ビートルズが解散して、それぞれソロで発売したアルバムのなかで、ジョージ・ハリソンの『オール・シングス・マスト・パス』が好きだ。
もちろんわたしは、このアルバムが発売になった時、北海道・帯広の駅前でレコード屋のあんちゃんをやっていた。仕入れ担当者どころか、狭い売り場に店員はわたしだけ、という小さい店だ。それが、『オール・シングス・マスト・パス』が発売になったころ。
朝10時から夜9時まで、年中無休の店で、たったひとりの売り子だ。トイレは、ビルの地階の喫茶「ラタン」と共用のところに走る。飯、腹がへる。その当時は、20歳・21歳・22歳、いつも腹ペコだ。
毎日のように店にきてくれるロックファンの中学生、宮坂寿文くんや加藤光邦くんに、「ちょっと店番してね」と言って、立ち食いそばか、インディアンカレーに走ったものだ。
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オール・シングス・マスト・パス ~ニュー・センチュリー・エディション~ |
ジョージ・ハリスン,ボブ・ディラン,マーティン&コールター | |
EMIミュージック・ジャパン |
『オール・シングス・マスト・パス』、当時、みごとに売れなかった。当然だろ。2枚か3枚組だか忘れたが、4800円と5000円とか、忘れたがなんとも狂気の値段だった。