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写真 プロとアマチュアの決定的な違い

2024-03-21 12:08:12 | 写真・映像
最近は若年層の間でもフィルムカメラが流行しているようだ。昔のフィルムカメラ自体を知らない世代なので、彼らにとっては「新しいもの」なのであり、興味をそそる対象になるのであろう。

ところが、「なぜフィルムカメラに関心があるのか」の理由を問うと、「現像されて返ってくるまで、どのように写っているか分からないので」、だそうだ。アマチュアが趣味で撮影して楽しむ限り、どのようなところに面白みを見出そうと、それは自由というものだが、しかし前言は「アマチュアならではの台詞」でもあるのだ。

アマチュア写真家とプロフェッショナル写真家はどこが異なるのだろうか?
それを下に示す。


[アマチュア]
「現像が終わってフィルムが手元に返ってくるまで、自分がどのように撮影したかわからない」。「現像が済むまで結果の映像がどうなっているか、自分でも想像できない」。フィルムが現像から返ってきて初めて結果を知る。



[プロフェッショナル]
現像しなくても、自分が行った撮影の「カメラの各種設定(露出・シャッタースピード・ストロボの加減・ASA・レンズの選択、等々)」「光(自然光・照明光)の具合」「被写体(人物・物・風景問わず)の状態」などによって最終的に「どのように写っているかは、現像前から判っている」。それに加えて、デジタルで撮影した場合とフィルムで撮影した場合の質感の相違も把握している。



プロというのは最初から「このように写したい」という具体的なイメージが先にあって、それに沿ってカメラや光をセッティングするのである。従って、現像前に「どのように写るか」は把握しているのである。それができるからプロなのだ。一方、アマチュアはカメラの設定をどうすればどうなるかが分からないので、だから現像が終わるまで「どのように写っているか」が分からないのである。だから「意外に良く取れてるね」などと言うのだ。ベクトルが全く逆であることが分かる。






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