鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2762回】 年齢を重ねるということを理解する

2018年07月23日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は朝からジムに行き、マッサージ、事務処理をした後、
自宅を出て移動しました。

本日、お伺いするクライアント様の場合、
前泊をしないと間に合わないためです。

宿泊予約しているホテルにいく途中、
ネットでそれなりに評判が良いお鮨屋さんを予約していたので
そのお鮨屋さんに寄らせていただきました。

そこの大将、御年80歳以上。
でもお人柄も良く、腕も良いとのクチコミだったので、
ちょっと楽しみにしておりました。

ただ一点、気になっていたのは、電話予約をした際の
受付の男性の受け答え。

話し方に知性と品を感じなかったのですが、
お店を訪れた瞬間に自分の感が見事に当たっていました。

まあでも見習いのお兄さんだし、これから変わる可能性もあるし、
とりあえず大将の握られるお鮨を楽しもうと思っておりました。

おつまみでタコのやわらか煮を出していただいた後、
すぐに握っていただいたのですが、
最初のマコガレイ、かなり塩分が強く、しょっぱかったのと、
次から次に出てくるわさびが強烈過ぎて、ネタの風味を消しているよな、
というのが正直な感想でした。

ただ、80歳を超えてなお現役の大将が、
私がお鮨を口に入れるたびに

「どうですか?
おいしいでしょう?」

と聞いてくるので、その圧に負けて

「お、おいしいです」

と言わざるを得ない状況でした。

でもこのお鮨屋さんを出た後、ふと思ったのです。

年齢が離れた方と本音でコミュニケーションを取ることって、
こちら(年上側)が思っているほど、簡単なことでは無いぞ、と・・・。

「私は社員の声にとにかく耳を傾けようとしています」
「しょっちゅう飲み会を開いて、社員の本音を知ろうと努力しています」

という、素晴らしい経営者の方も多々、おられるかと思いますが、
こちらの人間性、人としてのやわらかさ、日頃からの態度などが
若いスタッフさんに受け入れられていないと、本音なんて言ってもらえないな、と感じます。

そして年齢を重ねるということは、経験という素晴らしい財産を得るのと同時に、
こちらが意識せずとも、若い方が本音を言いにくいオーラを出しているということも
しっかりと理解しておいた方が良いでしょう。

昨日、お伺いしたお店に、私は二度と行くことは無いでしょう。

私が何度も足を運びたくなるお店は
腕前はもちろん、店主の所作に品があり、
細部にまで完璧な気品と清潔さがあること。
そしてもっとリラックスできる空気を店主やスタッフさんがつくってくれているお店です。

ちなみに、昨日行ったお店は、オバマさんが訪れた、かの有名店ではないですよ。
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