フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

昭和

2014-04-14 23:10:18 | Weblog
昭和から平成に時代が移ってはや26年。しかし歌謡曲の世界では静かに昭和に回帰しているような気がします。今、発売されている作品には「昭和の花」「昭和男唄」があります。今更ながらと思うのですが、なぜなんでしょうか。
確かに歌謡曲は昭和の時代とともに確立してきました。20年代後半から30年代、そして40年代に入ると特にテレビ番組の中心は歌謡曲番組になってきました。『夜のヒットスタジオ』『ザベストテン』などはかなりの視聴率で、この番組に出演することが、歌手のステータスでもありました。また、当時はNHKの番組に出演する為には特別なオーディションを受けて合格しないとプロの歌手を名乗っていても出演出来ない時代でした。さらに年末のレコード大賞や歌謡大賞などは必ず歌謡曲のヒット曲の中から選ばれ、関心度も非常に高いものでした。
そんな歌謡曲の黄金期が去り始めたのは、私見ですがカラオケ文化が登場して、曲のコンテンツが歌いやすい歌に変化したからではないかと思うのです。作品のクオリティをあげることが昭和の回帰に繋がると思うのです。