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京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京町屋中京(29)水口屋甚平衛、太*家、吉*家、IKARIYA BEIKA、gallery遊、辻森自転車商会

2019-10-25 17:18:59 | 京都の町 町屋・建造物


京都の町屋中京区の続き、第29回です。

水口屋甚平衛
業務用のれん・座布団の専門店です。
店内には店舗用から家庭用の様々な「のれん」と「ざぶとん」が所狭しと並んでいます。
100年前のレンガ造りと土蔵が並び、中でつながって一つの店舗になっています。
現在の店主は八代目 水口屋甚兵衛 です










太*家










吉*家








IKARIYA BEIKA










gallery 遊





不明(表札なし)
立派な町屋です。










辻森自転車商会
明治時代後期創業の自転車屋さんです。
町家の屋根に乗った自転車が目をひきます。










株式会社大塚
株式会社大塚は、徳川吉宗が八代将軍につく享保二年(一七一七)、初代保多屋吉兵衛が近江国(滋賀県)において織物卸業を創業して以来、明治時代に京都三条高倉に出店、大正時代、現在の地に移転し、主に白生地を扱う問屋として現在に至っています。











京町屋外観の特徴
屋根一階庇の最前列は一文字瓦葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。
ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。
駒寄
家と道との境界に巡らされた格子の垣。元は牛馬をつなぐためのものでした。
意匠もさまざま、栗や欅などの硬い木が使われることもあります。
鍾馗
厄除けの瓦人形は京町屋の屋根の象徴です。


各種建造物指定の説明
国・登録有形文化財
緩やかな規制により建造物を活用しながら保存を図るため,平成8年度施行の文化財制度で,登録された建物が登録有形文化財です。
登録文化財には,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものといった基準を満たす建造物が対象となります。
京都市では,近代の建造物を中心に積極的に登録を進め,市内243件(平成31年1月末現在告示分)が登録されています。

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。


京都を彩る建物
京都市内には京都の歴史や文化を象徴する建物が,所有者のたゆまぬ努力により,世代を越えて継承されています。
しかし,その存在と魅力が十分に伝わっていないものや,維持・継承が危ぶまれているものもあります。
そこで,京都の財産として残したい建物や市民から募集し,市民ぐるみで残そうという気運を高め,様々な活用を進めることなどにより,維持・継承を図ろうというものです。
京都を彩る建物は市民から推薦を受け、審査委員会で選定された建造物です。
京都市内で世代を越えて継承され,京都の歴史や文化を象徴し、概ね50年以上の建造物(国又は地方公共団体が所有しているものは除く)です。


嵐山公園展望台、竹林の道、小倉池、常寂光寺、落柿舎、二尊院

2019-10-25 05:47:37 | 2019紅葉


一昨日の嵐山渡月橋天龍寺の続きです。

嵐山公園展望台





大悲閣千光寺
黄檗宗系の単立寺院で山号は嵐山。本尊は千手観音菩薩、江戸時代の豪商角倉了以の木像がある。
切り立った岩肌に建つ舞台造りの観音堂(客殿とも)は大悲閣と呼ばれている。





星のや京都
宿泊の往来は舟です。





竹林の道
朝8時過ぎですが、相変わらず観光客が多いですね。
撮影は大河内山荘前









小倉池





コスモス










常寂光寺









かなり色づいています。





烏瓜(カラスウリ)





小倉山





落柿舎













山茶花も咲いています。










二尊院





これから紅葉シーズンに入るとこのコースは大混雑します。




京町屋中京(28)高*家、Salon de gigiとREMAX、御装司黒田、大*家、山*家、冨*家、一心庵、日月荘、きもの鶴

2019-10-24 17:56:57 | 京都の町 町屋・建造物


京都の町屋中京区の続き、第28回です。

高*家




















Salon de gigiとREMAX
トリミングサロンです。















御装司黒田
当社ホームページ
「京都御苑・堺町御門前に店を構え、江戸初期より装束を調進し、自家製仕立てから衣紋(着付け)まで一貫して携わっております。
当主は代々「丹波屋平七」を襲名してきましたが、明治維新以後「黒田」姓を名乗るようになりました。
京都では葵祭・時代祭・稲荷祭・吉田追儺式などの装束を調進。
現在では、研究資料として博物館・大学からも依頼を受け、有職故実に則った装束の調進に努めております。」





大*家





山*家











冨*家





一心庵





日月荘
京都御所南にあるゲストハウスです。










きもの鶴
京都御所の堺町御門の斜め向かい、丸太町通りに面している着物のお店です。









京町屋外観の特徴
屋根一階庇の最前列は一文字瓦葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。
ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。
駒寄
家と道との境界に巡らされた格子の垣。元は牛馬をつなぐためのものでした。
意匠もさまざま、栗や欅などの硬い木が使われることもあります。
鍾馗
厄除けの瓦人形は京町屋の屋根の象徴です。


各種建造物指定の説明
国・登録有形文化財
緩やかな規制により建造物を活用しながら保存を図るため,平成8年度施行の文化財制度で,登録された建物が登録有形文化財です。
登録文化財には,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものといった基準を満たす建造物が対象となります。
京都市では,近代の建造物を中心に積極的に登録を進め,市内243件(平成31年1月末現在告示分)が登録されています。

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。


京都を彩る建物
京都市内には京都の歴史や文化を象徴する建物が,所有者のたゆまぬ努力により,世代を越えて継承されています。
しかし,その存在と魅力が十分に伝わっていないものや,維持・継承が危ぶまれているものもあります。
そこで,京都の財産として残したい建物や市民から募集し,市民ぐるみで残そうという気運を高め,様々な活用を進めることなどにより,維持・継承を図ろうというものです。
京都を彩る建物は市民から推薦を受け、審査委員会で選定された建造物です。
京都市内で世代を越えて継承され,京都の歴史や文化を象徴し、概ね50年以上の建造物(国又は地方公共団体が所有しているものは除く)です。






少し色づきはじめた嵐山 渡月橋、天龍寺

2019-10-24 06:35:01 | 2019紅葉


十月初旬に訪れた嵐山ですが、昨日行くと少しですが色づきはじめてきました。
昨年も一昨年も紅葉前の台風直撃でサッパリでしたが、今年は直撃はなく、気温さえ下れば紅葉の美しい嵐山になると期待したいです。



















10月4日撮影の嵐山です。
これと比較すると少しずつ色づいているのがわかります。





天龍寺僧堂の雲水托鉢









桂川南岸より

























渡月橋と比叡山
少し山水画っぽくなっていました。





手漕ぎの舟がやって来ました。





渡月小橋















天龍寺










法堂





宝厳院秋の公開です。





嵐山の美しい紅葉に出会えるのはなかなか大変です。
この4,5年は空振り続きですが、今年は期待したいところです。


『そうだ京都、行こう』2016年ポスター 天龍寺








2019そうだ京都、行こう 真如堂の次は、永観堂、南禅寺へ

2019-10-23 16:20:13 | 2019紅葉


今年の『そうだ京都、行こう』は真如堂と金戒光明寺ですが、そこから歩いて行けるのが永観堂と南禅寺です。
秋の紅葉にお出かけの方にはお勧めのコースです。

永観堂
総門前に看板が立ちました。
ここのキャッチコピーは、『きっと「一生ものの秋」が見つかります。』
寺宝展 11/6ー12/4 ライトアップ同時開催


1996年ポスター












少しずつ色づいてきました。
11月に入ると池の周りの紅葉がきれいになります。





















南禅寺

1994年ポスター





天授庵ポスター2002年





一昨日の南禅寺





天授庵





法堂





三門





庫裏





最勝寺





疏水





水路閣














紅葉はこれからですが、少しずつ色づいていくのを見るのも楽しいです。





嵯峨大念佛狂言 「橋弁慶」 「大原女」

2019-10-23 05:47:08 | 京都めぐり


10月20日の日曜日、嵯峨釈迦堂(清凉寺)境内の狂言堂で、嵯峨大念佛狂言秋季公演が行われました。









嵯峨大念佛狂言は京都三大狂言の一つで、鎌倉時代に始まったとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
この狂言は、能楽の狂言とはだいぶ様子が違います。
狂言師というプロではなく、演者も囃子も裏方もすべて住民の手で行われる。
役者全員が面をつける「仮面劇」で、セリフのない「無言劇」。
「融通念仏」と「大念佛会」に連なる宗教的な背景を持っていることが特徴です。

当日の演目
「橋弁慶」
「大原女」 1991年を最後に上演が途絶えていた演目、28年ぶりに復活
「紅葉狩」





開始前の狂言堂






橋弁慶
よく知っている物語では、千本の刀を集めるために夜な夜な五条の橋で刀を持った人を襲っていた弁慶が、あと一本に迫った夜、笛を吹く牛若に出会い、手玉に取られて降参し、家来になるというものです。
狂言では牛若が人斬りででてきます。

登場人物:牛若丸・弁慶・太刀持・斬られ(三人)
女装した牛若丸は五条の橋のたもとで笛を吹き立ち去る。





弁慶は供を従え 五條天神にお参りにやって来る。





牛若丸が通行人を斬り捨てている。
一人目









二人目





三人目も斬り捨てる。









そこへ弁慶が通りかかり大刀打ちとなる。





牛若丸に薙刀を打ち落 とされた弁慶は力つき降伏する。牛若丸は弁慶を従え立ち去る。





大原女(おはらめ)
登場人物:旦那・供・母親・三姉妹

舞台は大原の里。花見にやってきた旦那と供は、そこで母親と大原女である三人娘の一行に出会います。
大原女は、頭に薪や柴を乗せて、京の町へ行商に出かけた大原の働く女性のことです。













三人娘と一緒に酒盛りをしたいと思った旦那は、供に命じて母親に話をつけさせます。









そうして一緒に酒を飲み、盛り上がっていく中、 酔った供が踊り始めます。
あまりにも下手だったため、母親は三人娘に踊りを披露させました。










旦那は、手を叩いて見ていましたが、そのうち浮かれて踊り出し、どさくさにまぎれて娘のひとりの手を取って
連れて行こうとしました。









それをみた母親は大激怒。考えた末、娘と入れ代わって、旦那の求めに応じることにしました。





母親になりすました娘と供は、先に退場。残った旦那は何も知らずにワクワクしながら娘の顔をのぞき込むと、
そこにはお多福顔の母親が。旦那はびっくりし、きりきり舞いして逃げ帰ります。














時間の関係で「紅葉狩」は見ずに帰りました。




京町屋中京(27)エルベシャプリエ、ISSEY MIYAKE、kitekiteとDARIS DELI&SANDWICHES、ショコラ ベルアメール 、骨董屋、呉服寿屋、分銅屋(足袋)

2019-10-22 16:53:46 | 京都の町 町屋・建造物


京都の町屋中京区の続き、第27回です。

エルベシャプリエ京都別館
京都の町屋を改装したバッグ屋さんです。











ISSEY MIYAKE KYOTO
築132年の町屋を改装、墨色を基調としたショップです。
2階建ての母屋の奥にはKURA(蔵)のギャラリーを常設しています。









kitekiteとDARIS DELI&SANDWICHES





ショコラ ベルアメール 京都別邸三条店
京町屋を改装した和モダンな店内で、日本の季節を緻密に描いたチョコレートの他、ケーキや焼き菓子を販売










二軒骨董屋









居戸邸
京都市の三条通界わい景観建造物に指定されています。















分銅屋(足袋)
手づくり足袋で知られる、安政元年(1854)創業の老舗です。
伝統的佇まいの黒塗土蔵店構えの町屋です。
京都市の三条通界わい景観建造物に指定されています。















京町屋外観の特徴
屋根一階庇の最前列は一文字瓦葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。
ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。
駒寄
家と道との境界に巡らされた格子の垣。元は牛馬をつなぐためのものでした。
意匠もさまざま、栗や欅などの硬い木が使われることもあります。
鍾馗
厄除けの瓦人形は京町屋の屋根の象徴です。


各種建造物指定の説明
国・登録有形文化財
緩やかな規制により建造物を活用しながら保存を図るため,平成8年度施行の文化財制度で,登録された建物が登録有形文化財です。
登録文化財には,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものといった基準を満たす建造物が対象となります。
京都市では,近代の建造物を中心に積極的に登録を進め,市内243件(平成31年1月末現在告示分)が登録されています。

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。


京都を彩る建物
京都市内には京都の歴史や文化を象徴する建物が,所有者のたゆまぬ努力により,世代を越えて継承されています。
しかし,その存在と魅力が十分に伝わっていないものや,維持・継承が危ぶまれているものもあります。
そこで,京都の財産として残したい建物や市民から募集し,市民ぐるみで残そうという気運を高め,様々な活用を進めることなどにより,維持・継承を図ろうというものです。
京都を彩る建物は市民から推薦を受け、審査委員会で選定された建造物です。
京都市内で世代を越えて継承され,京都の歴史や文化を象徴し、概ね50年以上の建造物(国又は地方公共団体が所有しているものは除く)です。






2019秋そうだ京都、行こう 真如堂、金戒光明寺

2019-10-22 05:37:51 | 2019紅葉


十月も下旬入りました。
あと一ヶ月もすれば京都の紅葉シーズン真っ最中です。
JR東海の『そうだ京都、行こう』のテレビCMは、真如堂、金戒光明寺です。
ポスターは真如堂、キャッチコピーは『秋は夕暮れ このあと急いで帰る理由がどこにも見つからない』。

真如堂ポスター2019秋
本堂前の紅葉





キャッチコピーは『枕草子』の引用です。
「秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、からすの寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入りはてて、風の音、虫のねなど、はたいふべきにあらず。 」

(秋は夕暮れがよい。夕日がさして、山の端に近くなっているところに、からすがねぐらに帰ろうとして、3羽4羽、2羽3羽と急いで飛んでいく様子さえも、しみじみとした趣きがある。ましてや、雁などが列をつくって連なっているのがとても小さく見えるのは、たいへん趣き深い。日がすっかり沈んでしまってから聞こえてくる、風の音や虫の声などもまた、あらためて言うまでもないことである。)


2012年にも真如堂はポスターになっています。
本堂と三重塔の紅葉





昨日の真如堂です。
少し色づきはじめました。





本堂前です。










赤崎弁財天















三重塔

















境内の花
金木犀





貴船菊八重赤





石蕗(ツワブキ)





杜鵑草










金戒光明寺





2010年秋ポスター






秋の花 金木犀、背高泡立草、ピレオ菊、山辣韭、貴船菊、浜菊、コバノフジバカマ、アケビ、実葛、

2019-10-21 17:08:22 | 2019 花


秋の花です。

金木犀










背高泡立草(セイダカアワダチソウ)
キク科アキノキリンソウ属の多年草。日本では代萩とも呼ばれる。
茎を乾燥したものは萩の代用としてすだれなどの材料に利用される。





ピレオ菊(ピレオギク)
北海道の南西部(渡島、桧山、後志、石狩、留萌地方)に分布し、海岸の岩の裂け目などに生える。
サハリンにも分布する。和名の由来は、サハリンの地名であるピレオ(和名:幌渓、現在のロシア名:ルイコフ)からきている。
別名を蝦夷の磯馴菊(エゾノソナレギク)ともいう。
環境省のレッドリストで「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録









山辣韭(ヤマラッキョウ)
ヒガンバナ科ネギ属の多年草。
本州(秋田県以南)、四国、九州に分布し、山地の草原に生育する。









貴船菊





レオノテイス レオヌルマ














オキムム ラビアツム





浜菊(ハマギク)
日本原産の耐寒性の多年草で、関東から本州北部の太平洋岸の海辺の砂地に自生し、江戸時代にはすでに栽培されていた。










コバノフジバカマ/ニセフジバカマ
在来フジバカマは環境省レッドデータブックで「準絶滅危惧」とされ、減少傾向にあります。
園芸店などで売られているフジバカマは、このコバノフジバカマ(中国産)です。
フジバカマより赤味がかっています。







アケビ










実葛(サネカズラ)





まだダリアが咲いていました。












ジニア





千日紅














京町屋中京(25)明治初期建築の岩崎家見学、 雨森敬太郎薬房

2019-10-21 06:32:54 | 京都の町 町屋・建造物


中断していた京都の町屋シリーズ再開です。
今回は京町屋中京区の続き、第25回です。二条通りです。

岩崎家
京都を彩る建造物認定番号第40号
中京区
明治初期建築の伝統的な京町屋です。
二条通に面して5間強の間口で、平入り形式の大型京町家です。
厨子2階西側に虫籠窓が残り,切子が2本入るやや太めの1階出格子は重厚感があり、2階大屋根は軒が深く取られています。
2間弱の間口を持つ通り庭には,吹き抜けに梁組みが見られ,入口に対面する竈の位置も特徴的です。
床,平書院,違い棚等のある主座敷も,本格的な作りです。
四季折々の花が彩る庭には,主木のクロマツが存在感を発揮し,白川石で作られている灯篭や手水鉢等が配置されています。
アルミ格子を木製に復元することで,まち並みの維持・向上に寄与しており,京町家の落ち着いた佇まいを今に伝えています。

今回縁があり、御当主の厚意で中を見学させてもらえることになりました。





表の間は店舗になっています。













少し内部を紹介します。





通り庭
玄関から奥までを貫く土間のことです。おくどさんがあるところは走りと言います。
火袋(ひぶくろ)
走りの上部に広がる吹き抜け空間のことです。
炊事の熱気や煙を逃がす空間で、火事の際に周囲への延焼を防ぐため火を閉じ込める役割を持っています。
左右に開口部が取れないため、天窓を設け手元に灯りを落としています。





嫁隠し
走り庭で目にする幅半間(約90㎝)ほどの板や衝立です。
この板から奥が生活空間であるという目印で、家の人の許可なく奥に立ち入らないのが暗黙のルールです。
現在はほとんど見ることが少なくなりました。






おくどさん(竃)
古来より炊事場は神聖な場所とされ、特に竈(かまど)は京都の人は親しみを込めて「おくどさん」と呼ぶびます。
焚き口が複数あるものや、漆喰やレンガで造られるなど種類や規模は様々です。
杉本家は七つ竃(現在は四つ)でした。





おくどさんの上の壁には「阿多古 祀符 火廼要慎」(あたご しふ ひのようじん)と書かれた札が貼られます。
愛宕神社の火伏札(ひぶせふだ)です。嵐山から北に歩くと京都市最高峰(924m)の愛宕山頂の愛宕神社があります。
この火伏札は料亭、レストランなどの厨房や民家の台所に普通に貼られています。
棚(荒神棚)には土の伏見人形が置かれています。
最初は小さなものから始め、1年無事に過ごすことができれば、翌年は少し大きいものを買い、7年かけて揃えるのが基本です。





水屋箪笥
京町家の意匠にかかせない箱階段と水屋箪笥があります。
水屋箪笥は食器棚のことです。
京町家の台所は走り庭と呼ばれる土間に水屋箪笥は置かれています。
水屋箪笥は長い年月、暮らしの中で使い磨かれながら大切にされてきました。
構造は、角材の組枠「框組(かまちぐみ)」に板を張って用いられています。
背の高いものは、上下2段に分離できるものもあります。





蔵は禁門の変のどんどん焼けで焼失しましたが、この瓦だは焼け残ったものです。





奥庭の木は黒松、白川石で作られている灯篭や手水鉢等が配置されています。










手水鉢





鞍馬石





織部灯籠





古い春日灯籠










座敷は網代が敷かれています。





二条通り続きます。

斎*家





小*家





雨森敬太郎薬房
京都を彩る建造物選定番号第4-023号
中京区
江戸時代から続く伝承薬「無二膏」の老舗店です。
風格ある庵看板を備え,黒壁に虫籠窓を持った意匠は,京都の薬種業としての歴史を伝えるとともに地域の景観を形成しています。

近江国で代々医師を生業としていた。徳川三代将軍・家光の時代に上洛する。
京都御所近くの車屋町に移り住んだ初代は御典医を勤めながら、民衆の苦しむ腫れ物の膏薬を作り、評判を得る。
「その効き目はほかにない」との評判から「無二膏」と名付けられる。
無二膏の需要に追いつかないため、慶安元年(1648年)に御典医を辞し、無二膏の製造に専念し、現在に至る。
現当主は15代目 雨森良和氏  HPより
















京町屋外観の特徴
屋根一階庇の最前列は一文字瓦葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。
ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。
駒寄
家と道との境界に巡らされた格子の垣。元は牛馬をつなぐためのものでした。
意匠もさまざま、栗や欅などの硬い木が使われることもあります。
鍾馗
厄除けの瓦人形は京町屋の屋根の象徴です。


各種建造物指定の説明
国・登録有形文化財
緩やかな規制により建造物を活用しながら保存を図るため,平成8年度施行の文化財制度で,登録された建物が登録有形文化財です。
登録文化財には,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものといった基準を満たす建造物が対象となります。
京都市では,近代の建造物を中心に積極的に登録を進め,市内243件(平成31年1月末現在告示分)が登録されています。

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。


京都を彩る建物
京都市内には京都の歴史や文化を象徴する建物が,所有者のたゆまぬ努力により,世代を越えて継承されています。
しかし,その存在と魅力が十分に伝わっていないものや,維持・継承が危ぶまれているものもあります。
そこで,京都の財産として残したい建物や市民から募集し,市民ぐるみで残そうという気運を高め,様々な活用を進めることなどにより,維持・継承を図ろうというものです。
京都を彩る建物は市民から推薦を受け、審査委員会で選定された建造物です。
京都市内で世代を越えて継承され,京都の歴史や文化を象徴し、概ね50年以上の建造物(国又は地方公共団体が所有しているものは除く)です。






















秋の花 晒菜升麻、秋桐、伊勢花火、紀伊上臈杜鵑、琥珀上臈杜鵑草、達磨杜鵑草、眉刷毛万年青、大文字草、大文字草、 箱根菊、秋丁字、爪蓮華、曙繻子蘭、縮砂、霜柱

2019-10-20 16:46:56 | 2019 花


秋の花です。

晒菜升麻(サラシナショウマ)
キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草植物。
背丈は40-150 cmで葉は互生して長い枝に多数の白い花を付ける。
花には両性花と雄花があり、葉には悪臭がある。
名前の「サラシナ」は若菜を茹で水にさらして山菜として食したことに由来する。





























秋桐(アキギリ)





黄花秋桐(キバナアキギリ)





伊勢花火(イセハナビ) 
キツネノマゴ科イセハナビ属





杜鵑草(ホトトギス)白花





紀伊上臈杜鵑(キイロジョウロウホトトギス)









琥珀上臈杜鵑草(コハクジョウロウホトトギス)





達磨杜鵑草(ダルマホトトギス)





眉刷毛万年青(マユハケオモト)
草丈10〜20cmで、9〜11月にふわふわとした花を咲かせます。
花の姿が眉刷毛(マユハケ)に似て、万年青によく似た葉っぱをつけることにちなんで名付けられました。





大文字草(ダイモンジソウ)













箱根菊(ハコネギク)
関東や中部の山地の草原で花茎の先に白花を一輪ずつ咲かせるキク目キク科シオン属の多年草です。





秋丁字(アキチョウジ)
シソ科 本州(岐阜より西)・九州に分布。





爪蓮華(ツメレンゲ)





曙繻子蘭(アケボノシュスラン)
ラン科シュスラン属の多年草





シクラメン





縮砂(シュクシャ) ショウガ科





霜柱(シモバシラ)








京都の町屋 北区鷹峯街道の商家・民家

2019-10-20 05:39:20 | 京都の町 町屋・建造物


鷹峯街道を北に歩いていくと突き当たりのT字路に信号があります。
信号の近くに源光庵、常照寺、光悦寺などの拝観寺院が配置されています。
古来、「栗栖野」と呼ばれていたこの地は、平安時代、代々の天皇が遊猟、鷹狩に興じていました。
それでこの地が「鷹峯」となったと言われています。
鷹峯街道の中程に豊臣秀吉が外敵の侵入に備えて御土居を構築(1591年)。
江戸時代初期1615年には、本阿弥光悦が御土居以北の地を徳川家康より拝領し、集落(いわゆる光悦村)が形成されます。
ここは京都の芸術・文化の一大拠点となりました。
一方御土居の南は、1640年(寛永17年)に、御典医藤林道寿の一族が広さ約1.2haの薬草園「鷹ケ峰薬園」を開きます。
辛味大根、朝鮮人参、唐辛子をはじめとする野菜を栽培して幕府に納めていました。
この薬草園は明治維新まで管轄していましたが、維新後は解任され、その後農地などになったのです。
現在もこの地は農地でも知られ、市内に取れたて新鮮な野菜を売り歩いています。
一方現在は以前盛んであった西陣織関係や農林業従事者が減少し、宅地開発が進み一般住宅世帯の占める割合が多くなっています。

鷹峯街道沿いの商家・民家

一般住宅やマンションが増えましたが、京町屋のような虫籠窓や格子などの家も見られます。
そういう家にスポットを当ててみました。
街道の北から南に下がって行きます。

松野家
源光庵の向かいの家です。
京都を彩る建造物  選定番号 第1-007号号
約200年前に建築。40年程前の新聞に「典型的な武家屋敷」として取りあげられました。
敷地内には「茶屋四郎次郎邸跡」の石碑があります。





土塀の粋な意匠













鷹峯街道沿いの商科・民家

瀧川株式会社の表札





松野醤油本店
京都を彩る建造物 認定番号 第29号
嘉永4年(1851)に建てられ,通りに東面する主屋と蔵,西側に作業場が建つ。主屋は木造2階建の切妻造桟瓦葺で,外壁正面は土壁のつし2階に虫籠窓がある。醤油蔵は土蔵造平屋建の切妻造桟瓦葺で,外壁は漆喰塗りで腰が鉄板貼りとなっている。主屋の土間には百年以上使い込まれた十石樽が並び,麦炒り機等を現在も使い続けられている。今も十数軒の町家が点在する鷹峯街道沿いの中でも規模が大きく,街道の景観を形成している。













むろい家





史跡御土居跡
造られた1591年当初は街道も史御土居の土塁が連なっていました。
いつしか御土居の一部が崩され街道になったのです。
御土居の内側は洛中、外側は洛外とされていました。





京漬物長八





二軒民家





鷹ケ峰薬園跡






















民家





万湯葉











民家
























京町屋外観の特徴である、屋根の一文字瓦葺き、格子、虫籠窓、一部駒寄は見られますが、ばったり床几、犬矢来、鍾馗はなかったです。















祇園の甲部歌舞練場、22年春に再開へ

2019-10-19 17:03:52 | 京都の町 町屋・建造物


祇園新地甲部歌舞会が16日記者会見し、現在休止中の歌舞練場の改修工事の概要を発表しました。
ご存知の方もあると思いますが、大地震で倒壊の恐れがあるということで2016年秋から休館中です。
歌舞練場は1913年に建築され、100年を超える国の登録有形文化財です。





八坂倶楽部(1913年建築) 登録有形文化財
1階は特等客向けの待合・点茶などに用いられ、2階は広大な132畳敷の客席と舞台からなる広壮な舞台座敷です。





歌舞練場は学校法人八坂女紅場(にょこうば)学園が所有、祇園甲部歌舞会が主催する春の踊り公演「都をどり」や秋の「温習会」の会場として親しまれてきました。
休止中は京都芸術劇場「春秋座」、昨年は南座で行われました。
記者会見では、2022年春に再開館する見通しであること、総工費は約53億年、うち5億円は寄付金を募集するということです。
改修される歌舞練場は、「次の代にこのままの形で残したい」(杉浦京子副取締)として、外観・内部意匠は極力変更しないそうです。
鉄骨補強フレームで劇場を覆って耐震性を確保し、本館に隣接して新たにL字型の鉄筋コンクリート造りの建物を併設。
芸舞妓に伝統伎芸を教育する学校や観光客が伝統芸能を学べる「ギオンコーナー」などを移転、敷地を囲む塀や庭園にも手を加えます。
祇園甲部歌舞会提供画像





同歌舞練場に隣接する登録有形文化財「弥栄会館」(1936年建築)も、外観を維持しながら耐震改修のうえ、帝国ホテルが国内外富裕層向けのホテルとして活用する方向で協議が進んでいるそうです。
弥栄会館は観光客向けに日本と京都の古典芸能を紹介する目的で、鉄筋地上五階、地下一階の劇場として建てられました。
設計は劇場建築の第一人者と云われた、木村得三郎。城の天守閣を思わせる外観は、あの白鷺城(姫路城)を模してデザインされており、和風の伝統が巧みに織り込まれています。

帝国ホテルとしては東京、長野、大阪に続く4つ目になります。
客室数は100室以下とする方向で、レストランやバーなどの併設も検討するとしています。
定保英弥社長は「京都は帝国ホテルのブランドを高められる重要な候補地だ。京都の象徴である祇園という場所での開業は絶好のチャンス」とし、価格については「帝国ホテルとしては最高価格帯になる」との見通しを明らかにしています。






5億円目標の寄付は、京都伝統伎芸振興財団(おおきに財団)が窓口になり、21年11月30日までインターネットなどを通じて呼びかけるています。寄付金額は1口1万円、10万円、100万円の3種類から選べます。


私は休館以降どうするんだろうと気になっていました。
建て替えと改修で議論が交わされていたと聞いていました。改修選択で良かったです。
祇園を象徴する建物であり、花街文化と伝統伎芸の保存継承には歌舞練場はなくてはならないものです。
完成が待ち遠しいです。

その他の歌舞練場も古いです。近いうちに対応が求められそうです。

宮川町歌舞練場 京おどりの会場・1969年(昭和44年)東山女子技芸学校を併設した現劇場観客席部分を新築
先斗町歌舞練場 鴨川をどりの会場・1927年(昭和2年)建築
上七軒歌舞練場 北野をどりの会場・明治30年代に建築・増築により1951年(昭和26年)に現在の形に。
祇園東は歌舞練場を持っていません。1958年(昭和33年)に建設された元・映画館である祇園会館で毎年祇園をどりを公演しています。










鷹峯三寺 少し色づいてきた光悦寺、源光庵、常照寺

2019-10-19 06:34:13 | 京都めぐり


鷹峯三寺に行ってきました。
古来、鷹峯と周辺域一帯は「栗栖野」と呼ばれていました。
平安時代には、代々の天皇が都に程近いこの地に行幸し、遊猟、鷹狩に興じています。
鷹狩の鷹を捕捉できる場所として知られ「鷹峯」に変化したものと言われています。
1591年(天正19年)豊臣秀吉が外敵の侵入に備えて鷹峯街道中程に御土居を構築します。
御土居の外側、洛外とされたところの治安は、辻斬りや追いはぎが出没するなど、相当に悪化していたされます。
1615年(元和元年)、都から離れた居住を希望していた本阿弥光悦が、徳川家康から御土居以北の約8、9万坪の原野を拝領し、一族縁者を引き連れて移り住みます。
鷹峯の地に集落(いわゆる光悦村)が形成され、光悦屋敷を中心として街路に面した家々がたちました。
光悦を慕う芸術家や豪商も移り住み、京都の芸術・文化の一大拠点となりました。

大虚山光悦寺
光悦の死後、1656年(明暦2年)に日蓮宗の日磁を開山として寺となった。
光悦の墓、大虚庵を始めとする七つの茶室、大虚庵前に組まれたゆるやかな曲線の竹垣「光悦垣」などが知られる。

















上をみあげると少し色づいています。














元禄5年創建の鐘楼





こちらも色づきはじめです。














円成寺
非公開寺院ですが、ここも紅葉も格別に美しい場所でず。
ただここは一切の撮影が禁止です。





鷹峰山源光庵
1346年(貞和2年)に徹翁義亨が隠居所として創建。
当初は臨済宗に属していたが、1694年(元禄7年)に加賀国大聖寺の卍山導山が再興し改宗した。
本堂天井は伏見城の遺構で、関ヶ原の戦いで東軍についた鳥居元忠とその家臣が自刃した床を用いた血天井。
北山を借景とする枯山水庭園、仏教の真理を示す円形の「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」が有名。

庫裡改修に伴う拝観休止の看板。
昨年秋の台風で被害を受け、創建300年の庫裡の改修工事が行われす。
令和3年10月末まで。今年の秋は残念ながら拝観できません。













寂光山常照寺
1616年(元和2年)光悦が土地を寄進し、その子光瑳の発願により、日蓮宗の日乾を開山として創建された。
日乾に帰依した吉野太夫ゆかりの寺として知られる。
こちらの色づきは遅れています。






























次回は街道沿いを投稿します。



野外陶芸作家展 堂本印象美術館

2019-10-18 16:27:38 | 美術・博物館


堂本印象美術館庭園で『野外陶芸作家展』が開催されています。
期間は10月12日から11月4日 時間9:30ー17:00

どこへ行く? 森田隆司





日・月(Ⅲ) 宮下英子





青白磁滴文花器 内山政義





虹色の心 竹村智之





三億年Ⅲ! 天野明美





そらの風 上田順康






春のプリズム  竹村智之





フジイロノフジ 竹村智之





湖に落ちた星屑 竹村智之





置き忘れたもの  竹村智之









どこへ行く? 森田隆司










青白磁滴文鉢 内山政義





青白磁滴文壷 内山政義





青白磁滴文角台皿 内山政義





青白磁滴文文壷 内山政義





流るる(1) 宮下英子





流るる(2) 宮下英子





流るる(3) 宮下英子





日・月(ⅠとⅡ) 宮下英子










恵風  天野明美

















赤 哀歌 天野明美





白 微笑  天野明美





黄 未来  天野明美





青 知恵  天野明美





黒 怒涛  天野明美





風通る  上田順康





祈る人  上田順康