フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

資質

2014-04-06 23:43:09 | Weblog
今日のタイトルの資質は「政治家の」と付け加えたほうがいいかもしれません。実は今日の4月6日は、1882年に自由民権運動のトップとして君臨していた板垣退助が遊説先の岐阜で刺客に襲われた日なんですが、その際に発せられたのが「板垣死すとも自由は死せず」という有名な言葉です。この一言からも相当な覚悟を持って政治家の立場を貫いていることが窺えます。
さて現代に目を移してみるとどうでしょうか?こうした政治家の覚悟のある言葉は一向に届いて来ません。この辺りにも誰かが言ったように政治家がサラリーマン化しているのかもしれません。特に政治とカネの問題が浮かび上がる度に聞かれる弁明のお粗末なことは、まさに資質の問題ではないでしょうか。
政策を披露する文面も、ポリシーというよりも揚げ足をとられない為の工夫しか感じられません。本当に自分の考えをきちんと持っているのかと疑わざるを得ないのです。どんなに批判を浴びても信念を貫くんだという覚悟があってこそ伝わるという原点を忘れないで欲しいのですが、その資質がねぇ。