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Something New.

「中国ワクチン外交本格化」について

2021-01-21 10:56:00 | 国際
アジア・アフリカ・南米・欧州など世界に対して中国のワクチン外交が本格化している。セルビアでは中国製薬大手シノファームが開発したワクチン100万回を輸入する予定で、ハンガリーも契約を交わしたとのことである。

暴言外交でおなじみの中国・王毅外相は東南アジアを歴訪して、ミャンマーには中国製ワクチン30万回分を無償提供、フィリピンにも50万回分の無償提供を申し出ている。インドネシアのジョコ大統領は王毅外相の到着に合わせて中国シノバック製のワクチンを接種したそうである。王毅外相はたいそう喜んで称賛したようである。


そもそも中国は武漢コロナウィルスをばら撒いて世界中に特大の迷惑をかけている(*1)にも関わらず、初期にはマスク外交で、今回はワクチン外交で世界に恩を売ろうとしている。なんとも図々しくも凶々しい態度である。恥知らずの極みだろう。だが、二百歩譲って恩を売る事を黙認したとしてもそれだけでは済まない重大な問題を含んでいる事実は記しておかねばならないだろう。


この中国製ワクチンには裏がある。
それについて作家で中国ウォッチャーの石平氏が解説しているのでそれを紹介したい。


ここ2週間くらい中国国内で話題になっているワクチン関連の情報がある。今回の中国製ワクチンには「副作用が300個以上ある」というものだ。

どういうことか?

とある中国人の医師が中国製ワクチンの説明書を読んでみたところ、想定できる副作用が三百数十個もあることに喫驚した。度肝を抜く数である。

曰く、「これを服用する場合によっては吐き気がする」「頭痛が起きる」等々の副作用について延々と羅列されていたのである。

「あり得る副作用が300個以上」というのはそもそもワクチンとして失格であることは言うまでもないが、それほど多いとなると命の危険すら予感するほどだ。しかしそこは中国である。これがまかり通るのだ。

この事実を中国人医師がSNSで暴露した事でここ2週間ほど中国国内で大きな話題になっているのである。

これほどいい加減なワクチンでも中国は一日も早く1時間でも早く作りたかったのだ。ワクチン外交で諸外国に恩を売る為である。


誰がそうしたかったのか?
もちろん習近平主席である。


中国の中央政府では最初からワクチン外交を念頭に置いて開発を急いだのである。はじめから世界各国に先んじて開発するよう急いでいたのだ。習近平主席は国内メーカーに大号令をかけて急がせた。アメリカよりも日本よりも早く作ること。それが大命題だった。遅れたらワクチン外交ができないからだ。

中国共産党政府のそのような思惑で開発されたワクチンであるから「副作用があろうがなかろうがとにかく早く作れ」、と。中国では何をするにも何を作るにも中国共産党の利益になることが第一目的である。何はなくとも共産党…それが中国だ。

つまり、ワクチン開発を急がせたのも中国国民の健康を考えてのものでない。(*2)
外交で得点を稼ぎ諸外国に恩を売りたいが為だけの目的で作らせたのである。そもそも最初から動機が不純なのである。不純極まりない。

なので、中国製ワクチンを接種することは厳に避けるべきであろう。


ならば上述の「ジョコ大統領がワクチンを接種した」というのは本当に中国製のワクチンだったのかという疑問も湧いてくる。真偽は不明だが中国なら相手国首脳に対しては外国製ワクチンを提供した可能性は高い。そもそも合格点に達していない中国製を打たせる筈もないだろう。


中国では自国でワクチンを開発したにも関わらず、その一方で外国からワクチンを輸入する予定である。

なぜか。

本当に効く外国製ワクチンは中国のエリート層(上級国民)だけが打つからである。エリート層とは共産党のエリート階層である。下級国民たる一般中国人と外国人には中国製のワクチンを与えるのである。こうした構造が既に判っているのだ。


開発途上国の多くは財政事情等いろいろな理由があって安価な中国製を輸入したり贈呈されたりするしか道がないのだが、しかし実態は上記の通りである。とんでもない話だ。


習近平主席たち共産党中央の人間達は中国製ワクチンは絶対に接種しない。絶対に、だ。共産党関係者用にはアメリカやヨーロッパからワクチン数千万人分を輸入する予定である。

ここで注目すべきは共産党関係者用に何本のワクチンを輸入するのか?である。その数字が明らかになったら、それが「中国の共産党エリート階層の人数」を表している、ということだ。それで判明するのである。





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(*1)
中国は武漢コロナウィルスの発生と感染拡大を2019年11月~12月には既に知っていたにも関わらず、その情報を隠蔽して世界各国がウィルスの拡散防止策をとるタイミングを遅らせた。日本に対しては春節(中国の旧暦の正月/2月初旬~中旬)の時期に大量の感染中国人を送り込んできた。それが原因で日本でも感染拡大が始まったのである。日本政府も武漢コロナウィルスの猛威を全く理解できず入国禁止等の有効な措置をとることができずに感染を拡大させてしまった。ちなみにこの時の厚労相が今の加藤官房長官である。無為無策で無能な人物である。

(*2)
武漢市のような感染拡大地域で中国政府がやったのは感染者発生したアパート丸ごと一棟閉鎖(出入口完全封鎖)して住民全部を病死・餓死させることでウィルス感染拡大を止める、というとんでもない施策だ。人権もへったくれもない。中国の中央政府が気に入らないものは人間の命であろうとも平然と抹殺する…それが中国共産党なのである。


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<2021年3月14日:追記>
香港政府は3月13日、中国製の新型コロナウイルスのワクチンを接種した男性2人が死亡したと発表した。2週間強で6人が接種後に死亡しており、接種のキャンセルが増えている、としている。いわんこっちゃない、案の定である。中国政府は世界に恩を売るために急ぎワクチンを製品化した。しかしワクチンというのは安全であるかの確認に通常数年を要するものである。それをせずに製品化したということは、実地に世界中の人をテスターに見立てて、それで安全性の確認をしているのではないか、と思えるほどである。中国ならやりかねない雑で乱暴で無責任な姿勢である。

<2021年4月21日:追記>
中国製ワクチンが予想通り全然効果がなく感染は止まらないようである。その実態を報告する報道を2つ紹介する。

チリ、ワクチン接種でも感染止まらず 大半が中国製

中国製ワクチンは「効果小さい」 中国当局者が発言、すぐ修正