JR稲荷駅を降りると、目の前に立派な鳥居があります。
伏見稲荷大社の一の鳥居です。
この参道は敷石の工事が行われていました。
伏見稲荷大社は、全国の稲荷神社の総本宮です。
和銅4(711)年に伊侶巨秦公(いろこのはたのきみ)が、天皇の命を受けて、
伊奈利山の3つの峰にそれぞれ神を祀ったことに始まると言われています。
五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、所願成就にご利益があるそうです。
平成23年10月7日からの御鎮座1300年の奉祝大祭を前に、
改修工事も佳境を迎えていました。
お聞きすると、そのためのは予算は40億円とか。
ビフォアー。これは、改修前の楼門です。
アフター。
お色直しが終わった楼門です。
訪ねた日の本殿の様子です。
五間社流造りの本殿も、シートに覆われていました。
こちらは、ビフォアー。
現在は、お隣につくられた仮本殿で礼拝します。
次は、現在、改修中の拝殿の2,3年前の姿です。
やがて、色直しをされて美しい姿になることでしょう。
ここは、狛犬ではなく、お狐さまがつとめています。
絵馬の替わりに、鳥居に願いを書いてつり下げます。
伏見稲荷といえば、やはり千本鳥居です。
奥宮の先の奥の院に続いています。
「千本」と言われますが、実際はもっともっと多いはずです。
近くを歩いていた若者が「数えてみよう」と話していましたが、
数えることができたのでしょうか?
千本鳥居の道も改修中で、左の道は通行禁止でした。
歩いて10分ほどで奥の院に着きました。
奥の院の絵馬掛けにかけてあったのは、鳥居ではなくお狐さまでした。
伏見稲荷を訪ねたのは、実はこの場所に来てみたかったからです。
「おもかる石」。
長い列ができていました。
正面の灯籠風の石像物の上の宝珠(空輪)を持ち上げます。
思ったより軽く感じれば願いが叶うと言われています。
列の後ろに並んで、私も持ち上げてみました。
「重たかった!!」
願いが叶わないと悟った瞬間でした。
今年も、また、願いがかなわない、
努力と辛抱の1年になったようです。
帰りは、総門の脇を通って、神幸通りに出ました。
鎮座1300年を記念して、鳥居を奉納する案内が掲示されていました。
神幸通りに並んでいる神具店の前に、
できあがった赤鳥居に文字を書いている職人さんの姿がありました。
伏見大社の鳥居は杉が使われているので、
20年ぐらいで改修する必要があるそうです。
そのための作業かもしれませんね。