ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

白い月の丘で 濱野京子著 角川書店

2012-07-18 19:15:22 | ファンタジー
「碧空の果てに」の世界の十数年後のお話です。

主人公は、滅ぼされたトール国の王子だった若者です。前作の登場人物もちょっぴり登場します。メイリンは当初から話題や手紙や回想などで登場していますが、雰囲気でこれだなってわかるしかけです。でも、別人じゃないかと思える程に、すご~くおとなしい存在になっているようです。

三味線に近い形状(挿絵がそうなので)で、「トール琴」という名前で、バイオリンみたいに弓で弾く楽器が登場します。弾く部分が胴のところみたいなので、かなりコマの背が高くないと、弓が胴にあたって弾きにくいだろうなと・・・・

シーハンには、相変わらず自衛組織どころか、警察相当の組織も、警備をする組織も無いようなのですが・・・・

トール国もアインスにあっさり屈してしまう程度の戦力しかなかったようです。もっとも、人口2万という話がでてきますから、そもそも軍隊なんか維持できないな。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ケイン・クロニクル1 灼熱のピラミッド リック・リオーダン著 メディアファクトリー

2012-07-17 17:19:44 | ファンタジー
現代によみがえったエジプトの神々との対決物語というとこです。
神話では死んだことになっている神も登場(復活)しますし、ツタンカーメンの呪いもあることになってますから、別世界のファンタジーということで。

児童書コーナーに置かれていますが、全部にふりがなが付けられているわけではないので、小学校高学年以上が対象でしょうか。

物語は、兄妹が過去の出来事を口述する形で進行します。なので、どんな大事件であろうが無事であるという安心さが・・・なお、口述は現実にはありえない詳細さですが大目に見ましょう。

では、変なとこを

P22:12歳の少女が”軍用のコンバットブーツ”をはいているというんですが、翻訳まちがいでは・・・

P26:あわててあとずさったせいで、自分のコートのすそを踏み:大の大人ですよ?

P85:セイディはジャンプして葦舟に乗り込んだんですが、カーターの場合は、エイモスが引きあげようと手を伸ばしています。:カーターは担いでいる荷物を舟に積むのが先では。かついだままじゃジャンプはできないとしても、またぐにも難儀する?

P88:倉庫の屋根の上に5階建てのお屋敷:魔術で隠されていて、魔術が使えない人には見えないと言うんですが、かなりご都合主義っぽい香が。あと、マンハッタンには、別の神々がいるって言ってるんですが、その神々には見られても怖くない?

P92:上向いて大口開けても、口の中のガムが落ちるわけないんだけど?のどに詰まりかけてむせるってのは、ありがちです。

P154:シャブティがブーメランを知っているとは・・・古代エジプト語どころか英語もしゃべるから、勉強したんだって認めておきましょう。父親が作ったものなら、古代エジプト語はしゃべれなくてもいいのに・・・
神々を使えば、もっと古いエジプト語もわかるはずってのがありますが、そこは目をつぶりましょう。

魔術師グループは、どこに、どういう遺跡があるってわかっているとしています。このシリーズが完結するまで、不都合な遺跡が見つからないといいですね。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

碧空の果てに 濱野京子著 角川書店

2012-07-16 23:48:03 | ファンタジー
角川・銀のさじシリーズのひとつです。

田舎の書店では、このシリーズはRDGが数冊並んでいるだけです・・・

さっと読むとまともなんですが、やはり変なとこが・・・

17歳の女の子が、国一番の力持ち、国一番の馬乗りというのは、まあ、ファンタジーですから許されることとして

P154:メイリンが瞬時に移動っていっても、馬に乗ってるわけですから馬自体が瞬時移動しないと・・・馬も瞬時に移動って、やりすぎです・・・・

騎馬戦で、方や長刀、方や棒きれって武器では、武器が相手の体に届くより先に馬体に届きます。というか、相手に武器が届くって時は、ほとんど馬体がぶつかります。また相手の武器が体に触れないように避けるってのは、馬も一緒に避けなければいけないのです。こおちらも金物持ってれば、武器を打ち合わせることで、避けなくても良くなるんですけど。
自分は攻撃しないし防御もしないのに、わざわざ相手の間合いに入って攻撃を避けるだけって相手をバカにしすぎです・・・メイリンは男をバカにするのに慣れていたと?いやな女だって、設定の性格と違う~~~。

ところで遠距離武器を持たない騎馬戦では、馬を先に痛めつけて馬を動けなくするのが常道かと。別の見方すると、相手の男の方が正々堂々としているかも。
実際、メイリンは馬の前脚を払うわけすが、通常これやると、馬は足折って再起不能になる確率大です。骨折した馬は、殺す以外になくなります(西部劇で、よく見る、斃れて足折れた馬を射殺するのは、馬を苦しませないためです)。馬を育てていた彼女が、馬を殺すはめになるのは避けるはずですから、ここは作者がうかつだったってことで。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

常識の通じないファンタジーにそんなにつっこんでどうするという件

2012-07-14 11:04:52 | 日記・エッセイ・コラム
矛盾やご都合主義のない良質のファンタジーを読みたい。書いて欲しい。というのが真意です。

今のところ、参考にしてくれた作者様は一名は確実ですけど、まだまだ・・・・

ファンタジーや、SFのほとんどは、ここはウソだけど・怪しいけど、これは事実ですっての作って、その上にストーリーを作っています。それ以外は、現実と同じにしましょうみたいな雰囲気・暗黙の了解があります。
読む・見る側は、現実に反する現象などに遭遇するたびに、脳は一旦ストーリーの進行を停止し、その現象の受け入れ・了解に取り組むわけですが、小説世界にそぐわないとかイメージが合わないとなるとダメだししちゃうのです。ダメだししないで読むにはイメージを一切描かないことも一方法なのですが・・・


コミックやアニメは、見た目重視みたいなとこがあり、表現はオーバーですから、突っ込む気はありません。小説にコミックの理不尽な世界を持込まれると怒る口です。なので、コミックのノベライズは、まず手は付けません。ディズニーアニメのノベライズは読んじゃってますけど。

さて、ファンタジーだからって、おもしろいからって、矛盾もご都合主義も目をつぶりましょうって作品の典型がハリーポッターシリーズでした。この影響は、ものすごく大きかったです・・・世界の編集者が、作者の思い違いや誤解をフリーパスするようになったと思われるからです。

気づかないで楽しめる人は幸いですが、気づいちゃった人は不幸です。避ける方法は多くありません。その作者の作品は手を出さないことというのが確実ですが・・・全員とは言わずとも気づく人が多くなると、その作者は売れなくなって注文は無くなることに。せっかくの素晴らしいアイデアを生み出す頭脳が捨てられていくのが惜しいです。
先に手を入れていればもっと良い作品になっただろうな~という残念さは、しかたないとしても、気づいて今後気を付けてくれればいいな~と思いつつ、書いているわけです。


このブログを書き始める前に、イギリスのダイアナ・ウィン・ジョーンズ女史の日本で出版されている全作品を読んでいます。女史の作品のチョンボは、ほとんど、見つけることができませんでした。作品的にはシリーズものより単発ものが好きです。良くぞ、これだけ異なるファンタジーワールドを矛盾が見えないようにがっちりと構築できるものだと感心します。
女史は一人ですが、日本人作者はいっぱいいます。全員が矛盾無い世界を描けるようになったら、おもしろい小説が読み放題に!期待しますよ!

おまけ:ファンタジーの出版数がやたらと多くて、かなり以前から追従できていません。嬉しい悲鳴?読んでない本は、タイトルにも出ません。ブログを始める前の読了本(ジャンルいろいろですが6000冊以上)もパスってます。もしかして批評のほしい方いましたらごめんなさい。






コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おわび申し上げたいと思います

2012-07-14 09:03:15 | ニュース
政治家さんは、なんか、”思います”と付けるのが好きですね。

「お詫び申し上げます」とすっきり言えばいいのに、わびる必要はどこにもないからって意識的あるいは無意識に、「たいと思います」って付けちゃうんだろうね。聞いてると、まったくおわびしてないぞと。

この言い方って、誰も突っ込まないから、ず~と生き続けている便利な逃げ道になっていますね。責任を追及されたときは、私は責任を認めてませんからって逃げ道が。認めたと思ったのは、あなたの勝手ですって。

TVも突っ込めよといいたいが、アナウンサーたちも似たこと言うのが多いしな~。冥福をお祈りしたいと思いますとかって・・・



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする