goo

7月31日(火) 夏の少年

 定刻どおり朝4時に起床。メールチェック、友好ブログを訪問したあと一太郎を立上げショートショートのアイデアを考える。なんにも思いつかない。スランプなのか才能の枯渇か、はたまた才能なんて最初っからなかったのか。パソコンの画面ではカーソルがチカチカしているだけ。
 ま、そのうちなんぞ思いつくやろ。アイデアはうんうんうなっても思いつかない時は思いつかない。何かのひょうしにフッと思いつく時もある。
 ショートショートはあきらめて8月のメニューを考える。8月は鶏料理で行く。焼き鳥はタレと塩の2種類。空揚げは和風の竜田揚げと洋風のフライドチキンの2種類はしよう。中華は6月にやった。いずれもビールにぴったり。焼き鳥用の炭を買うとかなあかんな。以前は焼肉、焼き鳥など焼き物は電気ロースターでやっていたが、今は炭火で焼いている。もうもうと煙が出るが肉でも魚でも野菜でも炭火で焼くと断然おいしい。
 6時20分には家を出る。六甲山がきれい。気持ちの良い朝だ。クマゼミの大合唱が聞こえる。足元の木の根っこにはセミの抜け殻があちこちに。
 7月も今日で終わり。夏も3分の2が過ぎた。まだまだ夏がある。うれしいな。この歳になっても子供のころの夏休みのうれしさが記憶にとどまっている。
 人間は幼児→少年→青年→中年→老人と成長するが、女はそれぞれの段階を通過し、男は積み重ねて行っているのでは。だから小生の中には幼年、少年の小生が残っているのだろう。その少年が夏をうれしがっているのだ。きっと。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

7月30日(月) 参議院選挙を終えて

 昨日は参議院選挙。もちろん投票に行った。残念ながら小生が投票した候補者は落選した。選挙には必ず行くが小生が投票する候補者はめったに当選しない。当選確率はたぶん阪神のチーム打率より低いだろう。
 結果はご承知の通り自民党の大敗。当然の結果だと思う。年金問題、あいつぐ閣僚の不規則発言と不祥事だらけの安倍内閣への国民の怒りの現れだろう。重要法案をろくに審議もせずに強引に通した安倍首相の手法に国民はNOといったわけだ。
 そもそも今の衆議院の勢力分布は、前政権の小泉純一郎氏が大博打に打って出て獲得した勢力。あの時小泉首相は、あの選挙を郵政民営化にYESかNOかと特化して二者択一の選択を国民に問うはずだ。国民はYESとの意思表示をした。あくまで郵政民営化にYESといっただけで、他の懸案事項については何の意思表示をしなかったし、選挙の争点とはならなかった。こういう性質の選挙を経て成ったのが現在の衆議院だ。本来ならば郵政民営化法案が成立したら、その時点で衆議院を解散して、郵政以外の国民の意思を問うべきだった。
 安倍首相は「美しい国」などと空虚なことをいいながら、数を頼んで教育基本法などの重要法案をむりやり成立。あげくの果てに憲法改正への道筋をつけるなど強引なやり方に危険性を感じた人も多かったのだろう。
 安倍晋三氏は小泉内閣の官房副長官時代に拉致問題に関して、北朝鮮に対する姿勢が評価されて人気を集めた政治家。他の点ではさしたる仕事はしていない。頼みの拉致問題も未だ進展していない。岸信介元首相の孫、安倍晋太郎の息子という毛並みだけでは政治はできない。
 確かに安倍内閣発足当時は、小泉内閣当時に冷え切っていた中国、韓国との関係改善の兆しを見せた点は評価できるが、あいつぐ閣僚の不祥事でワキの甘さが目立った。これでは老練な小沢一郎氏に負けて当然。
 かくなる上は一日も早く衆議院を解散して安倍内閣に対する国民の審判をあおぐべきだろう。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

時をかける少女

監督 細田守 アニメ
出演(声) 仲里依紗 原沙知絵

 エンタティメントで3人の主要キャラというのは定番。古くはフランス映画の名作「冒険者たち」のアラン・ドロン、リノ・バンチュラ、ジョアンナ・シムカス、「スターウォーズ」初期3部作のレイア、ルーク、ハン・ソロ。「緋牡丹博徒」の藤純子、若山富三郎、菅原文太。
 いずれも一人が必ず女性。あとの男二人はどうもこの女に気があるような。女も男たちが嫌いではない。男二人は親友どうし。で、女は果たしてどっちの男を選ぶのか。男二人はどっちが身を引くか。この友情の三角関係の興味で読者なり観客なりを引っ張っていく。
 いずれの作品も女性キャラは気が強く頭が良く抜け目なく、男二人をリードしてどんどん事を進めていく優等生。この作品も定番どうりの三角関係だが、先行の諸作品に比べてこの主人公の女性キャラが少々違う。
主人公紺野真琴は明るくて活発な女子高生。頭はあまり良くなさそう。ドジでまぬけでしょっちゅう転んで身体中青アザだらけ。それでも元気いっぱいで短いスカートでどたばたと走り回る。
真琴は理科室で転んでタイムリープ能力を身に付ける。真琴には放課後いつも野球遊びをする男友だち間宮千昭と津田功介がいる。3人は大の仲良し。真琴がタイムリープ能力を持ってから3人の関係に微妙な変化が。
原作は筒井康隆の名作ジュビナイル。今まで何度か映像化された。真琴は原作のヒロイン芳山和子の姪という設定。大人になった和子も真琴の相談相手として登場する。
元気だがバカな女子高生真琴はタイムリープ能力で金儲けしようとか、過去にさかのぼって歴史を改変しようとか、世界を征服しようなんて大それたことは絶対考えない。食べそこなったプリンを食べるとか、できの悪い試験をやり直すとか、遅刻せずに学校に行くとか、しょうもないことで限度ある能力を使ってしまう。でも、最後に傷だらけになり血みどろになりながら必死で能力を使う。
 映像がものすごくきれい。ジブリの名作「耳をすませば」を思い起こさせるし、大林宣彦の尾道三部作を彷彿とさせる。日常使いができるタイムリープ能力の主人公がひたすら元気。タイムリープという最もSF的なアイデアがあって初めてお話がなりたつ、SF特有のセンス・オブ・ワンダーを感じさせる。
 青春SFアニメに名作が1つ加わった。SFファンとしてこんなうれしいことはない。  
 

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )

異形の惑星


井田茂   日本放送出版協会  
 
惑星についての本である。地球は太陽という恒星の周りを回っている惑星。このように恒星の周りを回っている惑星は太陽系以外に存在するのだろうか。存在するとしたらその中に地球と同じような生命はあるのだろうか。惑星はどういうふうにできたのか。銀河系の他の恒星の惑星はここ太陽系と同じような惑星なのか、はたまた全く概念が違う惑星なのか。
ようするに惑星という物に関する最新の研究成果を解説しあらゆる角度から考察した本である。惑星に興味がある人はものすごく面白い本。興味のない人は退屈なだけの本。こういう本はその分野に興味のない人には知らない世界を垣間見る面白さをかきたてる工夫が必要だが、残念ながら本書にはその工夫が少したらない.。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

7月29日(日) と思います

 会議を始める時、議長が「ただいまより会議を始めたいと思います」と、いう。また披露宴なんかで司会者が「では、新婦の高校時代のご友人凸山凹子さんにお祝いのお言葉を頂きたいと思います」と、よくいう。
 なぜ「語尾が『思います』なのか」どうして「ただいまより会議を始めます」「では凸山凹子さんよりお祝いのお言葉をちょうだいします」と、いわないのだろう。小生はいつも気になる。
「会議を始めたいと思います」うん、わかった。あんたが会議を始める意志を持っているのはわかった。しかしそれはあんたの意志を表明しただけ。で、どうなんや。始めるのか始めないのかはっきりしろ。と、いいたくなる。
 これ、自分一人が責任を持つのがイヤだからこういうのだろう。「会議を始めたいと思います。で、どうですか。みなさん。うん。ダメという人はおりませんね。では始めましょう」と、いうことなんだろう。
 もし、会議を始めてしまって不具合が発生した場合、「あの時、私は始めたいと思います、とみんなに問うた。みんなだまっていた。みんなの承諾があったから私は会議を始めた。この不具合は私一人の責任ではない」と、いいたいのだろう。ようするに、その場の人間全員を巻き込み、連帯責任にして自分に火の粉が降りかかるのを少なくしよう、という魂胆なのだろう。
 日本人特有の責任者が誰か分からんようにするワザなのだろうか。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

7月28日(土) じゃとアルネ

「ワシがこの村の村長じゃ。なんぞご用かな旅のお方。なんでもワシにいうんじゃぞ。遠慮せんことじゃ」
「ワタシ、ナゾノ中国人アルヨ。ワタシ、ハンニン、チガウアルネ。シンハンニン、ワタシ、キット、ツカマエルアルネ」
 印刷媒体では、老人の話し言葉というとこのように「~じゃ」と表記されることをよく見かける。また、中国人というと「~アルネ」となる。
 実際に老人が話しているのを聞くと、こんなふうに「~じゃ」とはいわない。普通に話している。また、小生の住まう神戸には華僑の人も多く、他の都市より中国の人と接する機会も多いが、彼らは確かに多少なまるが、決して「~アルネ」とはいわない。
 どうしてこんな固定観念ができたのだろうか。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

7月27日(金) 小生を痛い目にあわせた動物たち

 小生は動物好きだと自分では思っている。だから動物も小生には好意的に接してくれているらしい。犬に噛まれたことはない。蜂に刺されたことも毛虫を触って刺されたこともない。蚊にもあまり刺されないし、海水浴でクラゲに刺されたこともない。そんな小生を痛い目にあわせた動物が2種類いる。
 まず、ウサギ。小生の小学校ではウサギを飼っていた。小生は飼育委員だった。ある日2羽のウサギが喧嘩した。とめようと思って手を出したら手首に噛みつかれた。左手首にウサギが歯をたてて、ぶらんとぶら下がった。ウサギの前歯は鋭い。かなり深い傷を負った。傷跡は今でも残っている。
 もう一種はアイゴ。魚である。小生は大学は海の関係の学科だった。1年生の時、漁労実習があった。漁船に乗り込んで漁師に混ざって定置網漁をやる。水揚げの魚を漁協の作業場で仕分けする時にアイゴに刺された。魚を扱う時は毒のある魚がいるので充分気をつける必要があることは分かっていた。魚の素人ではない。それでもうっかり刺されてしまった。
 痛み止めの注射を打ってもらって、一人実習から抜けて、寝込んでいた。魚の勉強をしている学生としては恥ずべきことである。
 みなさんも知らない魚には手を触れないように。

コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )

7月26日(木) 冷たいトマトのスパゲッティ

 
 クマゼミがシャーシャー鳴き始めた夏の朝。昨晩は阪神VS中日を遅くまでラジオで聞いていた。4時間半の熱戦。阪神が勝ったからいいものの暑くて寝苦しい。寝坊した。朝食を作る時間が少ない。スパゲッティは常備している。材料はトマトとバジルがあるだけ。
 で、作ったのがこのスパゲッティ。トマトは皮をむいて乱切り。すぐ金属のボールに入れて冷凍庫へ。ついでに皿も冷やしておく。スパゲッティを茹でる。アルデンテより軟らかめに。茹で上がったら冷水で冷やす。冷凍庫からトマトを出してスパゲッティを入れ、白ワインビネガー、エキストラ・バージン・オリーブ・オイル、塩、胡椒で味付け。ざっと和えて、バジルを散らして出来上がり。所要時間はトマトの皮をむいて切って、スパゲッティを茹でるだけ。時間がない夏の朝におすすめ。

 阪神VS中日。阪神勝ち。ナゴヤドームで3連勝。5割復帰。金本、川上からホームラン。ボーグルソン好投。久保田はいつもあんなもん。藤川あいかわらず見事。中日の勢いが落ちてきたと同時に、阪神の打線に勢いが出てきた。めでたいめでたい。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

7月25日(水) アホなCM

 関西ローカルしか流れていないと思うが、阪神の試合をテレビで観ている時によく流れるCM。某美容整形のCMである。美容整形の広告なので自分の所の医療技術の高さを訴えたCMならば分かるが、ここのCMは違う。顔のでかい院長がオートバイをいじったり、砂漠をラリーしたりといった場面ばかり。そんなもの美容整形となんの関係があるのだろう。院長が自分を楽しんでいることが患者のメリットにどうつながる。この美容整形よほどもかっていると見える。高い金だして私はアホです、と広告しているのだから。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

7月24日(火) 朝顔

 
 朝、駅に向かう途中、朝顔が咲いていた。夏のキーワードの定番は、スイカ、花火、海水浴、セミなどだが、朝顔は夏の朝の定番だろう。
 夏の花の代表はほかにヒマワリがあるが、ヒマワリは小麦色のナイスボディのグラビア写真だが、朝顔は浴衣の似合う日本画の美人というところか。
 朝顔といえば夏休みの自由研究。子供にとってもおなじみの植物だろう。小生も小学生のころ「あさがおのかんさつ日記」を書いた記憶がある。マンションのベランダに朝顔の鉢があると、ここにも夏休みの子供がいて「水やりましたか」とおかあさんに叱られているのだろう。
「朝顔に釣瓶とられてもらい水」という俳句がある。今の日本では井戸から水をくんで生活している人はいないだろう。また、朝顔が水汲み道具にからみ付くまでほっておくのんびりした人もいない。人の朝顔に対する優しさを表現した俳句だが、同様の優しさがまだまだ残っていてホッすることもある。
 駅とか店先の足元に「ツバメの巣あり注意」と張り紙をしてあるのを見かける。頭上にツバメの巣があってフンが落ちてくるからだ。住民みんなでツバメを見守っている。ツバメへの優しさが感じられる。

 遠回り 頭の上の ツバメの巣
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

渚にて

「とうとう私たちだけになってしまいましたね」
「そうだね」
「やっぱりアレがいけなかったのかしら」
「そうだね」
「あの時はまさかアレがこんなことになるとは思わなかったわね」
「そうだね」
「あなた。『そうだね』しかいわないのね」
「そうだね」
 夏の終わり、というより秋の始まりの海。渚に一組の夫婦が座っている。二人とも七〇は越している。寄せては返す波の音しか二人には聞こえない。魚が跳ねる音もカモメが鳴く声も聞こえない。
 あの日二人はいつものように砂浜を散歩していた。沖合いから不思議なものが流れてくるのを見つけた。不思議な金属製の魔法瓶のようなものだった。フタが付いていた。回すと開いた。液体が入っていた。妙な臭いがした。
 異変はそれから始まった。まず夫婦の飼い犬が死んだ。隣人が死んだ。町の人たちが次々死んだ。町は全滅した。隣の県の住民が死に始めた。日本国民全員が死んだ。そして地球上のすべての生命が死んだ。
 フタを開けた夫婦だけが生き残った。
「なぜ私たちだけ生き残ったのでしょうね」「そうだね」
「私たちにフタを開けた責任があるから、最後まで見届けろということかしら」
「そうだね」
「あの魔法瓶はどこから流れてきたのかしら」
「そうだね」
「海が送って来た物と思うわ私」
「そうだね」
「生き物を生み出した海が、次の生き物を生み出すために、今の生き物の大掃除をしたのよ。きっと」
「そうだね」
「あなた。『そうだね』以外の言葉もいってよ。ま、それじゃ無理か」
 潮が満ちてきた。波打ち際に座った二人の足を海水が洗い始めた。
「足が冷たいわ。身体に悪いから家に戻りましょうか」
「そうだね」
「もうすぐ私も、あなたや、みなさんの所に行くんだから身体に悪いも関係ないわね」
 渚に一体の白骨死体と一人の老婆が座っている。ほどなく老婆も息絶えた。白骨は二体となった。
 波が二体の白骨を洗っている。海は彼らを慈しむように波で優しく洗う。長い時間が過ぎ白骨はバラバラになって海の底へと沈んでいった。
 海水中でタンパク質が合成され始めた。海底の白骨の上をコアセルべートが漂っている。もうすぐ次の生命が誕生する。
「そうだね」
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

コレリ大尉のマンドリン


監督 ジョン・マッデン
出演 ニコラス・ケイジ ペネロペ・クルス

 時代は第2次世界大戦。舞台はギリシャのケファロニア島。裕福そうには見えないが平和でのどかな漁村である。このギリシャの寒村にも戦争の影が忍び寄ってきた。隣国アルバニアがイタリア軍に侵略された。ギリシャも危ない。村の医者の娘ペラギアの婚約者マンドラスは祖国防衛の愛国心に燃えアルバニアへと出征していった。
 アルバニアでの戦いでイタリア軍には勝ったがイタリアの同盟ドイツ軍に敗れギリシャにもイタリア軍が進駐。ケファロニアにもイタリア軍とそれを支援するドイツ軍がやって来た。そのイタリア軍の将校で、背に銃ではなくマンドリンを背負った大尉がいた。
 映画の前半は平和な村に占領軍がやってきたが、イタリアの軍隊はおだやかな軍隊で統率するコレリ大尉も人に銃を向けたことがないという軍人。戦闘より音楽が好きな軍人だ。コレリ大尉の軍人らしからぬ温厚な人柄に、美しい村娘ペラギアもだんだんひかれていく。戦争中とはいえ穏やかな前半に比べて映画の後半は一転。ペラギアをめぐるコレリと、このころパルチザンのリーダーとなったマンドラスの関係が緊張する。イタリアが降伏したためドイツ軍が本格的に侵攻してきて村は戦場となる。さらにコレリたちに大きな悲劇が襲いかかる。その上映画のラストでは戦後のケファロニアにさらなる災厄が。
 ペラギアとその父たちケファロニアの人たちは踏んだり蹴ったりの目にあうがめげずに生きている。島の風景が美しく悲劇だがさわやかな印象の映画だ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

7月23日(月) ひや汁

 
 メシにみそ汁をぶっかけて食うとうまい。この意見にはたいていの日本人は賛成するだろう。これはそれの冷たいやつ。
 だしは前の晩に昆布といりこでとって充分に冷やしておく。ご飯は水で洗って水切り。
 すり鉢に白ごまを入れて半ずり。味噌と砂糖を加えてだしを入れる。みそは今回は西京みそと信州みそのブレンド。みそを溶かし、小口切りしたきゅうり、千切りしたしそを浮かべる。
 椀に冷やしたご飯をよそい、汁をかけて食う。夏の朝食にぴったり。

 夜に「日本の話芸」を観る。
 桂雀々 猿後家

 ところどころに師匠の枝雀がかいま見える。枝雀になくて雀々にあるものがある。それは狂気。雀々の落語は興にのってくると狂気の世界に入ることがある。枝雀にはそれがなかった。枝雀の落語は天衣無縫に見えて、本当は大変に緻密に計算された落語ではなかっただろうか。ところが枝雀本人はこれが気に入らなかった。本当に天衣無縫になりたかった。だから悩んだのだろう。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

7月22日(日) 人は見かけか?

 小生は若いころ広告業界にいたことがある。食品会社に勤めながら久保田宣伝研究所(現宣伝会議)のコピーライター養成講座に夜間通った。大阪教室の17期だった。この17期生は熱心な人が多く「情熱の17期」と呼ばれた。みなさん、どうしておられるでしょうか?
 この講座を終了して2年ほどコピーライターをしていた。短い間ではあったがいろんな人と組んで仕事をした。
デザイナー、イラストレーター、モデル、カメラマン、スタイリストなどなど。いずれもカタカナ名の職種の人たち。いかにもそれらしいかっこうをした人もいた。デザイナーでございます、モデルでございます、と頭の上に大きな看板を出して、笛や太鼓で宣伝して歩いているようなファッションの人もたくさんいた。これと反対に地味な背広にネクタイ、広告業界というより電機会社の総務をやっているようなファッションのデザイナーもいた。小生の多くない経験で判断すると、前者よりも後者の方に有能なクリエイターが多かった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

7月21日(土) 茶髪でクビ?

 少し前の新聞報道で知ったことだが、茶髪を理由に解雇された若い女性が、解雇不当を訴えた裁判で勝訴した。しごくまっとうな判決である。
 この女性は接客業だそうだが、会社は、茶髪は客に不快感を与えるとの理由で解雇したとのこと。もし小生が客ならば従業員の髪の毛が茶であろうが緑であろうが、基本的な礼儀さえわきまえていれば一向に不快に感じない。それよりもそんなことで従業員を規制する会社そのものに不快を感じる。例えこの会社の従業員全員が黒髪であっても、小生はこんな会社の製品は絶対に買わない。
 茶髪がいけないというのだったら、年配のご婦人の白髪染めはOKなのだろうか。黒を茶色にするのはダメで、白を黒にするのはOKなのだろうか。白髪染めは年配だからOKというのなら、髪を染めるのは何歳からOKで何歳まではNGなのだろうか。このようになんの基準も根拠も理由も無いことで人を規制するのはいかがなものか。
 7色の髪の毛の従業員だが、全員が誠実に仕事にあたっている会社もあれば、全員黒髪で一見会社に忠誠を誓って仕事をしているように見えても、腹の中では何を考えているのかわからん社員ばかりの会社もある。
 ようはこの会社。人事担当者が人を見る能力がないから、外見でしか判断できないのだ。私はアホです、と、世間に公表しているのと同じ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ