(石見神楽 迫力の『大蛇』)
松阪が生んだ偉大な国学者・本居宣長を讃える宣長まつりが、平成28年4月2日(土)~3日(日)にかけて、クラギ文化ホールと松坂城跡(松阪公園)をメイン会場として開催されています。
4月2日にはクラギ文化ホールで「駅鈴がつなぐ松阪市・浜田市友好事業」として、松阪市と島根県浜田市の交流の催しが行われました。宣長まつり実行委員会小野寺均委員長の開会宣言の後、クイーン松阪の表彰が行われました。クイーン松阪2016に選ばれたのは大学生の北岡奈々さん、専門学校生の徳田梨乃さん、短大生の柳瀬桃子さんの三人で、竹上市長からタスキやトロフィーを受けました。
(クイーン松阪2016 のみなさん) (「観光文化交流協定」に調印)
松阪市と浜田市の関係は約400年前までさかのぼるもので、元和5年(1619)第4代松坂城主であった古田重治公が大阪夏の陣の軍功により岩見国に移封となり、初代浜田藩主になったという繋がりがあります。
また後の12代浜田藩主松平康定公が伊勢神宮参拝の途中、松坂に立ち寄り慕っていた本居宣長から講義を受けています。この時康定公は宣長が自宅の書斎に「鈴屋」と名付けるほどの鈴好きであることを知り、隠岐に伝わる駅鈴のレプリカを作成し、和歌に添えて贈っています。このように二重の繋がりがあることから両市は数年前から民間レベルで交流が始まりました。
(両市の観光交流団体のみなさん)
この日クラギ文化ホールの舞台の上で、松阪市竹上真人市長と浜田市久保田章市市長の間で「観光文化交流協定」に調印が行われ、両市の市長が協定書を交換しました。久保田浜田市長は挨拶の中で、「この協定で両市が発展していくことを期待します。浜田市は魚がおいしく、温泉もあります、ぜひ来てください」と述べました。
(松阪もめんと石州半紙の糸の織物を贈呈) (恵比須さんが両市市長と共に協定幕を釣り上げる)
また浜田市観光協会から、両市の友好の証として、松阪もめんの糸を横糸に、浜田市の石州半紙(せきしゅうばんし)の糸をたて糸にして編んだ布が贈られました。
また会場では石見国の伝統芸能「石見神楽」が上演されました。石見神楽は島根県から広島県にかけての広い範囲で演じられる神楽で、もともとは収穫期に自然や神に感謝を表す神事として始まったものです。国の重要無形文化財に指定されており、神楽を演じる団体は100以上あります。この日は「上府(かみこう)社中」の人たちが『廛輪(じんりん)』、『恵比須』、『大蛇』の3つの演目を演じました。衣装をつけて舞を演じる演者も、会場に響き渡る笛や太鼓の演奏者もすごい迫力を感じました。
3日は松坂城跡をメイン会場として、宣長茶会、こども茶会、のりなが紙芝居、のりながお城ウォーク(国学の道)、大抽選会などがあります。
またご指摘ありがとうございます。
「壱岐」は九州ですね。
早速「隠岐」に直します。