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局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

涙腺のツボ

2015-09-25 23:11:41 | 見る(映画 劇場 美術館など)
もうだいぶ前になってしまったのだけど、行きました 星逢一夜&ラ・エスメラルダ 





Nが応援しているジェンヌさんからのメッセージカード。がんばって良い席を確保してくれていた。

お芝居始まる前の舞台です。




新進気鋭と言われる脚本&演出家上田さんの大劇場デビュー
前評判も上々 と言うので楽しみにしていた。
もう昔からのジジたちのカビの生えそうな作品には疲れていたもんで(毒舌すみまへん)

 ☆ 

時は江戸中期、徳川吉宗の治世。とある藩で起きた叛乱を背景に、藩主の子息、天野晴興(あまのはるおき)と身分なき娘、泉(せん)の恋を、烈しく哀切に描きだす。
江戸から遠く離れた九州の緑深き里、山々に囲まれた三日月藩の小さな空を見上げ、天文学に夢中になる少年晴興(幼名 紀之介(きのすけ))は、里の娘、泉やその幼馴染の源太と一緒に星観(ほしみ)の櫓(やぐら)を組みあげて、星探しに明け暮れる日々。晴興は、二人と身分を超えて友情を育むが、少年時代が終わりを告げるころ、別れは突然訪れる。遠い江戸で将軍吉宗に伺候することになった晴興。晴興を思い続ける泉と、泉に心寄せる源太。彼らには思うままにならぬ運命が待ち受けていた。大人になった三人の関係は、巡る星々のもと、目に見えぬ力によって変貌させられて……。
江戸での晴興の躍進は、はからずも三日月の領民らの困窮を招いてゆく。ついに起きた叛乱の中で、晴興と泉、源太の愛は、哀しく鮮烈な軌跡を描いて、破局へと向かい始める。
この公演は、演出家・上田久美子の宝塚大劇場デビュー作となります。

サイトより


確かに破たんもなくよくまとまっていた作品だと思った。上田さんって頭の良い人なんだろうなあって感じ。集中が途切れることなく舞台にひきつけられたもの。

早霧さんも時代物似合いますね。西洋ものだとあまりにも華奢すぎるんだけど時代物だとその辺が気にならないし。
あと娘役トップの咲妃さん この人の歌がいいわ~~ とても心地よくやわらかな癒し系の歌唱。もっと聞きたかった。容姿もたとえていえば若い頃の吉永小百合っぽいというか日本的可憐な方。
源太役の望海さんも当たり役と思う。

泣けるとの評判通り、周りのオバたち、ハンカチを目に当て、鼻をグジュグジュの人が多かった。

しかしどうも泣けないのよね、宝塚の舞台って
最近泣けたのは リヴァーダンス ストーリーはないんだけど、太陽のフレアをバックにダンサーたちが一列に出てきた時点で涙腺は決壊した。
別に芸術性云々でなく、シルバーウイーク中、何年か前のドラマの再放送の「空飛ぶ広報室」を見てたら、主人公空井(事故で足を悪くして航空機のパイロットをやめた)が親友のパイロット、ナッシュの飛行機を迎えるところで涙腺決壊したもの。

この際、なぜ泣けないかに焦点を絞って検証してみると(私もヒマね)おそらく、あの舞台の少女趣味さ、キラキラさ(良い意味で言ってるんですよ)が、ワタシの涙腺をストップさせているのではないだろうか? 泣けるってことは少なからず、自分に置き換えるとかほんのちょっとの現実感がないと泣けない気がするのだ、ワタシには・・・

あとこの舞台で重要な醒めポイントがあってですね。咲妃さん演じる泉の帯、お祭りの時だっけか舞子さんみたいなダラリの帯結びだったこと、あれって村娘じゃありえないだろ? とか 江戸の場面でお女中たちの文庫結びの一直線さもへんてこりんだと思った。
何より貴姫と晴興の出会いの場面の貴姫の衣装。姫たちがいわゆるコスプレのようなことをする場面なんだけど、あそこで貴姫が花魁結びで現れるのである。
仮にも将軍の姫が花魁結びなんてありえないっちゅうの。あれが一番気になった。成人式でも最近あの結び方をする子がいるらしいけど、風俗的にもどういう意味があるのか考えてくれっての

ってことでプンスカしたので余計泣けなかったのかも。



ショーの前の舞台です。この「ラ」は何だ?と話題になっていたが、普通に考えりゃダサいよね。何考えたんだか?

なんだか色彩過剰で派手なのが続いてたけど途中で飽きた。ショーでこれだけ飽きたのって初めてかもしれない。
もっと咲妃さんを活かして欲しかった。

コメント
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