フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

得意技

2014-03-16 21:35:30 | Weblog
大相撲春場所も早くも中日です。遠藤人気で大変沸いていますが、栃若時代を知っている私にとっては何かもの足らないものがあります。よーく考えてみましたが、それは各力士の得意技が見当たらないことですね。かつては出し投げの栃錦、呼び戻しの若乃花、もろ差しの鶴ヶ峰、内掛けの琴ケ浜、大起(おおだち)のさば折り、鳴門海のかわず掛けなどもありましたね。ですから、いつその得意技を出すかワクワクして土俵上を見ていたものでした。今、その得意技で話題になっている力士はほとんど見当たりません。
最近の決まり手のなかで多いのがはたき込みを始めとしての引き技です。何故かといえば、やはり力士が大きくなりすぎたからでしょう。所謂、肥満ですね。ですから、身体にキレがなくなり、時にはケガをすることが多くなるのです。大きい身体でも鍛えに鍛えたバランスのよい身体ならば技もキレるでしょう。飽食とはいいませんが、食生活が向上しての肥満では得意技が作れません。
〇〇=◎◎とすぐに思い浮かぶ業師を期待したいですね。