トシの旅

小さな旅で学んだことや感じたことを、
まとめるつもりで綴っています。

私の好きな街3 杵築 

2010年05月05日 | 日記
大分県杵築は城下町としての姿・形が美しい印象的な街です。

何年か前の年末、ひょっとすると大晦日だったかもしれませんが、
年に1回、家人と一緒に出かけていた旅行で、
豊肥本線の九州横断特急や久大本線の特急ゆふいんの森号に乗った旅の最後に、
立ち寄ったのを覚えています。

JR杵築駅に着いて、そこからバスで、中心部にあるバスセンターに着きました。
帰りのバスの時間を見ていたとき、近くにおられたご老人が
「年末だからこのバスは出ない」などと教えてくださっていました。
「そうですよね。」と確認しながら、相づちをうっておりました。

帰りは6時過ぎのバスにしようと決め、
いただいた案内図をもって街に出かけていきました。

酢屋の坂、坂の上の武家地と下の町屋群をつないでいます。

石垣と土塀、灯籠が、かつての城下町の雰囲気を
今に伝えてくれています。

杵築城下町の中心をなす杵築城。

海を見下ろす高台に再建されています。

しかし、この街のすばらしさは、やはり武家屋敷です。
北台に残る藩校の門、

北台の武家屋敷の石垣と土塀、


いずれも、高位の武士の屋敷だと思われます。

冠木門(かぶきもん)の武家屋敷など

江戸時代の姿をしのぶことができます。

しかし、これらの武家屋敷は住んでおられる方にとっては
今も、大切な生活の場です。
こうした姿のまま保存していく裏には、大変なご苦労があるのだと思います。




いろいろなご苦労はあるにしても、街の雰囲気はその街に住む人々が醸し出すものです。
武家屋敷を守っておられる方々の気持ちを考えながら、街歩きを楽しみました。

武家屋敷の先にある杵築小学校。
敷地の中には入れないので、遠くから眺めるだけですが、
美しく豪華な校舎でした。


暗くなって、バスセンターに戻りましたが、
帰りに乗ろうとした6時のバスは待っても待っても来ませんでした。
再度、時刻表を確認したら「年末年始休止」の便でした。

昼間、バスセンターに到着したとき、
あのご老人の話に耳を傾けておけばよかったと後悔しました。
私たちにそれを伝えようと繰り返し繰り返し
語ってくださっていたのに・・・・。

ご老人のお気持ちがありがたく、感謝しながら、
タクシーでJR杵築駅に向かいました。
杵築はほんとにすばらしい街でした。



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