tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

新型コロナはいよいよ終息でしょうか

2023年03月27日 16時04分42秒 | 文化社会
この所、東京の新規コロナ感染者が減少を続けて来ていましたが、この2日ほど、先週比で増加しているようです。
まさかこれが第9波の始まりではないと思っています。矢張り終息は世界的な傾向のようですから、多分安心だろうと楽観派を決め込んでいます。

それにしても、この3年間、世界も日本も、世間も我が家も、コロナ非常時とでもいうような生活を経験しました。

外に出る機会が極端に減ったので、私の場合、脚力がめっきり落ちました。それはこれからの日課の散歩で取り戻せるかもしれませんが、取り返しのつかない3年間という場合もいろいろあるようです。

例えば、中学3年間がコロナの3年と重なってしまったこの3月の卒業生、3年前の4月に憧れの大学に合格したけれども、勉強は非対面が多いし、新しい友人をつくり、クラブ活動の楽しさを期待していた大学生活に残された時間は1年だけです。

こうした人たちにとっては、コロナ禍の3年間は、まさに取り返しのつかない生涯の損失になりかねません。
これがこの世代の人達の生涯にどう影響するかは、今後、教育学の研究テーマになるのかもしれません。

企業社会においても、対面の機会は大きく減り、リモートワーク、テレワーク、在宅勤務、ネット会議など対面の機会は、呑み会を含めて大きく減りました。

こんな状態が始まったころ「転んでもただでは起きるな」と書いた記憶があります。このコロナ禍によって強いられた状態を逆手にとって、より効率のいい、時間もコストも削減できる仕事の仕方を開発できる可能性もあると考えたからです。

そして産業社会、企業社会の場合、多様な努力がなされ、そういった面でも、新しい技術開発、会議の形式、対面を要しないより効率的な仕事の仕方など、多くのノーハウ、それへの合理的な対応の仕方が実験・実習され、生産性向上に貢献した面もあるようです。

特に目立ったのは、NTTの、勤務は原則在宅、出社した場合は主張旅費支払という徹底したトライアルなどでしょう。

ある意味では、アフター5も含め、濃密過ぎた日本流の対面重視の企業世界が、デジタル社会の進展の中で、どこにベストの合理性を発見するかも検証されるでしょう。

在宅勤務の経験が家庭における夫婦の家事分担に影響を与えたことも想像できます。

個人にとってみれば、コロナの3年間は、その3年が人生のどの部分にあったかで、個人個人に与えた影響は様々でしょう。

然しその経験をそれ以降の人生にどう生かすか、個人も企業も社会も、「転んでもただでは起きない」ように仕上げて行かなければならないようです。