2009.11.15の田中川干潟
40年以上前の文献を見つけた。1967年の11月に当地を訪れた筆者が,この地の植物を紹介しているので,以下に書き写しておく。「東千里海岸の景観(安芸郡河芸町)」の小見出しの後に
「近鉄千里駅の東に広い海岸湿地帯があり,11月16日浜を歩いてみると,直径3cmぐらいの黄色い花をつけたハマニガナが砂浜をはっていた。ハマサジも小さな花をのぞかせていた,海水の浸入する湿地帯ではハママツナ,オニシバ,ホソバノハマアカザが大群落をつくっていた。ハママツナの肉質の葉は美しい赤紫色に染まっていた。
その他ハマエンドウ,ホソバノハマアカザ,ハマヒルガオ,カワラナデシコ,ハマアオスゲ,ハマボウフウ,ケカモノハシ,コウボウムギなどがみられた。」
これらの植物の中で,カワラナデシコはもう何年も見ていない。
この日,一人の男性が干潟や砂浜を歩き回って植物を調べていた。干潟に生えているアカザの仲間について種名を尋ねると,「アカザは難しい」と言って,標本を採集していた。そして,砂浜を南へ南へと歩いて行った。豊津海岸や白塚海岸でも歩いている姿を見かけた。どこのどなたかは知らない。
文献
小林秀樹(1968)三重県の海岸植物(その2).三重生物,19,32-40.
2009.11.15のハマニガナ
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