ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

巨人の地にて ローダン457 H・G・ヴェルス著 ハヤカワ文庫

2013-10-06 12:13:21 | ファンタジー
笑いをとることを目的としたシリーズのようです。

笑いのネタは、ほっといて変なとこを


恒星2つの連星に11の惑星があり、その内4つは、2つの恒星を8の字を描いてめぐっているという設定。
重力を説明するときに使用するゴム板を使うとすぐわかるように、2つの恒星を8の字を描いて周回することは有り得ないのです。2つの恒星の間には、丘があるからです。丘が無いほどに低いなら、2つの恒星は衝突寸前ということです。

さて、8の字を描くという無理押しファンタジーで有りとしましょう。
今度は4つの惑星が8の字を描くなら、それらの軌道は交錯するということです。
一方の恒星に落ち込む心配より、惑星同士が衝突するほうがはるかに有り得ることなので、こちらを心配しないと・・・


コンピュータとプログラミングの話が出てくるのですが、この原作1979年にはデジタルコンピュータのことは、結構知られていたはずなのですが・・・
1970年代には、忘れられる運命にあったアナログコンピュータ(実際、回路素子のブロックの繋ぎ変えでコンピュータを構成するし、プログラミング=回路構成だし)のことを書いているような感じです。

運行軌道がパイプ状でパイプ中が真空のリニアモーターカーシステムがでてきます。

車体が一定距離以下に接近するとエネルギーを遮断するシステム
1:停止中も浮いてるんだよね?
2:遮断したら、即落ちるはずだな?
3:浮上しすぎは気にしない?

駅は真空ではないようなので、ハッチがあるのは当然ですが、駅の両側に1つずつしかしか無い?
1:両側に部屋みたいになっていて、その小部屋で空気の出し入れをしないと・・・
2:小部屋?で一切停止しないような・・・
3:駅を小部屋にしてエアの出し入れするほうが経済的だし効率よいけど?

P34:磁気フィールドで抜け毛、砂粒、粉塵をはらうとあります・・・・
エアではらうシステムは、1979年当時、すでに半導体製造装置向けにあったはずなんだが・・・
(磁石は小学生で、くっつくもの、くっつかないものって習うんですが・・・おっとドイツのことは不明でした:ついでに、今ではくっつくものが増えていますねw:昔の知識でいたら子供に笑われましたw)


P106:クォークを反クォークに転換するなど、どんでもない技術?がでてきます。クォークがでてきた時代だったかな?
でも、反陽子、反電子の作り方を誤解して流用したような・・・


P125:異星のロボットがイシガ人の星の重力1.1Gをなぜか知っているという・・・・
ところで、水中に住めば大丈夫って根拠は?


P157:空中を飛ぶのに宇宙船を運航するって???


P175:よぶんな水を落下させるための階段状の滝である。運河から流れ出た水を地上に達するまで貯蔵し、階段状の滝から落として運河に戻しているのだ。

前文はいいとして、後の文が・・・
なお、運河は地下にあるとなっています。

P224:エレメントの内部で分子破壊銃をうちまくっています。
で、ジェウェリーだけが消えるって、あまりにご都合主義です。
なお、数センチメートルの効果距離しかないというなら、そんな武器は意味ないだろう・・・


P228:ちぎれたケーブルを接触させて目前の壁を溶解させる場面
おいおい!




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする