テキサス・レンジャーズ、ダルビッシュ投手が、あと一人のアウトで、パーフェクトゲームを達成するところだった。アメリカ・大リーグの百年以上の長い歴史で、完全試合をやったピッチャーは、23人しかいない。アメリカ野球史に名を残す、24人目の投手になる寸前だった。残念だ。
パーフェクトゲームがテーマの野球映画がある。ケビン・コスナー主演の『ラヴ・オブ・ザ・ゲーム For Love of the Game 』(1999年)だ。
野球映画でもあるが、ほろ苦い、大人のラブストーリーでもある。ケビン・コスナー演じるのは、40歳のピッチャー、19年所属したデトロイト・タイガーズからトレードを宣告される。そして、5年交際している恋人からは別れを告げられる。彼女は、アメリカを離れ、ロンドンへ転職するという。
恋人が旅立つという日、老ピッチャーは、優勝目前のニューヨーク・ヤンキーズとの試合に登板する。タイガーズでの最後の投球になるだろう。別れていく恋人は、ロンドン行の便を待つ空港のコーヒーショップのテレビで、そのゲームをみている。
このはなしの先は、DVDを借りるか、買うか、映画をみてほしい。野球を好きな人も、そうでない人も、ジーンと感動することは保証する。
恋人役のケリー・プレストンは、実生活でジョン・トラボルタの奥さん。二人の子供がいる。 |