Ommo's

古い曲が気になる

串bar OHANA

2013-02-13 | 日記・エッセイ・コラム

      

 昨夜はたのしい飲み会だった。メンバーは、タカイさん、光邦くん、まっちゃん。いっしょに飲むのは30年ぶり、だろうか? みんな音楽好きだ。わたしとまっちゃんは、長い年月、レコード屋。そして、タカイさんと光邦くんは、若いときから熱烈な洋楽ファンで、わたしたちのレコード店のお客さんだった。

 とくに光邦くんは、わたしの店の開店当時からのお客さんだ。当時、光邦くんはビートルズファンの中学生で、まだビートルズは生きていて、新譜を発売していた。学校帰り、毎日のようにわたしの店に立ち寄ってくれた。吉田拓郎の存在を教えてくれたのも、光邦くんだった。

「『マークⅡ』という曲、ありますか? きのう深夜放送で聴きました。吉田拓郎という人の歌です」と、中学生の光邦くんがたずねた。

「吉田拓郎………? 『マークⅡ』? ごめんね、知らない。調べておくね…」と、わたしは答えた。『知らない…』、わたしの、プロとしての心は、いたく傷ついた。わたしの場合は、これですませられない。

 パソコンもインターネットもない時代だ。調べる手段は限定される。わたしは、ニッポン放送に電話をいれた。「きのうの放送でかけた『マークⅡ』という曲は、どこのレコード・メーカーから発売されてます?」と、訊いたのだ。

 そうして、エレック・レコードという超マイナーなレコードメーカーを知って、契約した。北海道ではじめての特約店だったはずだ。そして、わたしは、北海道で吉田拓郎のコンサートや「唄の市」を主催することになる。

 『唄の市』とは、エレック・レコード所属のシンガー総出演のショーだった。泉谷しげる、海援隊、ケメ、とみたいちろう、佐渡山豊、そして、古井戸。(古井戸は、フォークデュオ。仲井戸麗市さんは、後にRCサクセッションのリードギターになる。超ハンサムなギタリストだ)

      

 昨夜の飲み会は、六花亭の東、串barオハナ。じつにたのしい時をすごした。わたしたち、4人の音楽談義はつきない。串barオハナは、なにを食べてもじつに美味しい店だ。連休あけの平日だというのに超満員の大繁盛店で、タクシーの運転手さんにきくと、「あの店は、予約をしないとダメです」という。たしかに、うなづける。

     串bar オハナ http://gourmet.onestime.net/ohana/

 タカイさんは、若い時からわたしのレコード店の大事なお客さんで、70年代80年代の洋楽にやたら詳しい。それだけじゃない。ソムリエの資格をもつ、本物のバーテンダーでもある。