tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

デジタル庁に期待する

2021年09月06日 23時01分18秒 | 政治
ついこの春、日本はワクチン後進国なのだという事を聞いて、残念だなあと思ったばかりですが、今度は日本はデジタル化で世界のベスト10にも入れないのだと聞いてまたまたがっかりです。

その日本でも、この度「デジタル庁」が発足して、大臣も事務方トップの監もきまり、スピードを上げて韓国やエストニアやフィンランドに追いつけ(追い越せ?)というっ事になるようです。

歳の割に新しもの好きのせいで、マイナンバーカードなども家内と共にお揃いで作ったりして来ているのですが、折角作ったのに殆ど使い道がありません。私は確定申告に使っていましたが、確定申告の必要もなくなると使い道がありません。

家内などはとっくに本人認証の期限が切れていて、この度マイナポイントを頂くために、市役所まで行って再登録、何度も失敗しながらやっとマイナポイント獲得に成功で「出来た出来た」と自慢していましたが、マイナンバーカードを国民に作らせながら、行政のデジタル化などほとんど進まないままに、もう何年たったのでしょうか。

この度芽出度くデジタル庁が出来ましたが、願わくば、本気で、デジタル化を、急いでやってください。物事をやるのに、徒に時間がかかることが最もコストパフォーマンスを悪くすることは周知です。

やってほしいことはいっぱいありますが2つだけ挙げておきましょう。
1つは、行政関係の事はみなマイナンバーカードでOKという状態の実現です。
健康保険、介護保険、運転免許、身障者手帳、納税証明、印鑑証明、などなど、マイナンバーカードさえ携行していれば、お役所でもどこでもすべてOK、出来ればネット上でOKといった状態に早くならないものでしょうか。
同時に、登録の変更など、いちいち市役所に足を運ばなくても、ネット上で可能にしてほしいものです。

もう一つは、そこまで行くのに、色々な届を書面やネットでやることになるかと思いますが、マイナポイントの取得や、コロナワクチン接種の予約の時のような、ネット上の手続きの分かりにくさに辟易することになるような事の無いよう、誰でも間違わずにスムーズに手続きができるシステムを準備して欲しいと思います。
「一発でできましたよ」というのが自慢になるようなプログラムはご免です。

最後に一言、将来、デジタル化は、一国の政治、社会、経済など、すべての分野をカバーするようなシステムに発展していくのでしょう。
始めるのは部分部分からでしょうが、将来の統合システムとこれから進める部分システムが十分な整合性を持つような進め方が大事ではないかと思います(やり直しはコスト高直結です)。

東京タワーの建設が始まった時「芝公園の辺りのあちこちに、変な斜めの鉄骨構造物を作っているが、あんなものを4つも作って何をしようとしているんだろう」などと言っていた覚えがありますが、結果は寸分の狂いもない東京タワーが完成しました。

建築とデジタルシステムの構築は、同じではないでしょう、しかし、共通の面もあるのではないでしょうか。