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カルロス・サンタナは、メキシコの人で、15才でサンフランシスコに移住してからバンドをくんだ。その20年まえ、マンボで有名なペレス・プラードは、キューバからメキシコに移って、ペレス・プラード・オーケストラを結成した。
マンボは、ペレス・プラードのオリジナルではない。キューバのルンバと、ビッグ・バンド・ジャズをミックスしたダンス音楽は、1930年代後半にはすでにハバマのクラブで演奏されていた。マンボは、ペレス・プラードのまえに、すでにあったのだ。ペレス・プラードは、そのハバマのクラブでピアニストとして十代のときから働いていた。キューバのカジノ・クラブで、ピアニスト、アレンジャーとしてキャリアをつんで、1948年にメキシコシティーに移住して、じぶんのバンドをつくった。
メキシコシティーで人気がでて、RCAレコードと契約して、アメリカに進出したのだ。そして、「マンボ №5」が世界ヒットした。日本でも人気があった。なんと17回来日している。マンボがアメリカで下火になった1967年、ペレス・プラードのバンドは、またメキシコシティーにもどっている。
マンボは、キューバ発の音楽だが、ペレス・プラードのマンボは、メキシコ発の音楽といえるわけだ。サンタナをメキシコのバンドといわず、アメリカ・サンフランシスコのロック・バンドというように。
ドキュメン・TV マンボ http://www.documen.tv/asset/Mambo_film.html
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1997年、ライ・クーダーが、プロデュースして大ヒットしたアルバムだ。忘れられていたキューバの音楽、ソンを紹介した。ヴィム・ヴェンダース監督のドキュメンタリー映画、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」も、音楽もののドキュメンタリー映画として出色の傑作だ。(レンタル・ビデオ屋にかならずあるはず)。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ Chan Chan http://www.youtube.com/watch?v=INkLVwtIr_I
映画の冒頭で、サイド・カーに乗って、ハバマの街を走っているのは、ライ・クーダー親子。アメリカのギタリスト、ライ・クーダーと、ドイツの映画監督ヴィム・ヴェンダーズとは、「パリ、テキサス」(1984年)のヒットがある。映画「パリ、テキサス」のヒットは、ライ・クーダーの音楽なくして考えられない。
パリ、テキサス http://www.youtube.com/watch?v=Dt42lwoHp9U
「パリ、テキサス」の脚本を書いたのは、アメリカの名優、サム・シェパードだ。サム・シェパードは、役者より劇作家が本業だ。1979年にピューリッツァー賞を受賞している。そして、The Holy Modal Rounders のドラマーだったことがある。作家、俳優、ミュージシャンで、じつにしぶい二枚目、才人だ。ボブ・ディランと Brownsville Girl を共作している。http://www.youtube.com/watch?v=RjYb__HQHQw&feature=related
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今回のタイの争乱、赤シャツのバックは、中国共産党か? 騒動にも金がかかる。赤シャツをそろえるだけでもそうとう資金がいるだろう。中国は、こんどはタイに手をつっこんでいる、ということか? アジアの政治紛争のうしろには、かならず中国の影がちらつく。