ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

夢の上2 紅輝晶・黄輝晶 多崎礼著 中央公論社

2011-02-01 14:28:35 | ファンタジー

だいぶ、こなれてきましたようで読むのが楽になってきました。

今回は、もともとのおかしな点を:

自叙伝風の短編を6つ連ねたファンタジーにしておけば、そんなに変なとこは、なかったと思うんですが。(残り2編は、これからです)

人が死んだ後に色の付いた彩輝晶を残すということのようなのですが、

1:その人の死んだ場所に残るわけではない。(したがって、再生してみないと誰のものか、内容は推察できないはずです) 追記:地下深くの鉱脈から得るそうです。どうしたら、そんなとこに思いが届き、どう記録されるんでしょうか。死者の魂が語るほうが、より自然に感じられるから不思議です。

2:彩輝晶には、その人の思いが、ちゃんと年代順に並んでいて逆になることは、ないらしい。記録はリアルタイムでは、なさそうで、思い出して記録したかのような記述があちこちに出てきます。事件がないなら、それが何年分であろうが、記録されずにいて、その期間は記録されています。つまり完璧な自叙伝なんです。神様=作者が編集でもしないと、こうはなりません。まあ、ちゃんとした自叙伝になっていないと見る・読むに耐えないって事情もありますし、その人の一生に付き合わされると、すぐに餓死しちゃうでしょうからね。

追記:彩輝晶を見ている二人には、食事・トイレなどの休憩を取らせないとまずいでしょう。なお、夢売りが立ったままの印象を受けちゃうんですが?

3:人によっては、その記録は、ごく短かく、物語上で必要分しかないようです。これはかなりご都合主義的です。

4:彩輝晶は、そ内容を再生すると、壊れてしまうようです。この事実があるのに、それが、誰のものであると特定できているとか、再生して見る価値があると判明できているいうご都合主義が・・・

追記5:3人が全員同じものを見るようですから、効果に範囲があるようです。その範囲は?

コメント
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