局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

ロミジュリ

2011-09-15 02:11:00 | 見る(映画 劇場 美術館など)
さて ロミジュリ観劇から2日過ぎたけど、未だに 「エ~メ~」といつの間にか口ずさんでいるワタシである(アホ)

こちらのブログをいつもお読みいただいてくださってる方はご存じでしょうが、そうでない方もカテゴリーの「見る~美術館 演劇など」をご覧いただけばわかると思うけど、今年も歌舞伎から始まって 落語 映画 ミュージカル 日舞 文楽 そして宝塚とジャンルを問わず(無節操ともいう)色々観たわけだけど、この舞台はその中ですんごく印象の残るものだった。(中には時間と金の無駄だったと思うものもありますからね)

つらつら書き連ねると話があっちこっち行っちゃいそうだしこっちも書きづらそうなので箇条書きすると・・・

* 城田ロミオについて




トート役に次ぐミュージカル主役 初々しさはなくなったものの自信もしたのか堂々の演技。歌も安心して聞ける。今回思ったのはダンスも上手なのね、この方。他のダンサーと踊った時もキレがあるし遜色なかった。手足長いから舞台映えすること。
しかし、「ロミオ」という役柄にマッチしたのかどうかはあくまで私的ですが疑問。ロミオってナイーブで神経質で夢見がちで繊細なイメージなんですが。いえ、城田ロミオの演技力どうこうじゃなく、デカすぎる・・・ 他の男性出演者より頭一つ抜きんでているんだもの。ましてジュリエット役の子がかなり小さかったのでそのアンバランスさが際立ち リリパット王国のガリバー状態が目立ってしまう。
汗の量もハンパなくジュリエットにシャワーのごとく降り注いでいたw
確かにこれからと~っても期待する役者さんだけど、役とのマッチングは難しいかもね。トートなんてぴったりなんだからやはり人間を超えた存在みたいなものを演じてほしい(ヴァンパイアなんてはまりそうかも)

* 昆ジュリエットについて



初めて見る女優さんと思ったらオーディション抜擢されてメジャー初デビューだそうだ。ってことであまり期待してなかったんだけど(すみません) 歌うまいのね~、この人。 送られた花の中に音大の名前の札があったから専門的に勉強された方なのか? このミュージカルナンバーってすごく難しそうな曲が多いけど安心して聞ける。(宝塚版のジュリエットは歌の面じゃ比較にならず)声の質も私好みで聞き惚れられた。
容姿も決して美人ってわけじゃないけど可憐で無垢なジュリエットって役柄にマッチしている。顔の印象としてはアメリの女優、オドレイ・トトゥに似てるかな・・・
一生懸命さも伝わってくるけどテンパっちゃうわけでもなし、自然な演技。これから楽しみな女優さんだと思った。

* その他出演者で印象に残った人々

みなさん歌もダンスも達者。
特に歌は乳母役の未来さん ロレンス神父役の安崎さんの声に引き込まれた。
ベンヴォーリオ、この演目じゃすごくおいしい役、浦井さん。そつなく楽しそうにこなしてる感じ。
死のダンサー 中島さん 色々な場面である時はスパイダーマンのごとく宙吊りになりつつ降りてくる。鍛え抜かれたダンサーの身体が美しい。彼が出てくることで場面に立体感がそえられる感じ。

* 衣装

モンタギュー家はクロコダイル柄 キャピレットは豹柄 乳母は牛柄ww 奇抜なんだか悪趣味なんだか評価しきれないけど面白かったな。舞踏会の衣装は帯とか着物の柄みたい。その中でジュリエットだけが普通のお姫様衣装で目立つ。 城田ロミオの白い短めのジャケットは似合わない。

* 携帯電話とパソコンなどの扱い

本来14世紀のイタリアの話なんだけどこの舞台の時代背景ってのはどこに設定されているのかしら?
劇中でベンヴォーリオがロミオに携帯で連絡を取ろうとし、ロミオは登場するやいなや留守電に入っているあまたの女性の伝言を消去しはじめる。
劇中でも「フェイスブック」などの単語もとびかい、ロレンス神父はパソコンを使う。

こういう設定が必要なのかってのも思わないわけでもなかったけど、そんなにそれが邪魔するわけでもなかった。
そもそもこの劇で二人が自殺しなきゃならなかったってのは、情報伝達ができずにロミオがジュリエットの仮死状態を本当に死んでしまったと誤解したことからである。
もしもそういう事態は現代のように携帯電話って手段があれば、避けられたであろう。(この劇中ではロミオの携帯が壊されたという設定になっている)
考えてみれば すれ違いの悲劇が描かれた物語や演劇なんて携帯以降はかなり無理があるのよね。私たちはそれを知りながらどこかで「今なら携帯あるから大丈夫なのにね」ってつい思ってしまうことってあるんじゃないかしら?
それを逆手にとって敢えて携帯を舞台上に存在させたんじゃないかしらってのは深読み過ぎ?

カーテンコールの時は自然に周りとともにスタンディングだった。
もう一度 今度は山崎ロミオを見たいな~ 






コメント (2)
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