NHK出身の池上彰氏に依るニュース解説番組は一見理解の難しい報道事案について「具体的に何がどうなっているのか」を丁寧に説明してくれる番組として一般国民から重宝され親しまれてきた。
筆者もその初期の頃にはよく視聴していたし、その解説内容にも納得できるものがあった。しかし、いつの頃からか、その内容に疑問を感じるようになり、それ以来は疑惑の目を向けている。池上氏の言説に普遍妥当性を感じなくなったからである。
それでもテレビしか見ない世帯(ネットを使わない人々)においては今でも池上氏は無批判に支持されているようである。これは左翼姿勢を持つマスメディアにとっては好都合なプロパガンダの手段になり得る、ということになる。左翼姿勢ですぐに連想されるメディアとして朝日新聞が思い出されるが、その系列TV局であるテレビ朝日には「池上彰のニュース そうだったのか!!」という有名な番組がある。この番組も今では大いに左翼思想のプロパガンダに貢献しているようだ。
同番組の9月5日の放送ではサブタイトルが「世界のしくみが中国式に!?中国徹底解説SP」となっており、サブタイトルを見ただけで「中国に忖度し奉仕する」内容であることが丸わかりである。印象操作と言っていいだろう。放送機関として「公正中立な立場を堅持する」ことなど完全に放棄しているのだろうし、放送法違反の疑義が生じる。
この日の放送でも尖閣諸島問題に於いて、松嶋尚美氏が「尖閣諸島は日本のものなんでしょ?」と投げかけたのに対して、池上彰氏は「日本は日本のものだと言ってる」と、中国の主張にも理があるかのような答え方をしているし、そもそも日本の領土である正当性を全く説明していないのだ。池上彰氏はかねてから「番組で自分の意見は言わない」と言っており、今回の手法もその線に沿った公正中立の立場をとった…かのように見せかけて実は限りなく中国側の立場に配慮をしているのが実態である。これが印象操作の一つである。
尖閣諸島はかつて中国の領土であったことは歴史上一度もない。全くない。(*1) 明治時代に国際法上も適法な処理によって日本の領土となっている。また、中国の古い文書や歴史文献に於いて、中国が「尖閣諸島が日本の領土であることを公式に認めている」事が確認できる。その後も中国は”ある時点”までは尖閣諸島について何も言わなかった。その「ある時点」とは、1969年に国連の報告書で東シナ海に石油等の資源があることが指摘された時である。その後、1971年になって中国は突然尖閣諸島の領有権について身勝手な主張を始めたのだ。
中国はそこに「資源がある」と判った途端に「俺のものだ」と言い始めたのである。まるでジャイアンだ。発想も言い分もまるでジャイアンのような幼い子供の振る舞い方である。
また、中国が言う第一列島線の内側に尖閣諸島は勝手に組み込まれている。第1列島線とは中国の軍事戦略上の概念であり、海上に引かれた戦力展開の目標ラインであり対米防衛線である。
中国の言い分は全く一方的で身勝手極まりないものであり、国際法上も妥当性は認められないものである。それにも関わらず、池上氏はあたかも中国の言い分にも妥当性があるかのように説明する。日本の主張に絶対性があることを認めていないのが池上氏の立場である。これは紛れもない印象操作であり、池上氏に対して強い違和感を持つところである。
また、池上氏が中国を擁護する一方でアメリカに批判的な姿勢を見せている事も朝日系のTV番組らしい有り様である。現在、世界的に中国の凶悪な本性は知られつつあるのだし、武漢コロナウィルスの対応一つとっても発生国である責任を果たさず謝罪もせず居丈高にふんぞり返っている傲慢な姿勢はどう見ても凶悪そのものであるが、池上氏の論理にかかれば「中国は悪くない」→「日本は中国側に配慮すべき」という結論に至る。
池上氏の説明は一見したところ、あたかも公正中立であるかのように見えるが、しかしそれとなく中国の言い分に妥当性を認めている点で(明らかに)悪意が感じられる。中国の主張に普遍性も正当性も皆無であるにも関わらず、である。そういう意味では池上彰氏はかなり曲者の工作員と言えるかもしれない。前述のように、その言い分は一見もっともらしいのだが、しかし核心部分に迫るとやや誤魔化しが入ってきて最重要な核心部分に至っては(それとなく)「嘘」で真実を覆い隠す・・・今やまともな人々からは池上氏は一種の危険人物として認識されている。(*2) 中国側から見れば体の良い工作員であり活動家ということになるだろう。
朝日新聞、テレビ朝日、と、極左傾向が目立つメディアでの番組だからそうならざるを得ない部分もあるだろう。しかし、池上氏自身も出身大学である慶応大学時代には当時の学生運動である全共闘で左翼活動家として動いていたそうなので、音楽で言う通奏低音のように左翼思想で通じるものがあるのかもしれない。テレ朝で冠番組を持っているのも決して偶然ではない、ということだろう。池上氏は決して公正でも中立でもないのだ。
番組では中国製スマホアプリのTikTok問題についても解説していた。アメリカで禁止令が出た事や日本でも地方行政府では扱いを中止したりしている事例、また、自民党内で議論されていることは言うのだが、日本政府は「禁止とまでは言ってない」ことを強調している。また、インドでも既に禁止された事実は言わなかったのである。結局、池上氏はこの危険極まりない中国製アプリについても中国擁護の立場で説明しているのは明白であり、その危険性をつぶさに語ることはしていない。なお、TikTokの危険性については当ブログでも2度に渡って解説しているので下記を参照されたい。
TikTokなどの中国製品が本当に危険である理由
危険なTikTokを激推しするフジテレビ その訳とは
また、アメリカ大統領選挙についてもトランプ大統領を貶めてバイデン氏を支持するニュアンスで解説されていた。これもまた左翼系テレビ朝日の意図通りであろう。その他のテーマについても、いずれも中国擁護・中国支持の立場が鮮明な池上解説であった。
いずれにしても、日本のメディアはこうして中国に侵食されているのであり、静かに目立たぬように中国共産党の利益になるようなプロパガンダを今日も流し続けているのである。その意味では現在の日本は決して平時とは言えない。武漢コロナウィルス感染拡大の事案も合わせて一種の戦時に突入していると言っても過言ではない状況である。池上彰氏とその番組が日本にとっての害悪を流布し続ける事を決して看過せず厳しく監視してゆく姿勢を崩してはならないのだと思う。そうしないと、「気がついたら中国に侵略されていた」という事にもなりかねないのだ。冗談ではない。情報面で日本人の洗脳を試みる池上彰氏は今の日本メディアに於ける要注意人物の一人なのである。
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(*1)
ちなみに台湾もまた中国の領土であったことは歴史上一度もない。中国は「一つの中国」政策で台湾を併合する事を当然のように要求しているが、そもそもそんな扱われ方をされる筋合いは全く無いのである。
(*2)
池上彰氏を信奉し、YouTubeの自己のチャンネルで虚偽の説明を撒き散らしていることで知られる中田敦彦氏も同様である。
筆者もその初期の頃にはよく視聴していたし、その解説内容にも納得できるものがあった。しかし、いつの頃からか、その内容に疑問を感じるようになり、それ以来は疑惑の目を向けている。池上氏の言説に普遍妥当性を感じなくなったからである。
それでもテレビしか見ない世帯(ネットを使わない人々)においては今でも池上氏は無批判に支持されているようである。これは左翼姿勢を持つマスメディアにとっては好都合なプロパガンダの手段になり得る、ということになる。左翼姿勢ですぐに連想されるメディアとして朝日新聞が思い出されるが、その系列TV局であるテレビ朝日には「池上彰のニュース そうだったのか!!」という有名な番組がある。この番組も今では大いに左翼思想のプロパガンダに貢献しているようだ。
同番組の9月5日の放送ではサブタイトルが「世界のしくみが中国式に!?中国徹底解説SP」となっており、サブタイトルを見ただけで「中国に忖度し奉仕する」内容であることが丸わかりである。印象操作と言っていいだろう。放送機関として「公正中立な立場を堅持する」ことなど完全に放棄しているのだろうし、放送法違反の疑義が生じる。
この日の放送でも尖閣諸島問題に於いて、松嶋尚美氏が「尖閣諸島は日本のものなんでしょ?」と投げかけたのに対して、池上彰氏は「日本は日本のものだと言ってる」と、中国の主張にも理があるかのような答え方をしているし、そもそも日本の領土である正当性を全く説明していないのだ。池上彰氏はかねてから「番組で自分の意見は言わない」と言っており、今回の手法もその線に沿った公正中立の立場をとった…かのように見せかけて実は限りなく中国側の立場に配慮をしているのが実態である。これが印象操作の一つである。
尖閣諸島はかつて中国の領土であったことは歴史上一度もない。全くない。(*1) 明治時代に国際法上も適法な処理によって日本の領土となっている。また、中国の古い文書や歴史文献に於いて、中国が「尖閣諸島が日本の領土であることを公式に認めている」事が確認できる。その後も中国は”ある時点”までは尖閣諸島について何も言わなかった。その「ある時点」とは、1969年に国連の報告書で東シナ海に石油等の資源があることが指摘された時である。その後、1971年になって中国は突然尖閣諸島の領有権について身勝手な主張を始めたのだ。
中国はそこに「資源がある」と判った途端に「俺のものだ」と言い始めたのである。まるでジャイアンだ。発想も言い分もまるでジャイアンのような幼い子供の振る舞い方である。
また、中国が言う第一列島線の内側に尖閣諸島は勝手に組み込まれている。第1列島線とは中国の軍事戦略上の概念であり、海上に引かれた戦力展開の目標ラインであり対米防衛線である。
中国の言い分は全く一方的で身勝手極まりないものであり、国際法上も妥当性は認められないものである。それにも関わらず、池上氏はあたかも中国の言い分にも妥当性があるかのように説明する。日本の主張に絶対性があることを認めていないのが池上氏の立場である。これは紛れもない印象操作であり、池上氏に対して強い違和感を持つところである。
また、池上氏が中国を擁護する一方でアメリカに批判的な姿勢を見せている事も朝日系のTV番組らしい有り様である。現在、世界的に中国の凶悪な本性は知られつつあるのだし、武漢コロナウィルスの対応一つとっても発生国である責任を果たさず謝罪もせず居丈高にふんぞり返っている傲慢な姿勢はどう見ても凶悪そのものであるが、池上氏の論理にかかれば「中国は悪くない」→「日本は中国側に配慮すべき」という結論に至る。
池上氏の説明は一見したところ、あたかも公正中立であるかのように見えるが、しかしそれとなく中国の言い分に妥当性を認めている点で(明らかに)悪意が感じられる。中国の主張に普遍性も正当性も皆無であるにも関わらず、である。そういう意味では池上彰氏はかなり曲者の工作員と言えるかもしれない。前述のように、その言い分は一見もっともらしいのだが、しかし核心部分に迫るとやや誤魔化しが入ってきて最重要な核心部分に至っては(それとなく)「嘘」で真実を覆い隠す・・・今やまともな人々からは池上氏は一種の危険人物として認識されている。(*2) 中国側から見れば体の良い工作員であり活動家ということになるだろう。
朝日新聞、テレビ朝日、と、極左傾向が目立つメディアでの番組だからそうならざるを得ない部分もあるだろう。しかし、池上氏自身も出身大学である慶応大学時代には当時の学生運動である全共闘で左翼活動家として動いていたそうなので、音楽で言う通奏低音のように左翼思想で通じるものがあるのかもしれない。テレ朝で冠番組を持っているのも決して偶然ではない、ということだろう。池上氏は決して公正でも中立でもないのだ。
番組では中国製スマホアプリのTikTok問題についても解説していた。アメリカで禁止令が出た事や日本でも地方行政府では扱いを中止したりしている事例、また、自民党内で議論されていることは言うのだが、日本政府は「禁止とまでは言ってない」ことを強調している。また、インドでも既に禁止された事実は言わなかったのである。結局、池上氏はこの危険極まりない中国製アプリについても中国擁護の立場で説明しているのは明白であり、その危険性をつぶさに語ることはしていない。なお、TikTokの危険性については当ブログでも2度に渡って解説しているので下記を参照されたい。
TikTokなどの中国製品が本当に危険である理由
危険なTikTokを激推しするフジテレビ その訳とは
また、アメリカ大統領選挙についてもトランプ大統領を貶めてバイデン氏を支持するニュアンスで解説されていた。これもまた左翼系テレビ朝日の意図通りであろう。その他のテーマについても、いずれも中国擁護・中国支持の立場が鮮明な池上解説であった。
いずれにしても、日本のメディアはこうして中国に侵食されているのであり、静かに目立たぬように中国共産党の利益になるようなプロパガンダを今日も流し続けているのである。その意味では現在の日本は決して平時とは言えない。武漢コロナウィルス感染拡大の事案も合わせて一種の戦時に突入していると言っても過言ではない状況である。池上彰氏とその番組が日本にとっての害悪を流布し続ける事を決して看過せず厳しく監視してゆく姿勢を崩してはならないのだと思う。そうしないと、「気がついたら中国に侵略されていた」という事にもなりかねないのだ。冗談ではない。情報面で日本人の洗脳を試みる池上彰氏は今の日本メディアに於ける要注意人物の一人なのである。
--------------------------
(*1)
ちなみに台湾もまた中国の領土であったことは歴史上一度もない。中国は「一つの中国」政策で台湾を併合する事を当然のように要求しているが、そもそもそんな扱われ方をされる筋合いは全く無いのである。
(*2)
池上彰氏を信奉し、YouTubeの自己のチャンネルで虚偽の説明を撒き散らしていることで知られる中田敦彦氏も同様である。