鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4903回】 松場登美さんにお会いしてきた

2024年06月02日 | 住宅コンサルタントとして
今年の2月に石見銀山に行った際、
たまたま通りがかったお店で受けた衝撃。

こんな街に、こんなイケてるお店をつくった方って
一体誰なんやろう・・・?

そんな疑問から、お店に入り、
スタッフさんに根掘り葉掘り訊きまくって
松場登美さんのことを教えていただき、
どうしてもご本人にお会いしたい、と思い、
松場登美さんにお手紙を書いて気持ちをお伝えし、
ようやくかなったのが、昨日でした。

こんなに人に会いたいと思ったのは、
世界的和紙デザイナーの堀木エリ子さん、
ABCクッキングスタジオ創業者の志村なるみさん、
元プロ野球選手で降伏論の著者、高森勇旗さん、
そして松場登美さんなのですが、
昨日、松場登美さんご本人にお会いして、
いろんなお話を聴かせていただきました。
(高森勇旗さんは7月16日に、東京で講演していただきます)

幼少期の登美さん、
いろんなことに疑問を持つその感性が、
周囲の方たちから否定的に捉えられ、
自分の意見をあまり言わなかったそうです。

そしてご主人と出会い、お子さんが出来、
いろんなことがあって、
ご主人の故郷の大森に来たのです。

そこから商売をはじめられ、
社会性や文化性、それから自然を大切に、
服をデザインし、製造し、販売されてきたのですね。

登美さんの信念は、一言で言うと

「いろんな方とのつながりやモノ・自然を大切にし、
人として正しく生きる」

ということなのかな、と思います。

人口400人の島根県大田市大森という街で商売をはじめられ、
その登美さんの考え方や生き方に共鳴した方たちが、
自然と集まってきて輪が広がり、
今の群言堂さんにつながっていったのだと思います。

売上を上げるために、環境に配慮せず、
効率や合理性だけを求めた経営とは、
180度異なる経営をされています。

登美さんが大森に来た時には、
保育園の児童が2名しかいなかったそうですが、
今では20名を超える児童がいるそうで、
群言堂さんで仕事をするスタッフも増え、
更には大森に移住してくる方も増えたそう。

他郷阿部家という、
登美さんがつくられた宿も見学させていただきましたが、
登美さんの世界観・感性が宿の中に表現されていて、
絶対にここに来たいと思いました。

ただ、婦人画報でもとりあげられたそうで、
ちょっと予約が大変なようですが、
登美さんが元気なうちに必ず来たいと思います。

個人的に最も刺さったのは、

「群言堂的『素晴らしき自転車操業』」

という、群言堂さんの経営の考え方で、
私自身も経営で何が重要なのかを
再度、じっくりと考えたいと思います。

松場登美様、
それから登美さんが飼われている
フレンチブルドックの福ちゃん、
そしていろいろと段取りをして下さった矢ノ倉様、
本当にありがとうございました!
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