海賊王と開かずの≪間≫ 茅田砂胡著 中央公論新社

海賊と女王の航中記シリーズです。

もう惰性で読んでいるレベルかも。

さて、へんなとこを。

Ｐ５１：白い雲がゆったりうかび
　これ宇宙空間の、いってみれば宇宙船というか開発用施設なんですが、雲ができるほど空間があるって、ムチャです。

Ｐ５２：探知機にレーダーのルビふってます
　目の網膜読むって、単にカメラに映るのを読めばいいだけです。
　指の血管を読むケースみたいに透過型で読もうというのは目以外の血管も拾うことになるので無理です。
　なので、単にまぶしくない程度の発光で血管パターンを読めばいいシステムなので、探知機とかレーダーとか、大げさすぎです。

Ｐ５３：壁が透けて見える
　スーパーマンのインチキに習ってるかな？
　Ｘ線を透過した先でＸ線を拾えば見えるんだが、Ｘ線と可視光線の区別がつかない環境では何も見えない。
　Ｘ線は板を透過するが、可視光線は板を透過しないから板に挟んだフイルムは透過したＸ線の強弱が感光して画像になるというわけです。
　さらに、Ｘ線の反射で内部構造を見ようってのは無理じゃないか？

Ｐ５３：管理脳にいたっては認識すらしていない
　普通の廊下や壁、床ってセンサーがありません。なので、それらも管理脳が認識しているとは言えませんからｗ
　コンピュータが認識するのって、マップ＝設計図が、まずあって、カメラとかセンサーがその地図のどこにあるという情報
　（カメラはどっち向きの情報を捕えているかも重要）で、そのカメラやセンサーの感知した情報をもって、マップ上にある物体を捕えることができます。
　当然、その物体が何であるとか判断できるシステムはかなり進んでいます。
　現代のシステムは人間の顔が見つけられるところまではきていてデータベースと照合して誰であるか判断できます。～手配人サーチシステムです。
　顔を向けられていない時やマスクされた時には人間と判断できるかも怪しいのです。通常の監視システムは人間に監視させるほうがマシってことです。

Ｐ６３：深い森～パレスから陸路で来られない
　森なら来られます。宇宙の施設なんだから、壁で仕切ってねというか、壁なしで作れるってほうがおかしい。

Ｐ６５：ヨット
　ボートなんじゃ？
　ヨットじゃ、風が必要と言うイメージが・・・帆がないようだし。

さて、この別荘が中央部分への出入り口って位置的に無理では？ワープか？

Ｐ８９：火星に流されて住めるようにして生き延びたみたいな話なんだけど、いいことにしよう。

Ｐ９２：銀製品
　銀って入手しやすい金属ですが、酸化しやすい金属で、すぐ黒くなる。
　なので、全体が真っ黒でもいいとか、全体を磨けるとか、錆びた部分が模様として残ってもいいものでないと、工芸品としてはなりたたない。
　今の時代に銀食器を使っていられるのは、毎日磨くことを仕事とする女性を雇っていられる資産家だけなのです。
　高級レストランも、毎日洗うついでに磨けばいいので可能かも。

Ｐ１１５：宇宙での核兵器
　放射能を振りまくのは困りものですが、実は空気のないところで爆発させても、効果があまりないのです。
　爆発で放射される熱で瞬間的に温められて膨張して被害を拡大するはずの空気が無いからなのです。
　赤外線と中性子線がドバっと出るってことだけかも。
　つまり、宇宙で効果を出すためには、高温で飛ばすべき質量物質も核兵器の外側に詰めとかないといけないのです。

Ｐ１２０：渓流釣り
　重力装置は当然、空気の供給、水の浄化、生態系の維持（死体処理も含む）・・・
　宇宙空間で川みたいなのを維持して魚を住まわせる。もう、ファンタジーってことでいいです。

Ｐ１４８：１１歳
　この小説、どこの世界も地球の時間制採用かも。
　どの惑星でも、１日、１年の長さが地球と同じところは無いということを忘れています。

Ｐ１８９：１トン
　無重力の環境なら、時間をかければ動かせますが、人工重力下では１トンは１トンです。

企業年金連合会のこと

これも病死した弟の加入していた年金です。

こちらは死亡を連絡したら、老齢年金受給権者死亡届兼未支給年金給付請求書を送ってきました。

書き方の説明書では、生計を一つにしていなくても、子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹は受けとれそうな書き方ですが、
請求書の方は、どんな相続者であっても生計が一つであると証明しなければいけない形式になっています。
弟は昨年末、家を出ましたから、住所違いで証明はやっかいです。
（まあ、実は、その同居の時でも、母、私、弟は住民登録は別個にしてました。形式では独居が３人いたとｗ）

ゆうちょ銀行や銀行の口座が正しいという証明印を受けなきゃいけないところも奇妙です。
（引き落としで証明させられたことはありますが、振り込み指定では初めてです。）

では、相続放棄しましょうとしたら、難点が２つ。

１：返送用封筒が添付されてきていません。（聞いたらまさしく添付していないそうです：いちゃもんつけたら
　　返送用の封筒を送りましょうかと言いますから、結構いいかげんな組織です）
２：添付書類は死亡診断書以外は原本を出せとあります。（お金をもらえるケースなら、これでもいいでしょう。）
　　（原本を返すとの記述はありませんから、回しも効きません。
　　　原本を要求する組織は原本を返すと書いてあるのが普通のようです。
　　　なお、コピーでいいよって組織に原本を送っても捨てられますから注意）

こちらも電話で、済ませたいなと、ねじ込んでみました。
いや～硬いです。
送り返してくれるまで、これからも書類送りますからときました。
年金の振り込みは辞めるだろうし、そもそも口座が閉鎖されて振り込めないはずなのですから連合会の損は無いはずです。
が、体質は完全なお役人様です。絶対に民間と違います。天下りの巣窟でしょうか。

じゃあ、書類は勝手に送り続けてくださいで、電話を切りました。

電話で聞いた話では、身寄り無しで死亡したケースでは、近所、知り合い、お役所に面倒かけて片付けるそうです。
書類の送付は予算化されているんでしょうから困ったもんです。

東京都電機企業年金基金のこと

病死した弟の加入していた年金です。

死亡を電話連絡したら、送られてきたのが死亡届用紙と未支給年金辞退届です。
添付する死亡を確認できる書類はコピーでいいとありますから、許容範囲です。

でも難点が一つ。封筒に切手を貼って出してくれとあるのです。
受け取りを辞退させようって組織が切手代をけちっているってことです。

電話でいちゃもんつけたら、送らなくていいことになりましたｗ

最初からそうして欲しいものです。

ＤＮＡから見た日本人 斎藤成也著 ちくま新書

２００５年３月１０日発行の本で情報は古いです。
人体骨の情報も１９８３年の本をもとにしていますから、古いです。

この本を読む意味は、薄れています。

特に、日本人のＤＮＡの元が韓国人としていることに問題があります。

現在の朝鮮人は、魏志倭人伝の時代に多数の民族が存在していた記事や、三国史記の記述などから、これら民族＋αが混血した結果の民族であることが分かっています。

さて、この有史以来、日本人に朝鮮人が多数混った史実が無いのですから、日本人のＤＮＡは有史以来の朝鮮人とは無縁となります。
やるなら有史以前の骨のＤＮＡに語らせるしかありません。
（最近の本では、朝鮮人の女性のルーツは縄文人、男はモンゴルなどの朝鮮近辺の混血で縄文人の痕跡はほぼ見られないと出ています。
これでも日本人のルーツは朝鮮だと言い張ることもできますが、魏志韓伝＋倭人伝は、それを否定しています。）

魏志倭人伝の時代に日本人＝倭人は朝鮮南部に住んでいて鉄を掘っていたことが書かれています。
また、倭人がしばしば現在はシナ領の地域まで攻め上ったことが高句麗の好太王碑に記されています。
従って、朝鮮南部に前方後円墳があるのは当たり前。朝鮮南部で発掘した人体骨は日本人にしか見えないのも当たり前で、ＤＮＡが日本人なのも当たり前となります。
さらに中国南部まで攻め込んで戦っていたのですから、人体骨がどこで出ても倭人という可能性もあります。
また時代を下れば秀吉の朝鮮出兵でも日本人骨を残してきています。

ＤＮＡデータの評価をどこかで間違えているようです。
朝鮮渡来説に影響されすぎたんでしょうね。
まさか在日を日本人と思いこんで調べてたとか。
日本人の混血を韓国人と思い込んで調べていたとか。

「読まなくてもいい本」の読書案内 橘玲著 筑摩書房

著者の最新本に書かれていたのでＢＯＯＫ　ＯＦＦから入手しました。

２０１５年１１月２５日の初版一刷です。

定価１６００円（税別）とあるのに、１２６０円（税込み）のシールが貼られています。

ところが、
ＢＯＯＫ　ＯＦＦの売値が１３５０円（税込み）。
値下げシールなんて見ていないんだな～と感心。

まあ、ＢＯＯＫ　ＯＦＦの仕入れは１２６０円より安いんだろうから、どうでもいいんだろうなｗ


おっと、「話してはいけない」の方で、日本人の移動ル－トを中国～朝鮮～日本としているのは残念です。
参考本が２００５年３月１０日発行でちょっと古く朝鮮経由説がまだ強い時代だったせいかも。