田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

灯火にマドガガンボ

2009-10-22 | ハエ目(双翅目)
マドガガンボ♀
ガガンボ科のマドガガンボ Tipula nova Walker

玄関の外灯にやってきたガガンボ。翅長は23ミリほどもある。
マドガガンボの雌である。

学名は新訂原色昆虫大図鑑Ⅲに従った。同書によると、「体長17~19㎜。翅長21~24㎜。翅のほぼ中央に特徴のある大白斑を有する種で、たやすく識別できる。胸部は灰色の霜降で、背面の灰褐条は不明瞭。腹部は背面が細く黄褐色で、両側は幅広く黒褐色。背板側縁は再び細く黄褐となる。日本全土に普通で、アジアに広く分布する。」

「Catalogue of the Craneflies of the World」によると、学名はTipula (Yamatotipula) nova Walker, 1848 、日本のほかインドのアッサム地方、台湾、中国各地にも分布する。

1950年の日本昆虫図鑑によると、学名はTipula nova Walkerとし、「体長16~22㎜。前翅長21~26㎜。体は主に暗褐色。頭部は灰黒色、複眼は黒色、小腮鬚は黒褐色、触角は12節、基部の2節は黒褐色、その他は黄褐色、第2節は頗る短い。前胸背は暗褐色、前楯板及び楯板は黒褐色であるが、灰色を帯びることが多い。小楯板以下腹背は暗褐色であるが、腹端部及び腹側は特に濃色である。翅は透明、基部及びCuより前方は暗褐色を、又その後方は灰色を帯び、Cuは特に暗色、縁紋は少しく暗色、又R及びM室の末端部及び1stM2よりR5室に亙って無色の部分があり頗る顕著である。平均棍は暗褐色、脚は暗黄褐色、腿節末端部及び脛節の中央以下は黒褐色に近い。本種は北海道・本州及び九州に産し、九州では山間部に普通である。」

さて、我が家にやってきたマドガガンボは体長が23ミリ以上はある。図鑑の記述と合わないんだけど。
2009.10.19

マドガガンボ♀

マドガガンボ♀

マドガガンボ♀


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