tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

二大政党時代へ踏み出せるか

2021年09月19日 22時19分45秒 | 政治
二大政党時代へ踏み出せるか
民主主義は国民の多数の意思によって、政権が交代しうる可能性があって初めて価値のあるシステムになるような気がしています。

中国も共産党一党独裁ですが、一応投票はあります。しかし、投票するにしても、結果は初めからわかっていて、反対票が3票とかいうことだったりするようです。

ロシアでは、対立候補が立候補できないようにする方法もあるようで、国民の意思をどの程度反映するようになっているのか、端からから見ては解らない事ばかりのように感じられます。
ベラルーシなども報道を聞くだけだは同じような感じを受ける人が多いでしょう。

アメリカでは昨年の選挙で政権交代になりましたし、少しさかのぼれば、欧米がスタグフレーションで苦しんだ頃、「失業率とインフレ率を足した数字が20を超えると政権が変わる」などといわれ、現実に、アメリカ、イギリス、フランスなどで政権交代が起きています。

ところが日本の場合は、政権交代に何の制約もないのですが、戦後は殆ど一貫して自民党政権で、得票数が必ずしも反映されないので、政権交代がなかなか起こりにくいようです。

何故そういう事になるのかといえば、野党が多くの党に分裂していて、それぞれ候補を立てるので、得票が割れて、結局当選者数が得票数に比例しないからということになっているようです。

もし。二大政党といった形が出来ていれば、票が無駄にならずに、政権交代も起こりやすいので、どちらの党も政権を取った経験が豊富で、政権が入れ替わっても効率よく国民の希望の沿ったことが出来るのでしょうが、日本はそ うなっていないのです。

今回の選挙でも、野党は細かく分かれていて、従来と同じことが繰り返されそうなので、野党も考えて立候補者の調整を協力してやろうという意見もあるようですが、どんなことになるのでしょうか。

自民党はいつも、国民の為と言っていますが、国民の為にならないことがこのところ多くて、今回はまさに政権交代のチャンスといわれるのですが、野党の方は、相変わらず小党分立のままですから、また今回も同じことの繰り返しかという冷めた意見も結構あるようです

野党s(複数)も国民の為を本気で考えて、大同団結して「挙野党一致」で自分のメンツや細かい主張や権威ではなく「国民の為」の政治をやるべく、本気で、もう少し効率的な得票と当選者の関係を考えて選挙に臨むべきでしょう。  

繰り返しますが、戦後の政権の歴史を見ても、今が最も政権交代の起きやすい状態であることは多くの人が認めるところでしょう。
野党各党首やその中枢の方々には、皆様の頭脳と度量が、今こそ問われていることを確りと自覚され、国民の為の行動を取って頂きたいと思う所です。