フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

磨斧作針

2014-04-19 22:34:18 | Weblog
タイトルの「磨斧作針」は(まふさくしん)と読みます。これは、唐の時代の詩仙の李白が学問に嫌気がさしたとき「おのを磨いて針を作る」と鉄の斧を一心に磨いている老婦人に出会い、その忍耐強さに感嘆し、李白がついに学業の道を為し遂げた故事に由来する四文字熟語です。努力を重ねれば必ず成功するという意味です。「継続は力なり」とよく似ている言葉かもしれません。また、この言葉には「一心不乱」も当てはまるかもしれませんね。
ある意味では、こうした心境を苦笑しながら見ることがあります。それは、ほとんどの人が携帯電話やスマホを覗きこむ姿勢です。特に電車のなかの様子は、異常なくらいにスマホにのめりこんでいます。それも一部の人ではありませんよ。携帯電話やスマホがなかった時代に戻れと言っても無理だろうなと想像します。あの姿勢を本来の磨斧作針の意味で向かえるならば、日本も凄い右肩上がりが期待出来ると思いますね。外では、やはり回りを観察し、自然を愛でる余裕を持ちたいですね。