さて 通勤途中の交差点で買ったばかりのサンバイザーを風に飛ばされて、その行方を見失った話 ☆ の続きである。
長い二度の信号待ちの間、風の吹き去った方角を20mばかり往復しながら(その間にバス停もあり)道の隅などキョロキョロしながらサンバイザーを探した私。 しかし道のどこを見ても、塀の上や植え込みを見ても見当たらない。
そのうち今度は幹線道路の信号は黄色となり赤となった。今ここを渡らなければまた3分間。この信号で10分あまりもロスしたら私の目標としている仕事開始時間(14時)に遅れる。サンバイザーが見つからずに30分ロスしたら時給の半分もパアとなる。余計損失拡大ではないか。ここは目標時刻に職場に行こう。帰りにまたこの道を通ってその時ゆっくり探してみよう。
そう思って後ろ髪を引かれながら愛車チャリの元に戻りそれにまたがろうとした瞬間・・・・
あれま 後ろの籠に鎮座しているのは探し求めたサンバイザーじゃあ~りませんか。

あ~良かった! と内心ガッツポーズをしながらも ウロウロ探し回ったわが身を顧みて、ここで良かった感を表しては余計みっともない。何食わぬ顔をしてサンバイザーには手も触れずに自転車に乗り幹線道路を渡ったのであった。
しかし、サンバイザーを飛ばされた時とその後のあたふたした私の動きは赤信号で止まっていた車からは丸見えだったと思う。
それを見ていた人の中には 「あ~あのおばはん 気づかないであせってて おもしれーなー いつ気づくんだろうな」などと思った人もいると思う。(私でもそう思うであろう)
まっいいや どうせその辺の車にしても通りすがりの歩行者にせよ広い東京、知人が見ていたわけじゃないだろうし、いいもんね、笑わば笑えと一人で開き直りつつ道を渡ったら、一人のおじいさんが私を待ち受けていた。
「帽子、籠の中に落ちたよ」とおじいさん。 「ずっと見てたんだけどね、あんた気づかなかったみたいだったし、こんな車が通ってればわしの声もとどかないだろうし そっちにわたるのも大変だからどうしようと思ったんだけどなあ」
おじいさん 気にはなっていたのだろうが鬼気迫っ探している私に片側三車線の道路越しには声をかけづらかったのであろう。
そして 私は(げっ 見られてたか・・・) と思いつつ 「恐れ入ります オカゲサマで」と精いっぱい気取ってお礼を言ってそそくさとその場を後にしたのであった。
長い二度の信号待ちの間、風の吹き去った方角を20mばかり往復しながら(その間にバス停もあり)道の隅などキョロキョロしながらサンバイザーを探した私。 しかし道のどこを見ても、塀の上や植え込みを見ても見当たらない。
そのうち今度は幹線道路の信号は黄色となり赤となった。今ここを渡らなければまた3分間。この信号で10分あまりもロスしたら私の目標としている仕事開始時間(14時)に遅れる。サンバイザーが見つからずに30分ロスしたら時給の半分もパアとなる。余計損失拡大ではないか。ここは目標時刻に職場に行こう。帰りにまたこの道を通ってその時ゆっくり探してみよう。
そう思って後ろ髪を引かれながら愛車チャリの元に戻りそれにまたがろうとした瞬間・・・・
あれま 後ろの籠に鎮座しているのは探し求めたサンバイザーじゃあ~りませんか。

あ~良かった! と内心ガッツポーズをしながらも ウロウロ探し回ったわが身を顧みて、ここで良かった感を表しては余計みっともない。何食わぬ顔をしてサンバイザーには手も触れずに自転車に乗り幹線道路を渡ったのであった。
しかし、サンバイザーを飛ばされた時とその後のあたふたした私の動きは赤信号で止まっていた車からは丸見えだったと思う。
それを見ていた人の中には 「あ~あのおばはん 気づかないであせってて おもしれーなー いつ気づくんだろうな」などと思った人もいると思う。(私でもそう思うであろう)
まっいいや どうせその辺の車にしても通りすがりの歩行者にせよ広い東京、知人が見ていたわけじゃないだろうし、いいもんね、笑わば笑えと一人で開き直りつつ道を渡ったら、一人のおじいさんが私を待ち受けていた。
「帽子、籠の中に落ちたよ」とおじいさん。 「ずっと見てたんだけどね、あんた気づかなかったみたいだったし、こんな車が通ってればわしの声もとどかないだろうし そっちにわたるのも大変だからどうしようと思ったんだけどなあ」
おじいさん 気にはなっていたのだろうが鬼気迫っ探している私に片側三車線の道路越しには声をかけづらかったのであろう。
そして 私は(げっ 見られてたか・・・) と思いつつ 「恐れ入ります オカゲサマで」と精いっぱい気取ってお礼を言ってそそくさとその場を後にしたのであった。






