局の道楽日記

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生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

歌舞伎鑑賞教室~ゴスロリに思いをはせた

2006-06-02 18:26:18 | 見る(映画 劇場 美術館など)
歌舞伎に行ってきた。と言っても銀座の歌舞伎座ではなく 半蔵門の国立劇場で行なわれた歌舞伎鑑賞教室である。これは 都内の高校生が対象だろうか?たまには中学生や私立の小学生なども混じっている。
歌舞伎は好きだけど 系統だった知識もないし 有名な演目は見たいしって私くらいの素人観客にはちょうど良いくらいの企画である。チケットも安いし なかなかお勧めだ。演目の前には 若手の歌舞伎俳優が毎年それぞれの個性で解説をしてくれて それもまたおもしろい。今日は亀三郎だったが、淡々としてさらりとした解説で 私は良いと思ったが一緒にいたおばさま達には 今ひとつ不評だった。 
「獅童君の解説の年のほうがよかったわ~ あの解説聞いて私達があの子(子かい)を贔屓したから人気者になったのよね~」←思い込みって怖い ということである。

演目は「国性爺合戦」であった。詳細ははぶくが近松門左衛門原作で、明国を韃靼国の侵略から再興させようと 日本から 和藤内(明と日本人のハーフ) が父母とやってきて 韃靼国王から和藤内征伐を頼まれてしまった甘輝を翻意させる話。甘輝の妻の錦祥女は和藤内の腹違いの姉で自分の命をかけて夫を翻意させる って お話であった。

筋はともかく 今回私は衣装に惚れた。中国が舞台だけど、和中のニュアンスが入り混じりしかも派手派手ないでたち。和藤内の紫に太綱の格子柄の綿入れから真っ赤な袖やズボンみたいのがのぞくのもすごかったし、甘輝の衣装の色は茶系で渋いが金糸の刺繍がごっちゃり 縁には黒地に金でのラーメンどんぶり模様とこれまた派手。錦祥女に至っては紫地に紅、オレンジ、の牡丹と龍。着物の上にケープがついてたもとからはベージュとピンクのフリルが3重に覗くというものである。
ゴスロリのお姉ちゃんたちが泣いて喜びそうである。こういう舞台では思いっきり派手で現実離れしたものを見ると嬉しくなってしまう。原宿じゃ見たくはないが。。

それから、今日居た高校生はなかなかいい子たちだった。最初暗闇から舞台がせり上がってくるところで 大きな拍手 亀三郎が出てきてまた拍手 だけど 話が始まればピタっと私語はやみ 結構みんな熱心に聴いていたようだ(爆睡してるのもいたけど) そして、私達、着物おばが通ると通路をちゃんとあけてくれるし(単に怖かったのかもしれないが)女の子なんか思いっきりスカートが短くて 連れのおばなど眉をしかめてたけど、なかなか見かけじゃわからないものである。 
見直したな 高校生。彼らも歌舞伎の良さを知ってこれからは自分から劇場に足を運ぶようになるといいな と思った。


コメント
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