田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

鈴鹿山脈のヤノキゴシガガンボ

2012-09-12 | ハエ目(双翅目)

ガガンボ科Longurio亜属のヤノキゴシガガンボ Leptotarsus yanoi (Alexander, 1953)

2012.6.23 四日市市の宮妻渓谷の林道脇.オレンジ色のガガンボ2頭が雑木の間を縫うように斜面を上がっていくのを見つけた.捕まえられたのは♂1頭だけ.

新訂原色昆虫大図鑑Ⅲによると,ヤノキゴシガガンボはキゴシガガンボに体型が似るが,胸部がオレンジ色をしているので容易に区別できる.四国と九州から発見されているという.

Records and descriptions of Japanese Tipulidae (Diptera). Part I. The crane-flies of Shikoku. I.という原記載を見ると,1947.7.27に愛媛県面河渓で採集された♂をホロタイプとしてLongurio (Longurio) yanoiという学名で記載されていて,雄の体長は約18㎜,翅長は17mm,

Alexanderさんも「This interesting crane-fly」と書いているくらいだから,魅力的なガガンボである.私も再会を願って何度か鈴鹿山脈へ出かけているが,あれ以来見つけられないでいる.とにかくヤノキゴシガガンボは本州にも産する.



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