
醤油   大さじ3
紹興酒  大さじ2
塩    少々
五香粉  適当
八角   2~3個

 もち米は洗って、一晩水につけておく。

 干し椎茸は戻して、半分に切る。戻し汁はスープに混ぜる。豚バラ肉は20個に切る。干しエビも戻して、戻し汁はスープに。長ネギはみじん切り。カシューナッツは中温の油で揚げる。うずら卵はゆでる。
 
 中華鍋で長ネギを炒める。干しエビ、椎茸、豚肉入れて炒め合わせる。味が全体になじんだら材料を中華鍋から小鍋に移し、スープを注いで煮こみにかかる。

 八角を入れ、五香粉を振り入れる。醤油、紹興酒で味をつけ塩で味を調える。途中、うずら卵を加える。30分煮る。煮たら、ザルでこして具と汁を分ける。

 中華鍋でもち米を炒める。米がパラリとなったら煮汁を鍋に加える。味をみながら少しづつ足していく。もち米が煮汁吸い込んでしっとりとしたら火を止める。

 竹の皮を水につけて扱いやすくする。竹の皮をぬぐってゴマ油を内側に塗る。竹の皮を二つにおって、中にもち米、豚肉、椎茸、エビ、うずら卵、カシューナッツを入れて三角に包んでたこ糸でしばる。蒸篭に入れて、強火で30分蒸す。

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小松菜とちりめんじゃこの炒めもん


 小生は趣味で料理をやっているわけで、家事でしているのではない。だから、自分の食べたいもの、作りたいものに偏りがちになる。小生は、いわゆる草食系男子ではない。どっちかというと肉食系だ。正確にいうと熱帯性海洋性肉食動物である。だから、メニューはどうしても肉や魚が多くなる。
 小生の料理は家族も食べる。だから自分と家族の健康も考えなくてはいけない。野菜も心してメニューに加えるように心がけている。そんな時、もう一皿ちゃちゃと調理できる野菜料理がありがたい。小松菜やほうれん草などの緑の葉ものを使うことが多いが、いつもおひたしじゃ面白くない。
 きょうは炒め物にした。小松菜とちりめんじゃこの炒めもの。葉ものの炒め物をする時は味付けに塩を使うが、炒めながら上からパラパラ塩を振るのはお勧めしない。炒め油に塩を溶かしこむのだ。そうすればまんべんなく味がつく。今回はちりめんじゃこと合わせるのだから、じゃこの塩分を計算に入れて塩の塩梅を調節しよう。
 葉ものの炒め物は見切りが大切。加熱が少ないと野菜の甘味が出ない。炒めすぎるとべちゃべちゃの野菜の抜け殻になってしまう。野菜の歯ごたえを残しつつ、野菜の甘味を引き出そう。ぎりぎりの線を見切る。心もち、手前かなと思うぐらいに火を止めるのがいいだろう。
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最後の甲子園でやっと勝つ

 今年最後の甲子園。やっと横浜モバゲーに勝ったな。これで鳥取から来てるファンにも少しだけ言い訳ができるやろ。
 先発久保が2点失ったけど、あとの福原、渡辺、筒井、榎田がようおさえた。最後はもちろん藤川40セーブ目。
 ピッチャーもようがんばったけど、今日はチャンスにあと1本が出たな。マートン、走者一掃の3点タイムリー逆転だ。マートンえらい。来年も阪神におってや。
なんかブラゼルが戦力外ちゅうウワサが出とるからほんなかいな。確かに1塁しか守られへんし、足も悪いけど、ブラゼルにどれだけ助けてもうとる思うとんねん。まさかそんなアホはせえへんと信じたい。それともモバゲーをFAで出た村田をとって、村田3塁新井1塁ちゅうこと考えとんのか。
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希望のかなう箱

 さだよしが小学校から帰って来た。口の周りが茶色くなっている。チョコレートのようだ。私はおやつに菓子類与えたことはない。さだよしのおやつは果物と決めている。きょうはおやつはイチジクだ。それに学校から真っ直ぐ帰るには少々時間がかかっている。どこに寄り道をしていたのかは判る。
「おばあちゃんちに寄ってチョコレートもらったでしょう」
「うん」
 孫に祖母の家に寄るなというのは、さすがに無理がある。祖母つまり姑はすぐ近くの県営住宅で一人暮らしをしている。いわゆるスープが冷めない距離だ。
 姑にはことあるごとにいってある。さだよしに甘いものを食べさせないでと。電話した。
「おかあさん。何度もいってますが、さだよしに甘いものを食べさせないでください」
「そんなこというけど、お前、さだよしにロクにモノを食べさせてないんじゃないの」
 頭に来た。今まで姑の言動にはカチンと来ることが何度もあった。なんとか耐えてきた。私にもストレスが溜まっていたのだろう。今日は切れた。ガチャと電話を切った。
「ねえ、あなた引っ越しましょう」
「なんだ、いきなり」
「わたし、もうがまんできない。おばあちゃんと離れて暮らしましょ」
「年寄りを一人でおいとけないよ。この前もめまいがしたといって、オレが病院まで連れて行ったじゃないか」
「なんにもウチが見なくてもいいじゃない。章二さんにも見てもらったら」
「そんなこといっても、オレ長男なんだから」
 最後はいつもこうなる。長男だから。決めた。明日出ていく。しばらく実家に帰っていよう。さだよしは学校があるから連れて行けない。おばあちゃんに面倒見てもらって、おばあちゃんの好きにしてもらえばいい。よし、明日、二人が出てから出かけよう。置き手紙でもしていけばいい。
 あの人が会社へ、さだよしが学校へ出た。さて、手紙を書こう。ボールペンを探して引き出しに手を入れたら、何かに触れた。取り出してみると木製の箱だ。
 思い出した。結婚式の前日に母がくれたものだ。フタを開けた。メモが入っている。「がまんできなくなった時に開けるように」母の字だ。メモ用紙の下にもう一つ箱が入っている。手に持って振って見た。ゴト。固い物が中に入っているようだ。金属製の物のようだ。
 そういえば思い出した。母も祖母、つまり私の父方の祖母とは折り合いが悪かった。母はいつも泣いていた。父は仕事が忙しく母の相談にはのってやれなかった。親子二代で嫁姑の折り合いが悪かったことになる。
 実は私の父方の祖母は極めて特異な死に方をして話題になった。強盗殺人事件の被害者となったのだ。強盗はピストルを持っていて、騒いだ祖母は射殺された。結局、犯人は捕まらず迷宮入りとなった。
 箱を開けた。包丁が入っていた。また母の字のメモがあった。
「私も義母とは仲が悪かった。でも、私はあきらめず義母と仲良くしようと努力しました。義母は海沿いの生まれだから魚が大好きです。ある時、魚の仲買をやっている知り合いから新鮮なサバをもらいました。私はこの包丁でサバをさばいて、きずしにして義母に持っていきました。義母は大変喜んで、おいしいおいしいと食べました。それから義母は私に心を開いてくれました。そのあとすぐ、あの不幸な事件があって義母は不慮の死をとげましたが、義母と和解できたことが、大きな嘆きの仲でも救いでした。あなたには包丁の使い方を教えてあります。この包丁であなたのお義母さんに料理をしてあげなさい」

 なんと不幸な母と娘だろう。親子二代続けて姑を犯罪で亡くしている。母の姑は強盗にピストルで射殺。娘の姑は通り魔に包丁で刺殺された。こちらの犯人もまだ判らない。女性らしいという手掛かりしかない。

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あ~あ、消化試合で3連敗。セリーグ最弱!

 しっかしどうちゃうねんやろ。中日は監督がクビやと知ったとたん勝ちはじめ、あっという間にヤクルトを抜いて優勝。一方うっとこは監督がクビと知れると、負け始めて3連敗。真弓と落合の差やな。
 今日も先発小嶋がええのんは1回だけ。4回に5失点。こんな消化試合で5失点じゃ先発失格や。なんで小嶋なんぞに先発させるんや。今、セリーグ最弱は阪神やな。
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