ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

トーマの心臓 森博嗣著 萩尾望都原作 講談社

2012-01-14 15:02:00 | ファンタジー
昔、萩尾さんのマンガは、妹が買っていた月刊誌で見ていました。その頃、名前は、萩・尾望都だと思っていました。

一連の作品は、今で言う、ボーイズラヴもののハシリでしょうか。なんで、こんなのが受けるんだろうと不思議でした。

さて、私が転職した先の会社に、萩尾さんという人が勤めていました。どこかで見た顔でもあったので、聞いてみましたら、先生の弟さんでした。見た顔というのは、単行本の子供の頃の写真でした。

「トーマの心臓」も、その頃の作品だったかと。

さて、

1:時代は、華族がでてきますので、第二次大戦前。電車、汽車が混在してるのは、合っているようです。ドイツ系やドイツ人が出てくるのもあっています。ただ、日本語ペラペラのドイツ人というのは、眉唾かも。

2:男性向け寄宿学校が、その当事有ったかというのは、調べてもすぐは出てこないようなので、おいときます。まあ、イギリスなどには、昔からあって、小説にも良く登場したので、その環境を借りて描いたものと思っています。

では、変なとこを

P57:タバコ:戦前は、きざみタバコが主流で、戦中から紙巻タバコが増えたかと。女史が発表した時代では、紙巻が普通だし、マンガに時代考証求めても、読者(小学~高校の女性)が理解できない~小説では、自分で巻いて吸うってのが正しいところでしょうか。

P85:女史が発表した時期には、もう、メリケン粉を理解しても、そう呼ぶ人は、読者世代にはいなかったかと。(追記:メリケン粉は、明治時代には、関西で、そう呼ばれていたそうなので訂正しました)

P46,P229、P234:マリア女史の発言:一貫していません。最初女性らしいのですが、次の登場では男性の発言と大差なくなります。最後に、少し女性らしくなりますけど。

P174:エーリクの母親が死亡して半月たってからエーリクにその事実が知らされたって、原作どおり?

P281:寮の部屋にガス?コンロ。木造家屋で、やばいのでは?

P285:汽車の発車で、ベルだけ?汽笛が欲しい。汽笛はなくとも、特徴的な蒸気の噴出音は?


コメント
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