局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

初夢はホラー風味

2023-01-05 12:31:56 | 日々の生活


一日の朝、ワタシと中年男二人、ささやかなおせち料理(今年はほとんど外注)を囲み、お雑煮を食べた。
お雑煮は母の味 かつおだしで 鶏肉 大根 人参 里芋 かまぼこ 小松菜と具沢山である。
母はおせちもほとんど手作りで暮れはお節作りにかなりの時間を費やしていた。たくさん周りに居た親戚や会社の人たちもお年始周りのついでに食べていくことも多くて、今思うと想像を絶するくらい大変だったと思う。
父が会社を畳んでからは家族のお正月になってお節作りも縮小したがその中で一番人気だったのが牛タンの味噌漬けで、肉屋さんに頼んで皮をむいてもらった牛タンを二本くらいを生姜とネギで臭みをとりながら柔らかくなるまで茹でて、合わせた味噌とみりんと酒に漬け込むだけなんだけど、絶品だった。
今は家の周りのスーパーだと牛タン一本なんてなかなか手に入らないので私は作らないが、あの味はまた巡り会いたいと思っている。
と、思ったら ムスメの住んでいる所は牛タンが比較的容易に手に入り、最近買った圧力鍋がレシピの幅を広げているらしく
「バーバのあの牛タン、作ってみたいんだけど、詳しいレシピないの?」と聞いて来た。
ワタシを飛び越えて母の味が受け継がれていくなら嬉しいもんである。

と例によって前置きが長くなりましたが
弟がお雑煮を一口食べて
「これ、ばあさん(母)の味だなあ 野菜の甘みとかつおと鶏肉の出汁の味」と言った。
ワタシも母の味がドンピシャに再現できると(やった、成功!)と思うので母は料理は上手だったと思う。
そこで母の料理で何が美味しかったかとか祖母がどんなに潔癖症で暮れの大掃除が大変だったのかの思い出話になったりしたのだが 言わなきゃいいのについ

「そういえばさ、最近変なことあった?」と弟にそっち方面の質問をしてしまったのである。

変な事と言えば・・・・

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今年も会ってしまった 我が実家の「普段見えない」住民 ↑
この手の話があるかな~ と 軽い冗談で聴いてみたわけね

そうしたら・・・

「会ったんだよ・・・」
「え~~!」
「でもやめとく、聞かない方がいいよ」

弟よ、もったいぶりやがって こんなこと言われたら余計聞きたいではないか
オットは科学者ぶりでこういう話は嫌いだが、この際無視して「教えて教えて」とそくしたら・・・

「この前、夜にこたつの部屋でうとうとしてたら廊下で足音がするんだよ」
それだけでぞわ~~である。弟は独り暮らしなんだから
「なんかスリッパでパタパタ歩く音なんだよな」
再びぞわわ~~
「気になったからふすまを開けて廊下に出てみた」
弟のこういう鈍感なんだか豪胆なんだかのところが理解できぬ。
「そうしたら誰もいなかったんだけどさ、俺、正体がわかったんだ」
「えっ 誰よ!?」



「この匂いが残ってたんだよ。今時こんなの使うのって家の爺さん(父)くらいだろ。いつもつけすぎくらいつけてたしさ。
オヤジの生霊だと思う・・・」
「ひえ~~~~!」
確かにアウスレーゼは父の定番整髪料であった。ワタシが旅行土産にブルガリだのシャネルだのを買って来ても結局はこの昭和のオヤジの香りに戻っていた。

しかし、そうだとすると何となく腑に落ちる気が・・・
「そういえば あたしがキッチンで見た新聞を読んでる人もパパくらいの体つきだったなあ」
「家に帰りたいんだろうなあ」



確かに父はこの前の面会の時も 実家がどうなっているのか盛んに心配していた。ホントにこの古い無駄に広い一軒家を愛していたんですね。
でも 出てこなくていいから! 頼む特にワタシのいる時は遠慮してください。
しかし、ワタシは(何となく守られてる感)はあって「普段見えない人」に感謝はしているが、こういう体験は実家でしかないんですよ。
それもその場に弟がいる時しかない。弟がいわゆる「見える人」なのか・・・・

そして今年の初夢だけど・・・

実家に居るワタシ。平屋なんだけどなぜか窓を開けると眼下に滑走路が見えた。そこから飛行船みたいなのとか戦闘機みたいのが四台西に向かって飛び立っていった。
「なんだろう?」と思って我に返ると、自分は薄暗い実家の仏間にいて、仏壇の鈴が誘うように柔らかい金色の光をはなっていた。
(ああ、これはご挨拶しなきゃね)と思ってお線香に火をつけようとしたところで目が覚めた。

年末、実家で仏壇のお掃除だけはとしてきたのですけどね。
やっぱ実家は怖いよ 一人じゃ絶対泊まれないです。



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6 コメント

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Unknown (キキ)
2023-01-05 20:50:17
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!
早いものでもう5日経ちましたね。
一年があっという間に今年も過ぎて行きそうです。

生まれ育った家なのに私も一人で実家に泊まったことはありません。
怖い! これが出てきたからって言うのではなく広いのと納屋や蔵がある田舎はやっぱり怖いです。
日頃から住んでいれば別ですが、これだけは絶対に無理! 
ちょっとした音でも心臓がバクバクしそうです。

お母様料理上手な方だったのですね。
その味を引き継いで行こうとされる娘さんも大したものです。 弟さんがお母様の味と言われたのは、局さんもお母様の味を引き継いでおられるからですね。
嬉しい一言です。
返信する
関東のお雑煮 (frozenrose)
2023-01-05 22:11:02
まだ食べたことありません。具だくさんで豪華ですね。お餅は角餅ですか?
子供のころ、学習雑誌にある角餅の絵が不思議て不思議で。
我が実家では丸餅、白みそ仕立て。これは近畿地方に徳島香川と全国ではごく少数派。皇室は近畿発祥のお家なので白みそ?と想像してみました。

霊というのに出会ったことないけど、よく感じる人の話は聞きますよね。知り合いの娘さんは広島へ来ると被爆者が横たわっているのが見えるそうで、そりゃ怖いわなと思いました。

いえいえ、私もアウシュビッツを見た夜は、ホテルの天井付近にいろんなものが渦巻いているようで眠れませんでした。やっぱり霊魂ってあるのかもしれませんね。

強い思いが行き場を失くして漂っている感じでしょうか。お父様もきっとお宅が気になるんでしょうね。
体格がよくてまだまだお元気そうなお父様、どうぞ長生きされますように。
返信する
Unknown (keba)
2023-01-06 15:58:39
うへ〜
なかなかホラーですね

それにしても弟さん、香りまでするなんて
呼び寄せる力が強力だわ。
羨ましくないけど、でもいいなぁ〜って思っちゃう。
一瞬でいいからうちのマロ猫さんを呼び戻してくださらんか〜(笑)
返信する
kikiさん (toki-tsubone)
2023-01-07 23:55:02
おめでとうございます。
こちらこそ今年もよろしくおつきあいお願いします。

やっぱり田舎の家って怖いですよね。ワタシの実家は一応は街中なんですが、やっぱり一人でいるには広いし、古い家屋はきしむ音がしたり陰の部分が多かったりでなんとなく怖いです。
それになんてったって「出ます」からね~w
最近日中でも一人でいるの嫌です~

母は料理は和洋中何でも作る人でした。
ワタシの誕生会に出てくれた友人たちは「局んちのママのお料理はすごかった~」なんて今でも懐かしんでくれます。
ワタシ自身は18で家を出ちゃったし、あまり直々に教えてもらったりはしなかったけど、なんとなく舌は覚えてますね。
食べるのが好きな土台はそこから来ているのは確かと思います。
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frozenroseさん (toki-tsubone)
2023-01-08 00:05:52
こんばんは~
家のお雑煮は母譲りですが、東京のすっきりのお雑煮より具沢山で田舎風だと思います。
でも具沢山だと野菜の風味がひきたてあって美味しいのですけどね。
角餅はついたお餅を長方形にのしてから切るから長方形になるんですが、丸餅って一つ一つ丸めるんですかね?
所違えばお餅ひとつ、お雑煮ひとつとっても色々ですね。
以前の職場の社長がうどん県の人でしたがお雑煮のお餅は餡が入ってるとか・・ 想像がつきません。

霊や人の思いって科学じゃ証明されてないんでしょうが、「何かある」って思うんですよね。
でも実家がその対象だと「怖いからやめて~」って思いますけどね。
正体見たり枯れ尾花 なんでしょうかね?

frozenrozeさんの受験の思い出シリーズ おもしろいです。続き楽しみにしてます
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kebaさん (toki-tsubone)
2023-01-08 00:10:37
ねっ なかなかうへ~~ でしょ!

これが弟の作り話だとしたら、結構才能あるなと思いますが、わざわざそういう事して人の反応を見るようなキャラじゃなさそうなんですよね。
誰もいない空間にいるはずのない人の匂いがするって・・・・
怖いわ~~~~~

そうそう、実家には両親が可愛がっていたトイプーとビションフリーゼのミックス犬が居て、去年の夏に死んじゃったのですが、今でも時々、その子が「入れて~」と庭からガラス戸をひっかく音がするらしいですよ。(こ、こわい・・・・)
マロさんもきっと時々するりと帰ってきてるかもしれないですよね。
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