Ommo's

古い曲が気になる

ユーミンの新譜は、35枚目のアルバム

2009-04-09 | 日記・エッセイ・コラム
そしてもう一度夢見るだろう そしてもう一度夢見るだろう

 

 きのうも紹介したユーミンの3年ぶりの新譜だ。きのう発売になった。ジャケットがとてもいい。LPレコードのサイズだとこのジャケットのセンスがセールスに反映するのだろうが、CDの大きさじゃ効果はうすいだろう。

 

 

 これが35枚目のオリジナル・アルバムなのだから、すごい。40年ちかく持続する創作意欲、枯渇しない才能。荒井由実や浜田省吾が、これほど強靱な精神と、あふれるエネルギーをもった才人だとは、デビューのころ、だれも想像できなかったろう。

 

 

 1973年(昭和48年)、ユーミンのファーストアルバム「ひこうき雲」を聴いて、すぐに、東芝レコード札幌支店の宣伝マンの高橋さんに、北海道のコンサート・ツアーをやりたいので、プロダクションを紹介してくれ、というと、強く反対された。そして、一本のカセット・テープを送ってくれた。(このあたりのことは、以前にも書いたが)。

 

 

 高橋さんは、『デビューしたばかりの新人なのだから、まだ売れるかわからないのだから、しばらく様子をみてはどうか?』という否定的な意味で、わたしにテープを送ってくれたらしい。それは、ピアノの弾き語りのライブ録音だった。学園祭の教室か、小さいライブ・ハウスの雰囲気だった。

 

 

 (先日、荒井由実のマネージャーだった嶋田さんに30年ぶりにお会いした。あのときのユーミンのテープは、嶋田さんがつくって、東芝の札幌支店に送った、と知った)。

 

 

 しかし、わたしは、そのカセットテープの荒井由実が、ひどく気に入った。いままでの日本にはまったくない感性だ、と感動した。こうして、おなじ東芝レコードのアーティストで、「ダウンタウン・ブギウギ・バンド&荒井由実ジョイント・コンサート」をくんだのだ。そのあたりの経過も以前に書いた。

 

 

 

 

 ユーミン ルージュの伝言 http://www.youtube.com/watch?v=gRgQI37-Brk&feature=related

 

 

 

 荒井由実は、松任谷由実になって、ステージのスケールは、とてもわたしのような弱小な業者の手に負える規模でなくなってしまった。北海道では大きな赤字をつくるのが目にみえていた。が、しかし、わかっていながら一度だけやって、大きな傷をおって、わたしは、手を引いた。(でも、その商売の損失と、ミュージシャンとしてのユーミンが好きなのは、べつのことだ)。

 

 

 ユーミン あの日にかえりたい http://www.youtube.com/watch?v=gaNT6mSbYg0&feature=related