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古い曲が気になる

完敗であった……

2015-07-07 | 日記・エッセイ・コラム

 

 女子サッカー・ワールドカップが終わった。

 なでしこジャパン、決勝は、アメリカに完敗であった。アメリカは、戦略的にも、テクニックでも体力でも、気力でも、圧倒的に日本より強かった。

 キックオフ2分で先制点。前半16分で4点の失点。ブザマな試合だ。監督の采配もふくめて、これがこの日本代表・なでしこジャパンの実力であろう。この監督、このメンバーで、決勝までこれたことが、なにか憑いていたのだろうが、準決勝イギリス戦のラッキーな勝利ではしゃいで、その憑きものが落ちたのだろうか………。

 

 ともかく決勝まで選手は、実力なりに十分よく戦った。責められるなら、JFAのおっさんたちと監督の慢心と驕りだろう。ロンドン・オリンピック後、辞意を表明した監督をJFAは留意させた。目標の栄光を手にして、勝利への気力を失った監督は、交代させるべきではないか?

 そして、女性の監督に ”なでしこジャパン” を託すべきだったのだ。高倉麻子さんのように公認S級コーチのライセンスをもっていて、U-19を世界チャンピオンにした優秀な女性監督が日本にはいる。ほかにもS級ライセンスをもっている女性監督がいる。女子日本代表チームの監督は、女性にする時代じゃないかな…………。と、わたしは何度か書いたが、このワールドカップを最初から観ていて、その考えは確信になった。

 今回の代表には選ばれなかったが、優秀な選手たちが、じつは、なでしこリーグのチームにはたくさんいるのだ。新しい監督で、まったく新しいメンバーで ”なでしこジャパン” をつくってもらいたいものだ。(澤さんと、キーパー山根さんは、また召集してほしいが…………)

 

 しかし、決勝戦が始まる前、アメリカと日本では気迫が違った。PK戦で不本意に負けた、悔しい前回の復讐。副大統領も会場に応援にきている。国家の名誉をかけて戦闘モード全開で、闘争心むき出しの表情で緊張しているアメリカに対して、残念ながら、悲しいことに日本チームには、ちゃらけた軽さ、驕りを感じた。(ワールドカップ決勝のピッチで、ゲーム中にガム噛むのは止めたほうがいい、と思う。日本人の美意識、マナーにふさわしくないんじゃないか)。

 

 悔しいが、完膚なきまでにフルボコにされたことは、日本の女子サッカーの未来にとっては悪いことではない。真の実力を知って、弛むことも倦むこともなく、さらに高いところをめざして真摯に努力するのが、偉大なアスリートへの道であろう。澤穂希さんのように。