鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第793回】 価値が分かりにくいものほど、扱うスタッフの人間性が大事

2013年03月03日 | 住宅コンサルタントとして
住宅という商品は、業界内にいる我々が思っているよりも、
一般のお客様にとっては分かりにくいものです。

これは、業界に全く関係の無い、素人の方(例えば、自分のパートナーとか、業界未経験の新人さんとか)と
競合他社の視察などに行くとよく分かります。

性能の良さや、会社の素晴らしさをお伝えしたくとも、
ただ言葉で説明しただけでは、伝わっていないと思った方が賢明なような気がします。

人間は、そもそも自身の感情に大きく左右される生き物で、
自分が好感を持った方の言うことには耳を傾けようとしますが、
自分が不快感を感じてしまう方の言うことに対しては、耳を貸しません。

ただでさえ分かりにくい、住宅という商品を扱っている会社である以上、
スタッフの人間性を高めるための取組は、ずっとやり続ける必要があると思います。

例えば、環境整備。
身の回りを徹底的にキレイにすることで、キレイに清掃されていない部分が気になるようになります。

例えば、新幹線を降りる際に、自分で周囲のゴミを片づけ、
シートを元の位置に戻すことをやるようになると、
ゴミを座席の網かごに入れっぱなしでシートを倒したままで席を立つことが気持ち悪くなります。
そして、座席を立つ前に、周囲をキレイにする習慣が身につきます。

周囲をキレイにする癖付が出来れば、心もキレイになるものです。

また、社内や社外のいろんな方と接したり、お付き合いをする際の気配りの仕方を
上司の方が見せることで、スタッフの方も人との付き合い方が分かってくるのです。

社内全体がいつもあたたかい雰囲気で、皆がニコニコ楽しそうに仕事をしていると、
そうした環境の中で過ごすスタッフ全員の人間性が高まっていきます。

と考えれば、やはりスタッフの人間性は、企業のトップの人間性に比例するとも言えるでしょう。

素晴らしい人間性を身につけられるよう、皆さんの会社ではどんなことに注力していますか?
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