tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

「リーダー」と「諺」と「ロールモデル」

2016年06月10日 10時55分17秒 | 社会
「リーダー」と「諺」と「ロールモデル」
 今回もあまり書きたくないことを書いています。ここでのリーダーは勿論 Lのリーダーです。

 リーダーは フォロワーがその人柄や言葉や行動に感銘を受け、ついていこうという気になる人でなければなりません。
 そこで、フォロワーの立場からの判断基準として2つのものを挙げたいと思います。表題の「諺」と「ロールモデル」です。

 かつて諺は大事だと書きました。人類何千年の知恵が詰まっているからです。今回の東京都知事の問題に関わりそうな諺の例を挙げれば、

 ・瓜田に靴を納(い)れず。李下に冠を正さず。
 ・分を識り、足るを知る、己に克って礼に復(かえ)る。
 ・倉廩満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る。
などでしょう。

 フランスで勉強された都知事は「ノブレス・オブリージュ」という言葉(諺)も良くご存じだと思います。

 今、東京都民は、意識するしないに関わらず、こうした基準で今回の問題の推移を判断しているのではないでしょうか。

もう1つの判断ですが、「ロールモデル」という言葉があります。組織行動学や人材開発の分野でよく使われます。ロールは役割、モデルはその形・模範(考え方、言葉、行動など)です。

 組織の中で行動する人は意識、無意識に自分が模範にしたいような人を見つけ、その人のように行動しようと考えるものだというのです。

 「あの人の髪型がいい」、「あの人の着こなしを真似したい」、「あの人の説明は解り易い」、「あの人のようにカッコよく活動したい」、「将来はあの人のようになりたい」・・・・・。

 組織の中で、人間はこうして成長のプロセスを進んでいくのだそうです。言われてみれば「そうかな」ですが、場合によっては「あの人のようにはなりたくない」という反面教師もいるようです。

  リーダーは、フォロワーにとって「魅力」がなければ誰もついて来ないでしょう。誰もついて来ない組織は、組織としての機能は何分の1かに落ちるでしょう。
 
 現に、都政運営の重要課題を論議すべき都議会が、都知事本人の資質などの問題で何日もの時間を費やすような事態が起きていることが、都議会の生産性を大幅に低下させていることは否定できません。生産性低下は必然的にコスト高を齎します。

 都民としては、「早く」何とかなってほしいと願うばかりです。

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