余裕のある経済、ない経済
国や企業、家計など、それぞれの経済を見ていますと、「余裕のある経済」と、「余裕のない経済」があるような感じを、最近、特に強く受けます。
家計でいえば、安定した住居に住んで、それなりの貯蓄もあり、多少つましくても、所得の範囲で、家族が協力して暮らしているような家庭です。多少の経済変動があっても、ある程度は耐えて回復を待つとか、新しいチャンスにチャレンジすることが出来るような家計は、余裕のある家計でしょう。
反対に、英語の諺で「手から口へ」というのがありますが、収入は右から左へ支出に回り、場合によっては、返済計画の立たない借金があったりしますと、収入が減ればとたんに行き詰まるようなことになります。これは余裕のない家計でしょう。
こうした状況は必ずしも収入の水準とは関係がないこともありえます。
企業でいえば、 自己資本比率の高い企業は余裕のある企業でしょう。自己資本比率の低い企業は、資金繰りが生命線になり、バランスシートよりキャッシュフロー表が大事になります。経済変動に弱く、場合によっては、倒産して不況の影響を増幅する可能性もありえます。
国でいえば、現状の日本は余裕のある国であり、アメリカは余裕のない国ということになりましょう。もちろんアメリカは経済のフローだけでない天然資源も含むトータルな力でいえば、大変に余裕のある国なのかもしれませんが、現状の経済では、国も企業も家計も余裕のない国になっていしまっています。
余裕のない経済では、経済変動はまともに来ますし、場合によっては、それを増幅するようなことにもなります。余裕のある経済は経済変動を吸収して、経済変動の緩衝材になることも可能です。
資本主義を安定させるには、余裕のある経済を増やすことでしょう。これはその国(国、企業、家計)の所得水準の高さ(一人当たり国民所得)によるのではなく、その国の経済活動の中身(あり方)によるようです。
IMFはこの辺りの監督をする国際機関のようですが、アメリカのように相手が大きいと出来ないのでしょうか。
国や企業、家計など、それぞれの経済を見ていますと、「余裕のある経済」と、「余裕のない経済」があるような感じを、最近、特に強く受けます。
家計でいえば、安定した住居に住んで、それなりの貯蓄もあり、多少つましくても、所得の範囲で、家族が協力して暮らしているような家庭です。多少の経済変動があっても、ある程度は耐えて回復を待つとか、新しいチャンスにチャレンジすることが出来るような家計は、余裕のある家計でしょう。
反対に、英語の諺で「手から口へ」というのがありますが、収入は右から左へ支出に回り、場合によっては、返済計画の立たない借金があったりしますと、収入が減ればとたんに行き詰まるようなことになります。これは余裕のない家計でしょう。
こうした状況は必ずしも収入の水準とは関係がないこともありえます。
企業でいえば、 自己資本比率の高い企業は余裕のある企業でしょう。自己資本比率の低い企業は、資金繰りが生命線になり、バランスシートよりキャッシュフロー表が大事になります。経済変動に弱く、場合によっては、倒産して不況の影響を増幅する可能性もありえます。
国でいえば、現状の日本は余裕のある国であり、アメリカは余裕のない国ということになりましょう。もちろんアメリカは経済のフローだけでない天然資源も含むトータルな力でいえば、大変に余裕のある国なのかもしれませんが、現状の経済では、国も企業も家計も余裕のない国になっていしまっています。
余裕のない経済では、経済変動はまともに来ますし、場合によっては、それを増幅するようなことにもなります。余裕のある経済は経済変動を吸収して、経済変動の緩衝材になることも可能です。
資本主義を安定させるには、余裕のある経済を増やすことでしょう。これはその国(国、企業、家計)の所得水準の高さ(一人当たり国民所得)によるのではなく、その国の経済活動の中身(あり方)によるようです。
IMFはこの辺りの監督をする国際機関のようですが、アメリカのように相手が大きいと出来ないのでしょうか。