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古い曲が気になる

北海道米、'きたくりん' を買う

2013-11-22 | 日記・エッセイ・コラム

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  北海道を出て、首都圏で25年いじょう暮らしているあいだ、買う米は、ほとんど北海道米だった。

  人と会うとき以外、基本的に外食はしない。三食じぶんで作る。そういう生活を長くやっていた。手を使って、なんでも作るのが好きだ。ゲルマニウム・ラジオにはじまって真空管のアンプ制作やら、なになら、料理も好きなのだ(料理といえるもんじゃないが、ともかく、じぶんの飯を、じぶんで作ることが、好きだ。

  じぶんで撃った鳥の、内臓をとって、羽根をとり、焼いて食う。鍋にする。じぶんで釣った魚をさばいて食べる。そういうことも、好きだ。

 

  大手ゼネコンの建設現場で、日当8500円の警備員のおっさんをやっているときも、昼の弁当は、じぶんで作っていた。朝4時に起き、シャワーを浴びて、弁当をつくる。そして、5時の地下鉄東西線の始発に乗る。現場には、6時まえに着ける。朝礼は、8時。だが、それまで新築ビルの現場を囲む歩道、すべてを掃く。

  もちろん、午前6時から8時までは、日当にはカウントされない。勝手に、わたし'警備員さん'がやっているサービスなのだ。だれに指図されてやってるわけじゃない。わたしの勝手だ。

  しかし、この無給の奉仕は、'警備員おっさん'わたしにとって、けっこう大きな意味がある。

 

  そのことは、また書こう。

 

  北海道米だ。弁当、握り飯‥‥‥冷えても、いまの北海道米は、じつに、うまい。

  首都圏のスーパー、米屋でも、'ななつぼし'と'きらら'は、だいたい、いつでも買えた。でも、なぜか全然みあたらない時があるのだ。町内の、ときどき行く米屋さんに「北海道米は、ないですか?」と、たずねた。

  すると、米屋のおばさんは「北海道の米くらいの(安い値段の)米なら、ほかにありますよ、これは‥‥‥」と、いうではないか。

  だから、わたしは、こう言った。

「北海道は、とても寒いんですよ。寒いから、除草剤や殺虫剤の量が、少なくてもいいんですよ。

  つまり、残留する、かも、しれないさまざまな農薬の使用量が、北方と南国では、違うんですよ、おばさん。

  (北海道は、昆虫にも寒い。植物にも寒い。あらゆる、菌糸、細菌にも寒い。だから、やつらの数は少ない。だから、防虫、殺虫、防菌、そのほかの薬剤を畠に撒く量が、本州とはちがって少ないはず。そして、雑草の種類も量も、亜熱帯北限の稲作地帯と、北海道のような亜寒帯ではちがう、除草剤の量も‥‥‥と、わたしは、勝手に思っているかもしれないが‥‥‥ともかく)

  北海道米、いつ? はいります?  電話、くださいね」

 

  'ななつぼし'やら 'きらら397'を求めて、東京メトロ東西線沿線のスーパーを歩いたこともあった。北海道の米が、食いたい‥‥‥

  それは、もちろん、よろしく哀愁、よろしく郷愁のココロでもあったのだ‥‥‥

 

   北海道の米は、ほんとうに美味くなった。

 

【精米】 ホクレン 北海道産 農薬節減米 白米 きたくりん 5kg 平成25年産

' きたくりん ' を近所のスーパーでみた。買った。食べてみたかったのだ。わたしの場合、まず、じぶんで握った、塩おにぎりかな、熱々の‥‥