(白猪山山頂から)
白猪山の風力発電建設の経緯についてまとめています。
★風力発電についての意見聴取会開催
風力発電についての意見聴取会が、平成21年9月5日に松阪市飯南町横野の飯南産業文化センターで、また9月6日に松阪市本町の松阪市産業振興センターで開催されました。
この日は市より趣旨・経過説明があり、専門家の立場より三重大学学長補佐朴恵淑氏から「新エネルギー、地球温暖化について」、三重大学工学研究科前田太佳夫氏から「最近の風力発電の動向について」、小林理学研究所の落合博明氏から「風力からの低周波音について」という内容の話しがあました。またこの事業を計画している(株)ジャネックス(福岡市)とクリーンエナジーファクトリー(株)(北海道根室市)から事業の説明があり、休憩をはさんで市民からの意見聴取が行われました。詳しくは私のブログをご覧下さい→クリック
★(株)ジャネックス社の計画に環境保全審議会が答申
白猪山周辺で計画されている(株)ジャネックスとクリーンエナジーファクトリー(株)風力発電の環境面の影響調査の諮問を受けていた市環境保全審議会(朴恵淑会長)は平成22年2月10日、ジャネックス社の計画に対する答申を山中市長に提出しました。同審議会は平成21年6月から1年8ヶ月をかけて調査してきたが、環境面の科学的検地から「妥当」と判断しました。ただし低周波の問題は、国の方でも4年間かけて調査する方針を決めたことから、「より精細な調査方法が進展していくことが予測される」としている。
★飯南町深野の神路山自治会が反対の陳情書提出
平成22年3月11日、白猪山の麓の飯南町深野の神路山自治会(前手利文会長、25世帯)が山中市長に白猪山周辺での風力発電に反対の陳情書を提出しました。
同事業が計画されている山は、もともと旧深野村の入り会い林として大切にされた山で、計画地の近くに伊勢国国司の北畠氏の家臣によって村の礎が築かれた「御所広(ごしょびろ)」と呼ばれる場所もあるという。また山の向こうのサイレンが聞こえることから、山の尾根から発する低周波の人体への影響は計り知れないとしています。
★クリーンエナジーファクトリー(株)の計画に審議会が答申
市環境保全審議会は5月14日、クリーンエナジーファクトリー(株)社の計画に条件付きながら計画を妥当とする答申書を山中市長に提出しました。同社では深野の1地区が計画に反対していることから、その地区を避け計画の16基のうち4基を中止するという文書を審議会に提出していた。
答申書では地元住民への合意形成を原則とし、クマタカの営巣地への細心の注意を促した。
★大石町谷地区自然と環境を守る会が要望書提出
5月18日大石町谷地区の有志でつくる「大石町谷地区自然と環境を守る会」が「白猪山に計画されている風力発電施設の建設を認める事をなさらないで下さい」と山中市長に要望書を提出しました。同会はこの中で低周波が人体に及ぼす影響や風力発電の建設により以下水脈に影響を与え、豪雨の時に地すべりを起こす恐れがあると心配をしています。
★飯南町深野の「白猪山の自然を守る会」が反対の陳情書提出
白猪山周辺で2つの業者が計画を進める風力発電に対して、地元の反対派有志でつくる「白猪山の自然を守る会(森本稔会長)」が6月4日、反対の陳情書を山中市長に提出しました。この陳情書には深野地区の有権者1070人の54.4%にあたる582人と、地区外23人の605人の署名が添えられていました。
同会はこの陳情書で、「この事業が進められると白猪山の山容は無惨に変貌し、過去の大崩れの歴史が証明するよう、白猪山の大崩を誘発する」などが示されています。
山中市長も今回の陳情は深く受け止め、住民合意が無い上での開発は絶対に許可しない」と従来の姿勢を示しました。
★終わりに
2つの事業社はなおも地元の説得に向けて働きかけを続けるとしています。また市長ももし地元の同意が得られれば認可もありうるとしていますが、同意を得ることは難しいようです。この事業に対しては賛成派の自治会長名義で建設推進の要望書が提出されていますが、これもまた民意です。
この計画がもち上がったとき、地元の人から「風力発電を造るのであれば、白猪山の頂上まで道路をつけてもらう」という話しを聞きました。地元の人がそれを望んでみえるのなら仕方がないが、私個人としては残念に思いました。石尊神社のまつりには未就学児と思われる小さな子どもから、80才を越えた高齢の方まで登ってみえました。みんな汗をかきながら、フーフー言いながら登山道を登っていったのです。そして頂上にたどり着いたときの爽快感は何ものにも代え難いものがあります。車で汗もかかず数分で頂上まで登れるなんて有り難くも何んにもありません。風車ができる、できないにかかわらず、白猪山は神聖な場所して残してほしいと思います。白猪山に思い入れのある一人として。
(終わり)
白猪山の風力発電建設の経緯についてまとめています。
★風力発電についての意見聴取会開催
風力発電についての意見聴取会が、平成21年9月5日に松阪市飯南町横野の飯南産業文化センターで、また9月6日に松阪市本町の松阪市産業振興センターで開催されました。
この日は市より趣旨・経過説明があり、専門家の立場より三重大学学長補佐朴恵淑氏から「新エネルギー、地球温暖化について」、三重大学工学研究科前田太佳夫氏から「最近の風力発電の動向について」、小林理学研究所の落合博明氏から「風力からの低周波音について」という内容の話しがあました。またこの事業を計画している(株)ジャネックス(福岡市)とクリーンエナジーファクトリー(株)(北海道根室市)から事業の説明があり、休憩をはさんで市民からの意見聴取が行われました。詳しくは私のブログをご覧下さい→クリック
★(株)ジャネックス社の計画に環境保全審議会が答申
白猪山周辺で計画されている(株)ジャネックスとクリーンエナジーファクトリー(株)風力発電の環境面の影響調査の諮問を受けていた市環境保全審議会(朴恵淑会長)は平成22年2月10日、ジャネックス社の計画に対する答申を山中市長に提出しました。同審議会は平成21年6月から1年8ヶ月をかけて調査してきたが、環境面の科学的検地から「妥当」と判断しました。ただし低周波の問題は、国の方でも4年間かけて調査する方針を決めたことから、「より精細な調査方法が進展していくことが予測される」としている。
★飯南町深野の神路山自治会が反対の陳情書提出
平成22年3月11日、白猪山の麓の飯南町深野の神路山自治会(前手利文会長、25世帯)が山中市長に白猪山周辺での風力発電に反対の陳情書を提出しました。
同事業が計画されている山は、もともと旧深野村の入り会い林として大切にされた山で、計画地の近くに伊勢国国司の北畠氏の家臣によって村の礎が築かれた「御所広(ごしょびろ)」と呼ばれる場所もあるという。また山の向こうのサイレンが聞こえることから、山の尾根から発する低周波の人体への影響は計り知れないとしています。
★クリーンエナジーファクトリー(株)の計画に審議会が答申
市環境保全審議会は5月14日、クリーンエナジーファクトリー(株)社の計画に条件付きながら計画を妥当とする答申書を山中市長に提出しました。同社では深野の1地区が計画に反対していることから、その地区を避け計画の16基のうち4基を中止するという文書を審議会に提出していた。
答申書では地元住民への合意形成を原則とし、クマタカの営巣地への細心の注意を促した。
★大石町谷地区自然と環境を守る会が要望書提出
5月18日大石町谷地区の有志でつくる「大石町谷地区自然と環境を守る会」が「白猪山に計画されている風力発電施設の建設を認める事をなさらないで下さい」と山中市長に要望書を提出しました。同会はこの中で低周波が人体に及ぼす影響や風力発電の建設により以下水脈に影響を与え、豪雨の時に地すべりを起こす恐れがあると心配をしています。
★飯南町深野の「白猪山の自然を守る会」が反対の陳情書提出
白猪山周辺で2つの業者が計画を進める風力発電に対して、地元の反対派有志でつくる「白猪山の自然を守る会(森本稔会長)」が6月4日、反対の陳情書を山中市長に提出しました。この陳情書には深野地区の有権者1070人の54.4%にあたる582人と、地区外23人の605人の署名が添えられていました。
同会はこの陳情書で、「この事業が進められると白猪山の山容は無惨に変貌し、過去の大崩れの歴史が証明するよう、白猪山の大崩を誘発する」などが示されています。
山中市長も今回の陳情は深く受け止め、住民合意が無い上での開発は絶対に許可しない」と従来の姿勢を示しました。
★終わりに
2つの事業社はなおも地元の説得に向けて働きかけを続けるとしています。また市長ももし地元の同意が得られれば認可もありうるとしていますが、同意を得ることは難しいようです。この事業に対しては賛成派の自治会長名義で建設推進の要望書が提出されていますが、これもまた民意です。
この計画がもち上がったとき、地元の人から「風力発電を造るのであれば、白猪山の頂上まで道路をつけてもらう」という話しを聞きました。地元の人がそれを望んでみえるのなら仕方がないが、私個人としては残念に思いました。石尊神社のまつりには未就学児と思われる小さな子どもから、80才を越えた高齢の方まで登ってみえました。みんな汗をかきながら、フーフー言いながら登山道を登っていったのです。そして頂上にたどり着いたときの爽快感は何ものにも代え難いものがあります。車で汗もかかず数分で頂上まで登れるなんて有り難くも何んにもありません。風車ができる、できないにかかわらず、白猪山は神聖な場所して残してほしいと思います。白猪山に思い入れのある一人として。
(終わり)
私自身この風力発電の件には断固反対です。
その理由として低周波や台風や豪雨による土砂崩れなどももちろんあるのですが、やはり幼いころから
慣れ親しんだ白猪山の景観が損なわれるのが嫌だからです。
私の家は飯南町の深野にあって、家から白猪山が見えます。毎日毎日見ていたので特別な感情を抱くことはなかったのですが、今回この風力発電の問題が持ち上がったことをきっかけに白猪山に対してなにかふつふつと様々な感情が湧きあがってきました。
今まで当たり前のようにそびえていた白猪山が特別な存在なんだということに気づきました。どこか威厳のある父のような、どこか慈愛のまなざしで見てくれている母のようなそんな感じがします。
私が通っていた柿野小学校の校歌にも白猪山は出てきます。深野に住むすべての人にとって白猪山は特別な存在じゃないかなと思います。
その白猪山に風力発電施設が建つなんて考えられません。絶対に嫌です。風力発電会社の人はそんなことは考えていないと思います。
地球温暖化防止のため
松阪市に多額の収入が入る
こんなことしか言っていません。白猪山に対する住民の感情や思いなどそっちのけです。こんな計画許せるはずありません。長々と書いてきましたが私が言いたいのはこの計画を廃止にしてほしいそれだけです。
少々の利益のために賛成するような地元の方が、ここの地域性として少なくないようにも思います。それも昔から住んでいる方々です。
そういった方々の賛成に対する熱い想いってのも真摯に聞いてみたい気もします。
しかしあるレベルの心理的工作を持ってプレゼンされるような企業の方策にも心配しております。
計画が起こる以上、誰かの強大なメリットが存在しているからであり、それを無に期するいい方法があればいいなとも思います。
問題に風力発電や環境問題、健康問題等々何も関係なく、お金の問題だけであるところが、白猪山が可愛そうな感じです。
山が削られるだけで、もう痛痛しくて見てられません。