鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2763回】 働き方改革に思う

2018年07月24日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様の社長や役員の方とお話をさせていただいている際、
昨今の働き方改革についての話題となりました。

そのクライアント様は、私が知っている住宅会社の中ではかなりのホワイト企業で、
週休2日に加え、夜19時にはほぼ、社員の皆様が帰ってくれているような状況。

しかも社長自らが、仕事の時短を本気で目指しておられ、
それでいて地域の地場ビルダーの中ではトップクラスの実績。

でも、さまざまな経験を積んできた経験から言えば、
若いうちにある一定量の量稽古はやっておかないとまずいんじゃないの?
というのが、私の本音であることをお伝えしたのですが、
社長ご自身もその考えに理解を示して下さいました。


ワークライフバランスというと非常に言葉は良いです。
ただ本音で言うと、いざという時、
火事場のバカ力が出るようなスタッフばかりならそれで良いのですが、
若い頃に限界を突破するような仕事量をやっていない人に
非常事態で踏ん張る力が出るのかな、と考えると不安ですよね?

日本人は、国家存続や企業存続といった危機になると、
国や会社など、誰かが助けてくれると思っている感じの方が多いですが、
実際、自分の身は自分で守らないといけないというのが世界的な標準です。

だから海外では、スリにあったら、スリに合う人にも落ち度がある、
絶景のところから転落してしまった場合、転落した人に落ち度がある、
と考えるのです。

日本だとスリをする人が悪い、というのは納得いきますが、
危険なところを出入り可能にしている国や自治体が悪い、
という風潮になりますが、これがちょっとクレイジーだと個人的に思っています。

いざという時、自分のこと、それから自分の家族を守るのは自分。
それだけの力(=生きていく力、稼ぐ力)を身に着けておかないと、
大切なモノを守れないということ。

その力をつけるために、自分の意思さえあれば、
量をある程度こなせるような精度にした働き方の方が日本に合っているのではないか、と
個人的には思います。

今は労働者側に選択肢が多々あって、会社の方針や姿勢が気に入らなければ、
社員さんは別の会社に移りやすい時代です。

日本の稼ぐ力を高めるための働き方改革であってほしいですし、
そもそももっと個を尊重しても良いんじゃないの?
と個人的に思います。

ちなみに、我が家の息子たちにはこの辺りのことをずっと私は伝えてきていますし、
そもそも若い頃にどれくらいの仕事量をこなさなくてはならないかを
自分自身の背中で子どもに見せてきていますので、
自分たちなりに力をつけるために量稽古をしてくれると信じています。

大切なモノを守るために、自分の力をつけることの大切さを
今一度、親として子どもに伝えておこうと思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【第2762回】 年齢を重... | トップ | 【第2764回】 ウェブ制... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

住宅コンサルタントとして」カテゴリの最新記事