10月4日 (火) /
今日は辛うじて青空がみえる。これも今日限り、明日はまた雨模様らしい。一体「秋」はどこへ行てしまったのだろう。
打ち続く「秋雨」にはほとほとうんざり。戸外にでる気力さえ涌かない。爽やかな秋の気配に身を置くことなど当分は望み薄だ。
だが、リビングからふっと窓外の景色を見たら、いつしか庭には秋の花々が咲いているのに気付く。くさくさする雨の中でも光さえ射せば秋が静かに忍び寄っていることを知らされる。
そして、窓外からは金木犀の香りも漂ってきた。
庭に出てみたら、我が庭のメインツリーというべき金木犀が黄色い花をびっしりと付け、香しい秋の匂いを辺り一面に発散していた。
金木犀の花の寿命は短い。後に三日もすれば花が散りこの香りは消え、記憶だけが残る。このはかなさも秋の味わい。