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ハナアブ科Chrysogasterini(タマヒラタアブ族)Chrysogaster(タマヒラタアブ属)のオカザキタマヒラタアブ Chrysogaster okazakii Shiraki,1968
昨年の3月31日に撮影していたハナアブの名前がようやく判明した。オカザキタマヒラタアブ雌。同定者はT氏である。撮影地は三重県津市河芸町赤部,里山の池の周り,畑に植えられたアブラナ科の野菜に訪花しているところ。体長は約7㎜。
『身近な縞模様のハナアブの見分け方』(大石久志)によると,タマヒラタアブ属(Chrysogaster)は「黒色で,腹部は著しく扁平,背面は中央部に光沢がなく,側縁ないしときに腹面に金属光沢があるのが特徴。日本から2種記録されているが,まだ不明種がある。成虫は春季に,とくに湿地や池に多く川の周辺にも見られ,♂はよく停止飛行する。花にも集まる。生息地での個体数は極めて多い。ごく小さなぬかるみでも産卵が見られ,幼虫は泥土中や挺水植物の根または周辺の腐った植物に生息する。」などという。
オカザキタマヒラタアブについては,東京の南多摩で1959年4月1日に岡崎さんという方が採集した雄がタイプ標本となっていて,その標本は農業環境技術研究所が所蔵している。竹内(2010)が「3月中旬から樹林地に普通。木漏れ日の空間2~4mでホバリングする♂がよく見られる。」と解説している。今のところ,それだけしか情報が得られていない。
文献
竹内正人,2010.首都圏平野部の早春のハナアブなどの記録-早春調査のすすめ-.はなあぶ,30-1:22-30.
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