田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

ツマアカアオヒメハマキ

2009-09-26 | 
ツマアカアオヒメハマキ
ハマキガ科ヒメハマキガ亜科のツマアカアオヒメハマキ Mehteria sp. Kawabe, 1982

志摩市志摩町越賀の海岸近くにフウトウカズラの茂みがあった。
その葉上に止まる小さな蛾を見つけた。翅の半分が赤っぽく見えたので魅せられてしまった。あいにく風があり、薄暗かったので鮮明な写真は撮れなかった。すぐに茂みの中へ入ってしまったので捕獲も出来なかった。

どうやらツマアカアオヒメハマキのようである。幼虫はコショウ科のフウトウカズラを食べるとされているから、食草も合っている。
ネット検索すると、5月と7月に鹿児島県、宮崎県、福岡県で見つかっている。また、四国宇佐町の横浪半島では9月に採集されている。福岡県では8月末と10月末に幼虫が観察されている。
三重県での記録はこれまで無いと聞いている。
美しいものにはまた会いたくなる。

日本産蛾類大図鑑によると、「美しい蛾である.暖地性の蛾で,紀伊半島(那智山),四国(足摺岬),九州(佐多岬,大隈半島)の太平洋岸から記録がある.台湾,ニューギニア,インド(アッサム)等に広く分布しているが,日本ではまれな種である.成虫は5月にとれている.食草等は不明.1属1種.」

2009.9.17

ツマアカアオヒメハマキ


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