2016年1~3月GDP第二次速報
今日、内閣府から標記の数字が発表になりました。第一次速報の後に発表された統計資料などを取り入れてより現実に近い数字ということで、最終報(確報)につながるものですが、多少改善の様子は見られるものの基本的な動きは残念ながら 5月18日に見たものとあまり変わりません。
マスコミ報道などでは対前期比の数字が中心で、
・対前期の名目成長率は、0.5%から0.6%なり、年率換算では、2.0%から2.4%になった。
・対前期の実質成長率は、0.4%から0.5%になり、年率換算では、1.7%から1.9%になった、
ということで、何か日本経済は順調な成長といった印象を与えるものが多いようです。
新しい数字が出て、実体が第一次の推計より少し良いようだ、というのは結構なことですが、やはり対前期の変化で年率2%程度の成長といっても、本当の経済動向のトレンドは解りません。
前回も見て来ました対前年同期のGDP実質成長率を見ますと
第一次速報では2016年4-6月:0.7%
7-9月:1.8%
10-12月:0.7%
2016年1-3月:-0.0%
と今年1-3月は急ブレーキになっていました。
第二次速報で、内訳項目を含めた第一次からの変化を見ますと主なものは
・GDP 成長率:マイナス0.0% → プラス0.1%
・家計最終消費支出:マイナス0.7% → マイナス0.5%
・民間住宅:プラス2.0% → プラス2.1%
・民間企業設備:マイナス0.9% → プラス0.4%
・政府支出:プラス0.9% → プラス0.6%
と、ウエイトの圧倒的に大きい家計消費が少し(0.2ポイント)良くなったのと企業の設備投資がマイナスからプラスになったので、政府支出は少し減ったけれどGDP成長率はかすかに良くなって、マイナス成長ではなくなったということのようです。
とはいえ、過去3四半期、順調に伸びてきたGDPが今年1—3月に来て急ブレーキということには変わりありません。
対前期比というごく短期の動きではなく1年前と比べてどう動いているかというトレンドをじっくり見て、経済動向の判断が必要なように思います。
今日、内閣府から標記の数字が発表になりました。第一次速報の後に発表された統計資料などを取り入れてより現実に近い数字ということで、最終報(確報)につながるものですが、多少改善の様子は見られるものの基本的な動きは残念ながら 5月18日に見たものとあまり変わりません。
マスコミ報道などでは対前期比の数字が中心で、
・対前期の名目成長率は、0.5%から0.6%なり、年率換算では、2.0%から2.4%になった。
・対前期の実質成長率は、0.4%から0.5%になり、年率換算では、1.7%から1.9%になった、
ということで、何か日本経済は順調な成長といった印象を与えるものが多いようです。
新しい数字が出て、実体が第一次の推計より少し良いようだ、というのは結構なことですが、やはり対前期の変化で年率2%程度の成長といっても、本当の経済動向のトレンドは解りません。
前回も見て来ました対前年同期のGDP実質成長率を見ますと
第一次速報では2016年4-6月:0.7%
7-9月:1.8%
10-12月:0.7%
2016年1-3月:-0.0%
と今年1-3月は急ブレーキになっていました。
第二次速報で、内訳項目を含めた第一次からの変化を見ますと主なものは
・GDP 成長率:マイナス0.0% → プラス0.1%
・家計最終消費支出:マイナス0.7% → マイナス0.5%
・民間住宅:プラス2.0% → プラス2.1%
・民間企業設備:マイナス0.9% → プラス0.4%
・政府支出:プラス0.9% → プラス0.6%
と、ウエイトの圧倒的に大きい家計消費が少し(0.2ポイント)良くなったのと企業の設備投資がマイナスからプラスになったので、政府支出は少し減ったけれどGDP成長率はかすかに良くなって、マイナス成長ではなくなったということのようです。
とはいえ、過去3四半期、順調に伸びてきたGDPが今年1—3月に来て急ブレーキということには変わりありません。
対前期比というごく短期の動きではなく1年前と比べてどう動いているかというトレンドをじっくり見て、経済動向の判断が必要なように思います。