ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

新月が昇るまで2 鋼鉄の少女 諸口正巳著 中央公論新社

2012-01-30 10:32:31 | ファンタジー
ちょっとフェッセンデンの宇宙を連想しちゃうファンタジーです。

人と神+天使と悪魔のファンタジーというとこです。ただし神は、いまだ登場しませんし、多数の神がいるらしいのですが、神々が争っている気配はありません。また神と悪魔も戦っていないようです。一神の僕である天使が主である神に会っていないという変なとこも。神の代わりには神が作ったというとんでもない獣~神獣が戦います。神が戦う相手は、別の神を信仰する人間たちって、かなり変だし、代行に戦わせるって、結構なさけない神かも。

悪魔は、堕天使らしいのですが、悪魔のほうが天使より能力が上のようです。天使は死ぬと神が再生しない限り消滅したままのようです。弱いから殺されたのに、同じ能力のまま再生するって、バカかも・・・

天使は、魔術・魔法(神の力だから奇跡?)を使いますが、(一部の)人間は、召喚で、機械を呼び出して戦わせます。この機械が天空から鎖でぶら下がっているってところが、なんかフェッセンデンの宇宙かな~と。呼び出すには、声が必要で、しゃべれなくなると召喚できないというシバリがあります。

さて、召喚機械は、武器を持たないものは殺さないという一方で、逃げるだけの民衆を殺しまくるという変なとこも。また、複数の召喚機械が暴れまくるときに、召喚者や味方は見分けて攻撃しないという、すご~く便利な能力があるようです。

ところで、作者さんの趣味でしょうか、慣用句などをわざとひねって誤用するようです。”何々にすぎない”を”何々にすぎる”というように。

ところで、天使が”俺”と言うんですが、くだけすぎのような・・・


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする